NO.45 阿久津光男(仮名) 70歳
NO.45 / 完全リタイア

完全リタイア70歳・年金月23万・家じまい検討中の現在地

FICTION 本記事はフィクション。金額・制度は公的一次データに基づく参考値で、自分の現在地と比較するための構成です。

1956年生まれ・元国家公務員(中級職)、70歳で完全リタイア5年目の阿久津光男さん。年金は夫婦合算月23万、戸建て維持費の負担から家じまい(マンション移転)を2027年に予定。

PENSION
23万/月
世帯年金
HOUSE UPKEEP
8万/月
戸建て維持費
ASSETS
2,400
金融資産
PLAN
家じまい
2027年予定

ペルソナ

阿久津 光男※仮名

70歳 / 男性 / 既婚・子独立 / 元国家公務員・完全リタイア / 埼玉県所沢市
年収
年金世帯276万(共済年金含む)
住居
所沢戸建て(1985年築・完済・現市場価値1,400万)
資産
預金1,420万/投信580万/個人年金220万/金180万/計2,400万
趣味
家庭菜園・写真・囲碁3段・週1温泉
学歴
埼玉県立川越高校(偏差値68・当時)→中央大学法学部政治学科(偏差値60)→1978年国家公務員II種(中級職)採用で厚生省入省

生育環境

1956年2月、埼玉県所沢市生まれ。高度成長期の真っ只中、父は大手私鉄の駅員(後に駅長)・母は所沢駅前の洋裁店経営という公務員・自営のハイブリッド家庭。弟1人(3歳下・現・所沢市役所職員)の2人兄弟。1960年代の「団地→戸建」昇格物語の典型的な軌跡を歩んだ家族。

項目内容
出生地埼玉県所沢市(当時人口8万・急速に宅地化する東京郊外)
家族構成父(大手私鉄駅員→後に駅長)・母(洋裁店経営・子育て中は家業縮小)・弟1人(3歳下・所沢市役所)
世帯年収(幼少期)約180万(1965年時点・高度成長期標準・平均的)
住環境所沢駅近くの公営団地2DK→小4で所沢市郊外の建売戸建(1,200万・30年ローン)購入:典型的な「団地→戸建」昇格
高度成長期文化東京オリンピック(小3)・大阪万博(中1)・ニクソンショックで地価急騰の時代背景/父は国鉄→私鉄の選択で安定収入
進学文化父「大学は出せ」母「公務員か大手会社員に」/公立小中→県立進学校→国立 or MARCH が標準ルート
金銭教育小遣いは月500円→中学月1,500円で食費・文具以外は全てカバー/お年玉は半額強制貯金/母の洋裁店手伝いで時給制のバイト経験
習い事そろばん(小2-小6・3級)・柔道(小4-中3・初段)・習字(小1-中1・3段)
家庭文化資本朝日新聞・読売新聞の2紙購読/父の鉄道雑誌コレクション300冊/母の裁縫本・服飾デザイン書/囲碁・将棋の遊び道具
進路決定要因高2で父の定年退職問題(当時55歳定年)を目の当たりにし、「終身雇用+年金の安定」を求めて公務員志望に固定

※高度成長期の「団地→戸建」昇格物語を地で行く家庭で、公務員父・自営母のハイブリッドで経済観が形成された。父の早期退職(55歳定年)を間近で見たことが「公務員=安定+年金」の哲学を決定づけ、国家公務員II種採用のキャリアに直結。埼玉県所沢という東京郊外ベッドタウンの典型的な成長ストーリーで、高度成長期を完全に享受した世代の代表例。

世代平均ベンチマーク(1956年生まれ男性・70歳)

1956年生まれ男性の70歳時点の標準値と阿久津さんの差分。国家公務員完全リタイア5年目の現在地を定量で把握。

指標世代平均阿久津さん差分
70歳世帯年金額月19.8万月23.0万+月3.2万
70歳金融資産中央値1,480万2,400万+920万
持家率(70代夫婦)87%100%(完済)優位
戸建て維持費(70代平均)月6.2万月8.0万+月1.8万
家じまい検討率(70代前半)32%検討中標準
生涯賃金(大卒男性1956年生)2.6億2.8億+0.2億
退職金実績(元国家公務員II種)2,280万2,380万+100万
医療費(70代年平均)28万32万+4万
趣味・習い事支出(70代)年18万年36万+18万
平均余命(70歳男性・2026年)16.2年-86歳まで

※出典:厚労省簡易生命表2024・総務省家計調査・住宅金融支援機構「住宅に関する調査」。阿久津さんは世帯年金で世代平均の1.16倍、金融資産で1.6倍、元国家公務員II種として標準的な老後資産水準。戸建維持費(固都税・修繕積立・庭木剪定・外壁塗装)が家計を圧迫、家じまい検討は合理的選択。平均余命から逆算すると86歳まで16年、月差額-8万のバッファ確保のためマンション移転は十分に経済合理的。

02年齢×収入・支出・貯蓄のライフラインチャート

tsuchiya mitsuo氏の70歳までの収入・支出・純資産の推移。職業特性(NO.45 / 完全リタイア)を踏まえたライフチャート。

■ 年齢×金額・単位 万円/年

03006009001,200 0132640536680
収入 支出 純資産

※収入ピークや支出増のタイミングを把握し、70歳以降の資産形成計画の参考に。純資産は収入と支出の差の累積で、生涯設計の軸となる指標。

03本記事で公開する書類(全10件)

年金支給通知書(70歳・2026年2月分)
公的年金 振込通知書 日本年金機構 2026年2月15日振込 基礎年金番号:1234-567890 氏名:阿久津 光男 殿 対象月:2025年12月〜2026年1月分 振込日:2026/02/15 支給 老齢基礎年金(2ヶ月分)136,000 老齢厚生年金(2ヶ月分)324,000 企業年金(DB・2ヶ月分)160,000 支給合計(2ヶ月分)620,000 月額換算:310,000円 控除 所得税(公的年金等控除後課税)8,200 介護保険料(特別徴収)14,600 後期高齢者医療保険料(70歳前は対象外)0 国民健康保険料12,800 住民税(普通徴収口座振替)8,500 控除合計(2ヶ月分)88,200 差引振込額(2ヶ月分) 531,800円(月266,000円) ※年金は偶数月15日に2ヶ月分まとめて支給。次回振込:2026年4月15日
※フィクション:完全リタイア70歳の年金振込通知書。基礎+厚生+DBで月手取り26.6万のケースを再現。
介護保険負担割合証(70歳・第1号被保険者)
介護保険負担割合証 埼玉県○○市役所 介護保険課 2026年4月発行 被保険者番号:1130-2026-04432 氏名:阿久津 光男(70歳) 区分:第1号被保険者(65歳以上) 適用期間:2026年4月1日〜2027年3月31日 本人の所得状況(前年) 合計所得金額:2,260,000円 公的年金等収入:3,720,000円 公的年金等控除:1,460,000円 課税所得:920,000円 負担割合の判定 合計所得 220万超:2割負担 配偶者所得との合算判定(夫婦合算346万未満):2割確定 介護サービス利用時の自己負担:2割 介護保険料(特別徴収・年金天引) 第8段階(合計所得160万超):年額 87,600円(月7,300円) 徴収方法:年金から自動天引 高額介護サービス費(月44,400円超は払戻)
※フィクション:70歳・厚生年金中心の方の負担割合証。年金額により2割負担となるケース。
確定申告書(年金生活者用・2025年分)
所得税及び復興特別所得税の確定申告書 ○○税務署 2026年3月10日提出 納税者:阿久津 光男 住所:埼玉県○○市 職業:無職(年金生活者) 扶養:配偶者(妻・67歳) 所得金額の計算 公的年金等の収入:3,720,000円 公的年金等控除(70歳・年金額に応じ):1,460,000円 雑所得(年金所得):2,260,000円 配当所得(NISA外株式):120,000円 所得合計:2,380,000円 所得控除 基礎控除(38万円):480,000円 配偶者控除(70歳以上):480,000円 社会保険料控除:352,800円 医療費控除:42,000円 所得控除合計:1,354,800円 税額計算 課税所得:1,025,200円 所得税額(5%):51,260円
※フィクション:年金生活者向け確定申告書。配偶者控除+医療費控除で実効税率2%未満に抑制。

家じまい計画(2027年)

項目金額
戸建て売却(見込み)+1,400万
新マンション購入(所沢駅徒歩)-2,200万
引越+家具入替-150万
追加支出(貯蓄から)-950万

※月維持費 戸建て8万→マンション4万で月4万カット。徒歩生活で自転車・徒歩中心、介護も想定しやすい立地。

分布・IF分岐・意思決定

■ 70歳夫婦世帯年金月23万の立ち位置
阿久津夫婦 月23万
下位25%
月13万
中央値
月18万
上位25%
月24万
上位10%
月30万

※厚労省統計。共済年金で上位25%圏。

IF-01 / 住居

戸建て維持 vs マンションダウンサイジング

REALITY ─ 移転計画
マンション購入
月−4
維持費減

バリアフリー+駅近、後期高齢期に適合。

WHAT IF ─ 戸建て維持
築41年
大規模修繕必至
500万超

80歳時の階段・庭・修繕は身体的負担。

差引:ダウンサイジングが後期高齢期に賢明
IF-02 / 介護

在宅介護備え vs 施設入所準備

BASE ─ 在宅主体
夫婦で支え合い
月−10
介護費(1割負担)
WHAT IF ─ 施設
有料老人ホーム
月−22
自費

特養は要介護3以上、有料は資産2,400万で5年持つ。

差引:在宅が月12万差、要介護度で判断。

意思決定ログ

2026年・阿久津70歳

家じまい決断

2026年2月、所沢の築41年戸建て(土地50坪・建物35坪)に住み続ける満男・弘子夫婦(70歳・68歳)は、真冬の雪かきで満男の腰を痛めた。2週間の痛みの間、弘子が庭の雪かきに1人で2時間、屋根の雪下ろしを業者依頼で3万払った現実が「家じまい」を現実にした。築41年の外壁塗装(見積150万)、屋根瓦の雨漏り修繕(80万)、給湯器交換(40万)など修繕費が今後10年で累計700万見込。所沢駅徒歩7分の築10年中古マンション(70㎡・2,200万)が目に留まり、夫婦で内見後「バリアフリーで終の住処に最適」と即決モード。長男(40歳・都内在住)・長女(38歳・横浜在住)に相談したところ、「帰省はホテルで代替する、お父さんお母さんの健康優先で」と全員合意。差額は戸建て売却1,400万+貯蓄取崩800万で確保。

「お父さんお母さん、戸建て維持のために毎年修繕費払って、毎日の掃除と雪かきで体壊したら意味ない。駅近マンションで夫婦2人、ゆっくり過ごして。帰省は僕がホテル取る。」──長男(40歳・IT企業勤務)
「70代前半は『家じまい』のゴールデンタイムです。体力と判断力が残っているうちに売却・引越・遺品整理を済ませると、80代以降の家族負担が激減します。戸建て2,850万購入→売却1,400万、これは戦後の資産最大化ではなく『豊かな老後への切り替え』として正解です。」──相続・不動産専門FP(60代男性)

FOR ─ 移転

バリアフリー/維持費減/介護対応

AGAINST ─ 維持

思い出/引越コスト
結論:2027年春マンション購入予定

生涯税・社会保険料累計(22-90歳)

1978年厚生省入省から90歳までの68年間、阿久津さんが支払った(支払う予定含む)所得税・住民税・社会保険料の累計。国家公務員II種・40年勤続の「稼ぎと税負担」の全体像。

期間年齢所得税累計住民税累計社会保険料累計期間小計
1978-198722-32歳(II種〜係長)45万95万320万460万
1988-199732-42歳(係長〜課長補佐)115万185万720万1,020万
1998-200742-52歳(課長補佐〜室長)185万265万980万1,430万
2008-201852-62歳(室長〜課長・年収780万)260万320万1,080万1,660万
2019-202162-65歳(再任用・年収380万)38万58万180万276万
2022-204665-90歳(年金+資産取崩)85万120万480万685万
累計22-90歳(68年)728万1,043万3,760万5,531万

※生涯税・社保累計約5,531万。生涯年収推定2.8億の約20%相当。国家公務員は所得税・住民税の源泉徴収で完全捕捉、節税の余地はほぼなし。共済年金(厚生年金と一元化)は私学教員と並ぶ高水準で、退職金2,380万は退職所得控除(勤続40年=2,200万)で80万超過分に対して15%税率=12万のみ。65-70歳の再任用+年金の併給期は、総合課税で年収500万帯、所得税率20%ゾーンを軽く超えた時期。70歳以降の年金のみ生活は公的年金等控除+基礎控除で実質非課税水準。

04未来予測(70-95歳のロードマップ)

完全リタイア5年目・元公務員の阿久津さんの今後25年。2027年の家じまい(戸建て→マンション)、80歳以降の介護発生想定、共済年金の堅固さ、夫婦2人の老後設計。"後期高齢期に適合した住居"への移行がテーマ。

DOC.07|25年キャッシュフロー予測

年齢世帯年収世帯支出年貯蓄世帯資産
70歳(現在)276万360万−84万2,400万
72歳(家じまい後)276万312万−36万1,380万
75歳276万310万−34万1,240万
80歳(要介護開始想定)276万400万−124万700万
85歳(介護度2)276万460万−184万マンション売却で補填
90歳(施設入所)276万500万自宅売却で対応
95歳276万500万

DOC.08|ねんきん定期便(70歳時点)

元国家公務員中級職・共済年金40年(2015年厚年統合後)、本人の年金は月16万(厚年相当)+基礎年金6.5万=月22.5万(年270万)。妻(67歳・元パート10年)は基礎年金のみ月6.5万+厚年短期加入分月1万=月7.5万。世帯年金月30万(年360万)は共済加入者の強み。退職時に共済から厚年への統合に伴う職域加算分も月+8千円上乗せ中。

DOC.09|既受領退職金の現状

60歳定年時に受領した退職金1,850万(国家公務員中級職40年・人事院勧告基準)は、現在の預金1,420万のベース。10年間で630万取崩(年63万ペース)は想定内。共済年金+退職金の"公務員パッケージ"は民間と比較しても老後安定性が高く、阿久津さんが70歳時点で2,400万維持できているのはこのベースがあるため。

DOC.10|老後資金設計(家じまい後の25年)

2027年家じまい後、マンション価値2,200万+金融資産1,380万=総資産3,580万に再構築。月維持費4万減=年48万削減で貯蓄取崩しペース改善。80歳以降の介護発生で月10-15万追加支出想定、85歳で貯蓄残700万、マンション売却(2,000万)で介護ホーム入居資金に充当。90歳以降は特養or介護付き有料ホーム入居で月20万×5-10年対応。夫婦どちらかが先立つ遺族年金(月15万)でも生活維持可能な設計。家じまいは「体力・判断力のあるうちの最後の大決断」として2027年決行は理想的タイミングです。

💭 COLUMN|「家じまい」のベストタイミング

戸建ての家じまいは75歳が最後のリミットと言われる。理由は3つ。①体力(引越し・荷物整理は自力でできるうち)、②判断力(不動産売買契約の理解力)、③配偶者の健在(共同決断者がいる間に決める)。阿久津さんの2027年決行(71歳)は教科書通りのタイミング。逆に80歳超えてからの家じまいは、子供主導の半強制になりがちで、本人の希望が通りにくい。

3シナリオ|70歳〜95歳の25年予測

阿久津さんの今後を3シナリオで俯瞰。最良は家じまい成功+夫婦健康継続、中央は計画通り+80代後半要介護、最悪は家じまい遅延+早期重病のケース。

BEST / 最良
家じまい成功+夫婦健康90歳

2027年戸建て売却2,500万・所沢マンション2,000万購入で500万純増。夫婦とも90歳まで自立、孫4人との交流継続、趣味(阿久津:陶芸/妻:合唱)を健康寿命の支柱に。85歳まで在宅、87歳でケアハウス移行・月15万。95歳時点資産+1,200万残、孫教育費500万贈与可能。

BASE / 中央
計画通り+85歳要介護

2027年家じまい計画通り、新マンション生活5年快適。78歳で阿久津さん白内障手術・妻軽度認知症兆候、80歳から介護保険要支援2。85歳で要介護2到達、夫婦で介護付き有料ホーム入居一時金1,500万+月35万。90歳で資産900万、95歳で資産450万、貯蓄余命は96歳まで

WORST / 最悪
家じまい遅延+72歳重病

2027年家じまい、妻の反対で1年延期。72歳で阿久津さん心筋梗塞、入院3ヶ月・後遺症で要介護1。家じまい白紙、戸建て維持月8万継続。75歳で妻が骨折・要支援、夫婦同時に介護必要に。80歳で施設入居検討も特養待機3年、85歳で資産600万、戸建て売却2,200万でようやく介護費捻出。家じまいの遅れが致命傷

年齢最良中央最悪
72歳3,650万3,520万2,900万
75歳3,800万3,400万2,400万
78歳3,750万3,200万1,950万
80歳3,650万3,000万1,650万
83歳3,400万2,500万1,200万
85歳3,100万2,000万800万
88歳2,500万1,400万450万
90歳2,000万900万200万
95歳+1,200万+450万−(要保護)
シナリオ要約:3シナリオの差は家じまいのタイミング1年の遅れ健康1要素で約2,500万動く。阿久津さんの今すべきは①2027年家じまい計画を妻と共有・合意/②心血管系の年次検査徹底/③長男との情報共有開始

05よくある質問

Q1. 家じまい後の新マンション選びのポイントは?

70代の終の住処選定の鉄則(1)駅徒歩10分以内(80歳以降の通院・買物の自立性確保)、(2)エレベーター付き・バリアフリー(杖・車椅子対応、段差なし)、(3)医療アクセス(徒歩圏に総合病院or救急病院)、(4)築浅(築15年以内で大規模修繕リスク低)、(5)管理費・修繕積立金が月3-5万以内(月8-10万の物件は注意)。所沢駅徒歩7分の新築or築浅物件2,200万は相場妥当、中古なら1,600-1,800万で選択肢広がります。

Q2. 戸建て売却時期を2027年にする根拠は?

築41年木造戸建ては売却時期の見極めが重要。2027年売却の論拠(1)72歳は体力・判断力のピーク末期(75歳以降は認知機能低下リスク増)、(2)不動産市況の予測(2025-2027年の団塊世代大量売却期を過ぎた後の2027年以降は価格回復期)、(3)売却前のメンテ期間確保(2026年に外壁・屋根塗装で売却価格+200万期待)、(4)3,000万特別控除で譲渡所得税ゼロ。逆に75歳超えると「内見対応・契約手続き」の負担が重くなるため、2027年は遅すぎず早すぎずの最適期です。

Q3. 相続対策は70歳から始めても間に合いますか?

総資産3,500万規模で相続人3人(妻+子2人)の基礎控除は4,800万、基本的に相続税ゼロのゾーンです。対策は相続税より「争族対策」にシフト。(1)公正証書遺言(マンションを妻、預金を子2人に指定、公証役場10万程度)、(2)任意後見契約(認知症対応、司法書士との契約)、(3)エンディングノート(資産リスト・葬儀希望・医療延命方針記入)、(4)70代で生命保険(500万×法定相続人の非課税枠活用)。金額規模より「家族の手間を減らす」準備が重要です。

Q4. 要介護になった時、在宅vs施設どう判断すべき?

判断基準(1)要介護1-2は在宅(訪問介護・デイサービスで月5-10万、介護保険1割負担)、(2)要介護3以上は施設検討(24時間介護必要、特養or介護付き有料ホーム)、(3)配偶者の介護力(妻67歳の体力次第、認認介護は危険)、(4)経済力(施設費用月20万×10年=2,400万確保できるか)。阿久津さん夫婦の場合、家じまい後のマンションを売却すれば施設入居一時金+月額費用を5-7年カバー可能、要介護3-4時点での施設入居が現実的な判断ラインです。

Q5. 家庭菜園・囲碁などの趣味を老後も続けるコツは?

70代後半以降も趣味継続は健康寿命を伸ばす最重要要素。(1)家庭菜園は戸建て→マンションでベランダ菜園・市民農園(年1-2万)に移行、(2)囲碁は地元囲碁クラブ・オンライン囲碁(幽玄の間等)で継続(80代でも対局可能)、(3)写真は機材ダウンサイジング(一眼→スマホ)で身体負担軽減、(4)温泉は日帰り湯・スーパー銭湯で近場に切替(75歳以降は遠出リスク)。趣味の月予算3-5万を確保しつつ、「身体負担を軽減する形」にリフォームしながら継続するのがポイントです。

Q6. 妻を残して先立つ場合の経済的手当ては?

阿久津さん(70歳男性)の平均余命は約16年、妻(67歳女性)は約23年で妻が7-10年長生きする確率高。妻の遺族厚生年金は阿久津さんの厚年の3/4=月12万+妻自身の基礎年金6.5万+厚年分1万=月19.5万(年234万)。マンション完済済なら生活可能水準。追加対策(1)生命保険(500万の終身保険、相続税非課税枠活用+葬儀費200万確保)、(2)妻の家計管理能力向上(夫生前に口座・保険・年金の手続き共有)、(3)近居の子に連絡先リスト引継ぎ。夫婦ふたりで「お互いが残された時の備え」を共有することが最大の対策です。

06人生年表:1956年〜2050年(94歳想定)

1956年・山形県生まれ、国家公務員(林野庁→環境庁→地方出先)40年のキャリア、60歳定年→65歳まで再任用、70歳で完全リタイア5年目。共済年金+退職金1,850万の「公務員パッケージ」で平均的な老後を築いた世代。戸建て購入→完済→家じまいという戦後生まれの典型的住居ライフを辿る。

07月次マネーフロー(年金+貯蓄取崩 月30万)

共済年金世帯の月次キャッシュフローを可視化。世帯年金月30万(阿久津22.5万+妻7.5万)に対し支出30万、ほぼ均衡だが家の固定費(戸建て維持8万)が重く、家じまい後は月4万の余裕が生まれる設計。

■ 2026年4月 月次フロー(単位:万円)
共済年金(本人)22.5万 妻 基礎+厚年7.5万 個人年金(年64万)5.3万 IN 35.3万 戸建て維持費8.0万 食費(夫婦)6.0万 医療費・保険料4.2万 光熱・通信3.2万 趣味(菜園・囲碁・温泉)3.5万 交際・冠婚葬祭2.4万 自動車維持(任意保険・車検積立)1.8万 孫(帰省・小遣い)1.2万
年金・固定収入 妻の収入 生活支出

※月収入35.3万に対し支出30.3万、月+5万の黒字だが、実際は年1回の旅行・家電買替・税金で吸収され年間ほぼゼロ。戸建て維持費8万が重く、2027年家じまい後はマンション維持4万で月4万の余裕増。趣味3.5万は高齢期QOLの生命線、削らない方針。

日次マネー日記|2026年4月の典型1ヶ月

阿久津さんの「完全リタイア5年目・戸建て老夫婦」のリアルな1ヶ月。陶芸教室・畑・囲碁・孫との交流という公務員リタイアの王道生活、戸建て維持費の重さもありありと見える。

4/1(水)
年金支給日(偶数月)
共済年金阿久津22.5万+妻7.5万=計30万、ゆうちょ口座入金。生活費15万を別口座へ振替、残額は定期積立。+30.0万
4/2(木)
朝の畑作業(家庭菜園)
戸建て庭の家庭菜園、トマト苗・きゅうり苗を植える。種・苗代1,800円。70歳夫婦の朝の習慣、健康と食費削減の一石二鳥。−1,800円
4/3(金)
陶芸教室(月3回)
公民館の陶芸教室、月謝3,000円。今月は急須を制作中、作品は孫への記念品にする予定。−3,000円
4/5(日)
所沢マンション内見(家じまい準備)
妻と所沢駅徒歩7分の新築マンション3物件を内見。価格2,000-2,400万、管理費1.8-2.2万。「庭がないのが寂しい」と妻、内見後カフェで2時間議論。交通費+カフェ代3,200円。−3,200円
4/6(月)
囲碁会館(週1)
公民館の囲碁同好会、参加費500円。元職場の同期と毎週月曜の楽しみ、退職後の社会接点として最重要。−500円
4/8(水)
人間ドック(夫婦)
年1回の夫婦人間ドック、二人で7.8万(共済組合補助で実質3万)。70歳の健康診断結果は概ね良好、軽度高血圧で減塩指導。−3.0万
4/10(金)
戸建て修繕(外壁塗装見積)
築28年戸建ての外壁塗装業者見積、相場120-180万。家じまい予定なら塗装スキップ案も検討、業者と1時間相談。見積取得は無料。
4/12(日)
孫(10歳)の家族訪問
長男一家が来訪、お昼を妻が手料理で振る舞う。食材費6,800円、孫にお小遣い3,000円。お土産で柿の苗木を持たせる。−9,800円
4/14(火)
温泉日帰り(夫婦)
奥多摩の日帰り温泉、夫婦で電車+温泉代6,200円。月1回の楽しみ、健康リフレッシュと夫婦の対話時間。−6,200円
4/15(水)
妻の合唱練習(市民合唱団)
妻が午後3時間外出、合唱団の練習。妻の年会費2.4万(月割2,000円)、阿久津さんは家でラジオ。「家じまい後も合唱続けられる場所」が新マンション選定基準。−2,000円
4/16(木)
医療費(阿久津・高血圧定期通院)
月1回の循環器内科、薬代+診察料1,400円(後期高齢者2割負担)。年12回×1,400円=16,800円が固定医療費。−1,400円
4/18(土)
町内会の総会・会費
町内会総会、年会費6,000円徴収。阿久津さんは会計監査担当、退職後の地域貢献として継続。お茶代・お菓子代500円。−6,500円
4/19(日)
投信定期積立確認
SBI証券で投信480万のポートフォリオ、全世界株50%・債券40%・金10%。70代は守備重視、年に1回リバランスのみ。今月は調整なし。
4/20(月)
家じまい準備:戸建て査定依頼
不動産会社3社に戸建ての査定依頼(無料)、想定2,200-2,500万。査定書は1週間後到着予定、家じまい計画の数字確定材料。
4/22(水)
孫への教育資金贈与(年110万非課税)
長男口座へ孫2人分の教育資金贈与計220万を振込。贈与契約書も作成、税理士確認済み。来年度からの教育費バックアップ。−220万
4/24(金)
畑の収穫(菜の花・春菊)
家庭菜園の春野菜収穫、菜の花5束・春菊3束。スーパー換算3,000円相当を自家消費、近所の友人にもおすそ分け。阿久津家の野菜自給率20%。
4/25(土)
スーパー週次買物
夫婦で1週間分の食材、自家野菜あり食費月6万維持。お米5kg・肉魚・豆腐・調味料で7,800円。−7,800円
4/26(日)
家族BBQ(孫の誕生日祝い)
長男一家・次男一家・孫4人、戸建ての庭でBBQ。食材費1.2万、孫の誕生日プレゼント1万。「庭でこれができるのが戸建ての魅力」と妻。−2.2万
4/28(火)
固定資産税(年1期分)
戸建て固定資産税年14万の1期分3.5万を支払。家じまい後はマンション固定資産税年6万に減、年8万削減効果。−3.5万
4/29(水・祝)
陶芸作品の窯入れ
月3回の陶芸教室の窯入れ日、急須・湯のみセット完成。窯代1,500円、孫への入学祝いに使う予定。陶芸は手仕事の喜び。−1,500円
4/30(木)
月末家計簿締め・家じまい家族会議
家計簿月次集計、4月支出29.8万・収入35万・差額+5.2万。夜は長男夫婦と電話で家じまい計画レビュー。「2027年春決行」で長男夫婦と合意。家じまい合意は最大の進捗
4月の振り返り:戸建てを中心に陶芸・畑・囲碁・温泉・孫との交流という公務員リタイアの王道生活。月+5万の黒字も戸建て維持費・税金・家電買替で年間ほぼ均衡。家じまい計画を家族と合意できたのが今月最大の進捗、2027年実行に向けて準備加速。

お金の苦労エピソード3選

40年の厚生省勤務と完全リタイア5年目までの人生で「お金で本気で悩んだ」3つの局面。地味な公務員人生にも、家計が揺れた瞬間は確実にあった。

エピソード1:1985年・所沢戸建て購入と住宅ローン金利7%時代

29歳、結婚3年目で所沢戸建て(当時土地坪50万×40坪+建物1,400万=計3,400万)を購入決断。住宅ローン2,400万(35年固定金利7.5%)、頭金1,000万は両親援助300万+夫婦貯金700万で調達。毎月返済16.5万は当時の手取28万の6割近くを占め、バブル期突入前の固定金利時代の厳しさを味わった。妻(27歳・専業主婦)は第1子妊娠中で退職したばかり、月の家計は食費4万・光熱費1.5万・雑費3万に厳しく抑える徹底した節約生活を4年間継続。1990年の住宅金融公庫金利引下げで繰上返済を早めた結果、当初予定より5年早く完済(2005年)できた。

エピソード2:2003年・両親同時入院と老老介護の費用負担

47歳、父(77歳)が心筋梗塞で入院→要介護3、母(74歳)も認知症初期で要支援2に同時認定。両親の所沢実家(阿久津宅から車で15分)に週3回通う「近距離介護」を3年間継続、デイサービス月6万・ヘルパー月4万の自己負担は両親の年金(父月14万+母月6万)でほぼカバーできたが、光男さん夫婦の実家改修(手すり・段差解消・風呂リフォーム)費用120万は全額自己負担。厚生省の多忙な部長時代(年休20日中の取得は5日)と介護の両立で、光男さんは持病の高血圧が悪化、初めて降圧剤を処方された。「親の介護は40代の退職金の次に大きな支出項目」と痛感した時期。

エピソード3:2018年・退職前の投資詐欺被害リカバリー

62歳、退職金2,380万受取直後、元同僚(当時64歳・早期退職者)から「退職金を賢く運用する非公開ファンド」を紹介される。月1%(年12%)の配当を謳う私募ファンド、信じて500万を投資。1年後、元本償還停止→ファンド運営者が詐欺容疑で逮捕、元本500万は現時点で100万弱の配当を受取った状態で焦げ付く。退職金の約2割を失った衝撃は大きく、妻への告白まで2ヶ月を要した。教訓として「元同僚の紹介でも、金融商品は自分の目で判断する」を徹底、以後は低コストインデックス投信とネット銀行定期預金のみに絞るシンプル運用へ回帰。詐欺被害を逆手に、地元自治会で「退職金詐欺を防ぐ会」を立ち上げ、高齢者向けセミナーを年4回開催する地域活動家になった。

VOICE家族の金銭観・5つの肉声

阿久津家3世代の「お金にまつわる肉声」。公務員夫婦の堅実な蓄財観、息子世代との価値観差、孫世代への遺贈・教育資金の意思を率直に記録。

父(生前・地方銀行員)
阿久津 光太郎 享年88
「光男、公務員は退職金と年金が手厚い。民間に転職するな。バブル崩壊で銀行員仲間が苦しむのを見てきた。安定こそ家族の幸せだ。家を建てたら最後まで住め。家じまいなんて軽率なことを考えるな」──地銀員として高度成長期を生き抜いた父の堅実主義。阿久津さんの安定志向の原点。
母(生前・専業主婦)
阿久津 ミネ 享年90
「光男、家計簿は毎月つけなさい。私は60年つけ続けた。お金は使うためにあるけど、使い方を見ないと身につかない。年金生活になったら娯楽に月3万は使いなさい、ケチケチしすぎると人生がしぼむ」──節約と適度な楽しみの両立を教えた母。阿久津さんが今でも家計簿をつける習慣の源流。
妻(67歳・元学校事務)
阿久津 智子 67歳
「あなた、家じまいに反対というわけじゃないけど、私はこの庭を手放すのが辛いの。30年育てた薔薇は引越し先に持っていけないでしょ。マンションで合唱仲間が訪ねてこられるか不安。1年延ばしてくれない?」──家じまいに躊躇する妻。意思決定の最大の相談相手であり、しばしば心理的ブレーキ。
長男(42歳・IT企業勤務・既婚)
阿久津 健太郎 42歳
「父さん、家じまいするなら早いほうがいい。判断力があるうちに片付けて、所沢のマンションで楽な暮らしに移ってほしい。実家整理は子供の重荷で、80歳超えてからやるのは互いに辛い。孫の教育資金贈与(年110万)の件、ありがとう。長男の中学受験に充てる」──現実主義の長男。家じまいの推進派。
孫(10歳・長男の長男)
阿久津 蓮 10歳
「じいじ、おうち広くて好きだよ。庭の柿の木、いつも一緒に登ってくれてありがとう。引越しちゃうの寂しいけど、所沢のマンションなら駅から近いって聞いた。お年玉、いつもありがとう。お父さんが『じいじから将来お金もらう約束』って言ってた」──孫からの率直な感謝。教育資金贈与の最終受益者。

💭 COLUMN|公務員世帯の金銭観の世代変遷

父(昭和10年生・地銀員)の「終生持ち家」哲学→阿久津さん(昭和31年生・国家公務員)の「家じまいで老後身軽」志向→長男(昭和58年生・IT企業)の「家は一生に1-2回買い替えるもの」観へ、3世代で家への執着が大きく変化。阿久津さんの世代は「親世代の終生持ち家を引き継がず、子世代の流動性を取り入れた橋渡し世代」と言える。

08意思決定ログ:人生3つの転機

阿久津家の財務的な人生を決めた3つの意思決定を、判断の時点に立ち戻って記録。結果論ではなく、当時の情報と迷いを再現することで、同じ立場の読者が自分の判断基準を得られる構成。

1985年 5月・阿久津29歳

所沢戸建て購入:35年ローンを組むか、官舎継続か

1985年5月、長男誕生(3ヶ月)で3DK官舎(月2.2万)が手狭になった。妻・弘子(当時27歳)の実家が所沢市郊外で、通勤(霞ヶ関まで1時間10分)・育児の両立が可能。不動産屋に紹介された所沢市西部の新築4LDK戸建て(土地50坪・建物35坪・2,850万)、頭金350万+35年ローン2,500万(金利5.2%・月返済14万)。年収340万の公務員で月返済14万は家計の49%占有の重荷、バブル前夜で「今買わないと5年後は3倍」の雰囲気だった。妻の実家(当時父59歳・母56歳)が徒歩15分で、母が週3日の保育支援を申し出てくれた。義母の存在が購入決断を後押し、妻は「子育ては地域で」と前向き。1985年5月契約、10月入居、その41年後に「家じまい」の入口となる家の物語が始まった。

「満男さん、うちは家から車で20分、歩いても30分の距離。孫の世話は週3日でも週5日でも、私(義母)が喜んでやるから、仕事に専念して。所沢で子育て、一緒にできるのが嬉しい。」──義母(56歳・当時)
「バブル前夜の住宅購入は『月返済14万』の今だけを見ると苦しいですが、10年後の物価・金利・不動産価格を考えれば明らかに買い時です。公務員は金利優遇も受けられ、団信で万一も家族が守られます。」──住宅FP(1985年当時・40代男性)

FOR ─ 購入

子育て環境/官舎退去不要/ローン完済後は資産化/妻実家近郊で育児支援

AGAINST ─ 官舎継続

返済負担軽/転勤可能性残/金利高止まり
結論:1985年5月 戸建て購入。結果として2013年(57歳)で完済、28年住んだ後の2027年売却見込1,400万で実質「家賃月8.3万の長期居住」と計算できた。ただし築41年時点の修繕・家じまい負担は想定外。
2016年 3月・阿久津60歳

定年後:再任用か完全退職か

2016年3月、国家公務員を31年勤めた満男は60歳定年を迎えた。退職金1,850万を即受領、妻(当時56歳・事務パート年収130万)、長男(当時30歳・独立)・長女(当時28歳・独立)、住宅ローン完済済(2013年57歳時)、預貯金1,900万と家計は健全。再任用制度で65歳まで年収450万(現役の60%)で継続可能、年金満額受給(65歳)までの空白期間を埋める設計。同期20名のうち10名は再任用、10名は完全退職で世界一周旅行や家庭菜園に切り替え。満男の判断基準は①60代前半の体力を「稼ぐ」に使うか「自由」に使うか②退職金1,850万を取り崩さずに65歳まで温存できるか③社会との接点維持。妻は「あなたが家にずっといるのは慣れない、再任用のほうがお互い楽」と率直に言い、決定打になった。再任用5年間の累計2,250万が70歳時点の金融資産2,400万形成に大きく寄与した。

「あなたが朝8時に出かけて夕方6時に帰ってくる生活リズムが、私にとっても一番ありがたい。急に家にずっといられると、私のパートリズムが崩れちゃう。65歳までは再任用で働いて。」──妻(56歳・事務パート)
「再任用5年で累計2,250万。これを貯蓄に回せば65歳時点の金融資産は再任用なしの1,700万から+2,250万=3,950万に。70歳時点で70代以降の取崩ペースが月8万→月5万に改善します。経済合理性としては再任用一択です。」──年金アドバイザー(50代・年金事務所)

FOR ─ 再任用

年金満額受給までの空白期間を埋める/退職金温存/社会接点

AGAINST ─ 完全退職

自由時間/健康寿命のうちの旅行
結論:再任用5年選択。65歳までの年収累計2,250万が貯蓄として積み上がり、70歳時点の金融資産2,400万の形成に大きく寄与。60代前半の体力を「稼ぐ」に使ったことで、70代以降の取崩しペース改善が実現した。
2026年 2月・阿久津70歳

家じまい:戸建て維持 vs マンション移転

2026年2月、満男70歳・弘子68歳。築41年戸建ての外壁屋根メンテ(230万)を完了したばかりだが、建築会社から「次の大規模修繕は屋根葺替・給湯器更新で500万必要、5年以内に対応推奨」と通告された。冬の寒さ(断熱性能の低い昭和60年築)で妻の血圧が上昇、階段(2階寝室)昇降で膝に負担、庭の手入れ・雪かきで腰痛悪化の日々。子2人の帰省は年2回程度(盆と正月)、長男(40歳・大阪・既婚子2人)は「帰省拠点として残したい、子どもたちが駆け回れる庭が好き」と維持派、長女(38歳・川崎・既婚子1人)は「両親の体が一番、マンション移転に賛成」と意見対立。2026年1月の家族会議で3時間議論、長男の妻(38歳)が「帰省拠点はホテルで十分、義父母の健康が優先」と場を収め、長男も渋々同意。2027年春の引越しを決定した。

「お父さんお母さん、申し訳ない。僕は『帰省したい拠点』にこだわって、お父さんたちの体のことを後回しにしてた。長女の言う通り、マンション移転に賛成する。帰省はホテルで十分。」──長男(40歳・大阪・既婚)
「『家じまい』は認知能力が残る70代前半が最後のチャンス。80代で認知症発症後の不動産売却は、成年後見人選任で手続が複雑化し価格も2-3割下がります。今の決断は経済的にも家族的にも最適タイミングです。」──相続・不動産専門FP(60代男性)

FOR ─ 移転

バリアフリー/維持費月-4万/体力・判断力ある今が最適期/相続の簡素化

AGAINST ─ 維持

41年の思い出/引越コスト150万/菜園撤退
結論:2027年春 所沢駅徒歩7分マンション2,200万購入、戸建て売却1,400万で切替。差額950万は貯蓄取崩で充当、月維持費4万減=年48万浮きで取崩ペース改善。長男の帰省拠点はホテルで代替合意。「体力と判断力のあるうちの最後の大決断」として夫婦の納得感は高い。

09世帯バランスシート(70歳時点・共済年金世帯)

2026年4月時点の阿久津家の純資産は+3,800万(資産3,800万−負債0円)。住宅ローン完済済み、負債ゼロの完全キャッシュ型BS。戸建ての市場価値1,400万を含めると資産3,800万、家じまい後はマンション2,200万+金融資産1,380万=3,580万に再編される。

ASSETS / 資産
普通預金・定期 三井住友・ゆうちょ・埼玉りそな
1,420万
投資信託 バランス型・国内債券中心
580万
個人年金保険 55歳契約・10年確定年金
220万
金・プラチナ現物 田中貴金属・分散投資
180万
戸建て(所沢市・築41年・時価)
1,400万
資産合計
3,800万
LIABILITIES / 負債
住宅ローン残債 2013年完済
0
自動車ローン 2020年現金購入
0
クレジットカード残 月次決済のみ
3万
山形実家の固定資産税 弟と折半・年負担分
年4万
負債合計
3万
NET WORTH / 純資産(資産 − 負債)
+3,797万

※共済年金世帯の典型的なBSパターン。負債ゼロ・流動性高(預金1,420万)・不動産比率37%で、家じまい後は不動産比率58%(マンション2,200万/総資産3,780万)に上昇。純資産3,800万の水準は70歳夫婦世帯の上位25-30%圏、共済年金の強固さ+住宅ローン計画完済+退職金温存の3点セットが結実した形。後期高齢期の介護費用を考慮すると、現金比率を維持しつつ運用は保守的(国内債券・定期中心)が合理的。

阿久津光男の愛読書(公務員・年金・家じまい)

40年の厚生官僚キャリアとリタイア5年目を支えた愛読書7冊。行政実務・年金制度・晩年設計の3軸で選んだ座右の書。

1. 『行政法』塩野宏/有斐閣

入省後に法学部出身として改めて読み返し、霞が関実務の理論基盤とした定番書。厚生労働行政の政策立案時に参照し続けた2,000ページ超の法学体系書。

2. 『公務員の仕事の設計図』定野司/学陽書房

40代前半で課長補佐職を担った時、「公務員の仕事の流儀」を改めて整理するために読了。決裁文書の書き方・稟議プロセス・対外折衝の作法など、地味な業務スキルの体系化に役立った一冊。

3. 『年金制度のすべてがわかる本』社会保険庁 OB執筆/法研

厚生省で年金制度の改定会議に関わった時期の愛読書。自分の仕事の対象が「国民の生活設計」であることを常に意識させる実務書。55歳以降は自分の年金受給設計の参考書としても機能。

4. 『老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路』野澤千絵/講談社現代新書

60歳前後で読了、家じまい検討の理論的支柱となった本。全国800万戸の空き家問題と自分の所沢戸建ての10年後を重ね合わせ、マンション移転を決断するキッカケとなった書。

5. 『家じまい 死じまい 整理の極意』ジェーン・スー/文藝春秋

家じまい検討を本格化した67歳時に読了。物理的な住居の処分だけでなく、40年間蓄積した家財・書類・趣味の道具の仕分けという精神的な整理作業の重要性を教えてくれた実用書。

6. 『定年バカ』勢古浩爾/SB新書

完全リタイア後に出会った「定年後生活の肩の力を抜く処方箋」。何もしない時間を罪悪視せず、囲碁・家庭菜園・写真などの「無目的の楽しみ」を堂々と享受する哲学を支持する書。

7. 『60歳からの家計見直し術』横山光昭/三笠書房

リタイア後の家計運営の実用書。固定費削減(保険見直し・通信費・戸建維持費)の具体手法を網羅しており、家じまい後の月予算設計(マンション移転で維持費を月8万→月3万に圧縮)の参考書として毎年読み返す。

CROSS関連する109人の現在地

阿久津光男さんの人生に交差する5人を109人プールから選定。国家公務員×完全リタイア×家じまい×夫婦年金×孫世代の論点で重なる隣人たち。

10総括

■ 健全度(76点)
危険要注意健全優秀
戸建て→マンションへのダウンサイジングで後期高齢期の維持負担を軽減する賢い選択。共済年金世帯の老後安定パターン。

PM世帯内の金銭権力図

完全リタイア5年目の阿久津家は「夫婦完全合議制+家じまい検討期」。年金月23万+妻の年金月10万=月33万の収入で、戸建て維持費が重くなり「家じまい・住み替え」が最大検討課題。
DECISION MAKER
夫婦合議制(光男+妻・幸子)
月の固定支出は夫婦平等決定、家計簿はマネーフォワードME家族版で共有。子3人独立後、「夫婦の余生をどう過ごすか」が最大の問い。月10万超の支出(旅行・趣味)は事前合議、健康投資(人間ドック・ジム)は最優先項目。
影響度:50%/50%
INFORMATION HOLDER
本人+ファイナンシャルプランナー
退職後の年金・税・介護保険の制度知識を集中学習。家じまい(戸建て売却2,500万→マンション購入1,800万+頭金700万温存)のシミュレーションを月1のFP相談で進化させ、夫婦の老後設計を3年計画で固める。
影響度:65%
EXPENSE APPROVER
夫婦+成人した子3人の意見
家じまい・大型リフォーム・大きな病院選択など、「親の終末期を想定した支出」は子3人と相談する習慣。長男(45歳・大手SE)が家計サマリのレビュー役を担い、世代を超えた家族会議を年4回(季節ごと)開催。
影響度:60%
SHADOW INFLUENCER
孫4人(11歳・8歳・5歳・3歳)
孫への教育資金贈与(年110万非課税×4人=440万を5年で2,200万)が、退職金の出口戦略の主軸。「孫のために減資する楽しみ」が老夫婦の生きがいでもあり、相続税対策でもある二重効果。
影響度:30%

RC地域別家計比較(埼玉戸建て/東京都心マンション/海外ロングステイ)

完全リタイア期は「戸建て維持コスト vs マンション住み替え vs 海外ロングステイ」のトリレンマ。72歳での家じまいが現実的な最終解。
項目埼玉戸建て(現状・完済)都内マンション(仮想・住替)マレーシアロングステイ(仮想)
住居維持費32,000(固定資産税・修繕積立)42,000(管理費・修繕積立)72,000(賃貸)
食費(夫婦2人)72,00078,00052,000
水道光熱通信32,00026,00022,000
医療費22,00022,00062,000(自費保険)
趣味・レジャー72,00052,00092,000
子・孫への支出40,00040,000120,000(航空券)
月支出合計270,000260,000420,000
世帯年金収入330,000330,000330,000
月貯蓄余力60,00070,000△90,000(赤字)

※都内マンション住替えは戸建て売却2,500万→マンション1,800万、差額700万を医療介護準備金に。海外ロングステイは医療リスクと家族距離で却下傾向。72〜75歳での住み替えが現実解。

LEライフエンド設計(完全リタイア5年目)

70歳・健康なうちに「終末期医療意思・任意後見・遺言・葬儀」の4点セットを完成させる最終フェーズ。子3人への遺産分割をシンプル化することで、親族争続リスクを未然防止。
[MED]
医療・介護
想定 2,000〜3,000万
医療保険入院日額1万のみ、生命保険は受取人を子に変更済(非課税枠1,500万活用)。介護は「自宅→施設」のハイブリッド設計、月25万のホーム入居資金を金融資産2,500万から確保。延命治療を希望しないACPを夫婦合意済。
[FUN]
葬儀
想定 80〜130万
家族葬希望(招待15名以内)。葬儀社の生前契約(一括80万)を契約済、子3人への手続き負担を最小化。「華美な葬儀は不要、近所迷惑にならないように」を遺言で明記。
[GRA]
想定 80〜150万
阿久津家代々墓(埼玉県内)に妻と一緒に入る前提だったが、子3人への墓守負担を考慮し永代供養付き合葬墓に変更(70歳で決定)。墓守費年5万+墓地管理費年2万を遺言信託で30年分前払い済。
[WIL]
遺言
想定 12〜20万
公正証書遺言を65歳・70歳で2回更新済。配偶者居住権で妻に自宅居住を担保、現金・有価証券は子3人均等。長女(独身)への一部相続加算(介護寄与分)を明記、家族信託も信託銀行と契約。
[END]
エンディングノート
想定 1,500円
完全リタイア時にKOKUYOのもしもの時のノートを購入、5年で完成。財産目録・主治医・延命治療への意思・葬儀希望・パスワードを一冊に集約、年1回大晦日に妻と更新、子3人にコピー保管を依頼済。
[DIG]
デジタル遺品
想定 0円
NISA・銀行・クレカ・サブスクを1Passwordで管理し、妻+長男を緊急アクセス先に設定。SNS(Facebook)は5年放置で自動削除設定、写真クラウドは長男に承継、囲碁趣味のオンラインアカウントは死後アカウント停止依頼。

PCポッドキャスト用台本(10分版)

「完全リタイア70歳・年金月31万・家じまい検討中」をテーマにした10分対談。聞き手はリタイアメントアドバイザー、話し手は光男。リタイア5年の実感と家じまい戦略を語る。
HOSTこんにちは。今日は2021年に65歳で完全リタイア、現在70歳の阿久津光男さんにお話を伺います。年金月23万+妻の年金月10万、戸建て完済、子3人独立、孫4人。リタイア5年の実感と次の住居選択を伺いましょう。
GUESTよろしくお願いします。月の世帯手取りは33万、年金中心の生活です。退職時の金融資産2,500万を65歳から年100万ペースで取崩しでき、5年で2,000万残。健康に過ごせており、月10万近い余剰がある「年金プラス資産取崩し」のミックスで、当面安定しています。
HOST家じまいを検討中ですが?
GUEST最大のテーマです。築35年の戸建て(4LDK・150㎡)の固定資産税年18万・修繕積立月2万・庭木手入れ年6万・冬の雪かき体力的負担…と「夫婦2人には大きすぎる家」になりました。72歳までに都内マンション(2LDK・60㎡・1,800万)に住み替え、戸建て売却2,500万から差額700万を医療介護準備金に充てる計画です。
HOST家じまいの心理的ハードルは?
GUEST「子3人を育てた家を手放す寂しさ」が、想像以上に大きいです。妻も同じ気持ちで、決断には3年かかりました。でも、子供たちが「親の負担が減るならその方が安心」と賛成してくれて、孫たちも「都内のおじいちゃんの家に泊まりに行ける」と楽しみにしてくれて、ようやく前を向けました。子家族の支援が決断の決め手です。
HOST趣味・健康への投資は?
GUEST月3万のジム+月2万の囲碁教室+月1万の写真愛好会+年5万の家庭菜園で、月7万を「健康と心の投資」に回しています。70歳で月7万は「贅沢」と思われがちですが、医療費が前年比月1万減り、抗うつ症状もなく、夫婦関係も改善した。「健康投資のリターンは数字以上」と実感しています。
HOST孫への支援は?
GUEST孫4人への教育資金贈与(年110万非課税×4人=440万を5年で2,200万)を進めています。長男夫婦の家族には「孫の中学受験塾代月10万」を一部援助。「孫のために減資する」のは老夫婦の生きがいで、相続税対策でもあり、家族絆の強化でもある三重効果です。
HOST介護保険負担割合は?
GUEST私の合計所得が226万、夫婦合算346万未満で「2割負担」となりました。デイサービス月3万なら自己負担6,000円、訪問介護月8万なら1.6万。「将来要介護2になったら月3万」を見込んで、金融資産を維持しています。介護保険の負担割合は要介護判定前から知っておくべき重要情報です。
HOST同年代の方々へメッセージは?
GUEST完全リタイア5年で実感したのは「健康、住居、家族、心」の4つを丁寧にメンテナンスすることが、お金以上に重要だということです。70歳で家じまいの決断をする勇気、孫への贈与で次世代をつなぐ喜び、夫婦で残りの20年を共に歩む覚悟。退職金の出口戦略・公正証書遺言・任意後見契約の3点は60代のうちに整備し、70代は「使うフェーズ」に切り替える。これがリタイア生活の正解だと、5年の経験から確信しています。

参考文献・一次情報源

本記事で用いた統計・制度・相場の根拠は以下の公的機関・業界団体の一次データです。最新情報は各リンクからご確認ください。

1. 賃金・家計統計

  1. 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 — 年齢×職業×企業規模の賃金データ
  2. 総務省統計局「家計調査」 — 世帯人員別月次消費支出
  3. 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)」
  4. 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」
  5. 総務省統計局「全国家計構造調査」

2. 年金・社会保障

  1. 日本年金機構「年金の制度・手続き」
  2. 厚生労働省 年金制度
  3. 老齢年金 受給要件・計算
  4. 遺族年金 受給要件
  5. 公的年金の財政状況
  6. 年金制度改正

3. 税制

  1. 国税庁「タックスアンサー」
  2. 国税庁統計情報
  3. 所得税の税率
  4. 相続税の税率
  5. 贈与税の計算

4. 住宅・住宅ローン

  1. 住宅金融支援機構(フラット35)
  2. 国土交通省 住宅
  3. 不動産流通機構 REINS
  4. 不動産鑑定評価
  5. 不動産相場・マンション価格

5. 介護保険

  1. 厚生労働省 介護・高齢者福祉
  2. 独立行政法人 福祉医療機構
  3. 介護保険制度の概要
  4. ケアマネジメント・オンライン

6. 相続・贈与・事業承継

  1. 国税庁「相続税のあらまし」
  2. 相続税・贈与税 特集
  3. 法務省「遺言書保管制度」
  4. e-Gov 民法(相続)
  5. 中小企業庁 事業承継

7. 金融・投資・NISA・iDeCo

  1. 金融庁 NISA特設サイト
  2. iDeCo公式サイト
  3. 日本銀行
  4. 日本証券業協会
  5. モーニングスター(投信)

8. 公務員・公安職

  1. 総務省 地方公務員給与実態調査
  2. 人事院
  3. 国家公務員共済組合連合会
  4. 全国市町村職員共済組合連合会

9. 法令データベース

  1. e-Gov法令検索
  2. 法務省
  3. 裁判所

10. 調査・研究機関

  1. 労働政策研究・研修機構
  2. 国立社会保障・人口問題研究所
  3. 大手SIer 研究レポート

※リンク切れ・情報更新は定期的に監査中。最終確認日:2026-04-24。

27完全リタイア・70代生活レポート2026

日本の70-74歳就業率35%、75-79歳20%。完全リタイア組が大半。阿久津光男(70歳・年金月23万)は典型的な公務員退職リタイア例。

70代の収入分布

収入源分布月額
厚生年金60%15-20万
共済年金(公務員)15%20-28万
国民年金のみ15%5-7万
企業年金併給20%+3-10万
個人年金30%+3-10万
運用益40%+5-15万
パート収入20%+5-15万

70代の支出分布

支出項目月額
住居費(持家管理)3-5万
食費5-8万
水道光熱費2-3万
通信費1-2万
医療費2-5万
趣味・レジャー3-8万
交際費2-5万
その他3-5万
合計21-41万

2870代以降のライフパス10

パス1:完全リタイア(持家継続)

年金+運用で生活、趣味中心。

パス2:パート継続

週2-3日の軽作業、月10-15万追加。

パス3:地方移住

地方で生活コスト圧縮、豊かな暮らし。

パス4:海外移住

マレーシア・タイ等、年金月15-20万生活。

パス5:家じまい・施設入所

持家売却、サ高住・有料老人ホームへ。

パス6:子家族との同居

子の家族と同居、世代間サポート。

パス7:シルバー人材センター

地域就業、月数万収入。

パス8:NPO・ボランティア

地域貢献、社会との繋がり。

パス9:趣味の本格化

書道・茶道・俳句・温泉旅行等。

パス10:年金繰下げ最大化

75歳まで繰下げで月42万受給可能。

2970代生活用語集50

1. 共済年金
公務員等の年金、2015年に厚生年金に統合。
2. 退職共済年金
公務員退職者の年金。
3. 老齢厚生年金
厚生年金の老齢給付。
4. 老齢基礎年金
40年加入で月66,250円。
5. 加給年金
厚生年金加入者の配偶者加算。
6. 振替加算
配偶者の加算分の振替。
7. 年金繰下げ受給
1ヶ月で0.7%増、最大75歳で84%増。
8. 年金繰上げ受給
1ヶ月で0.4%減。
9. 在職老齢年金
働きながら年金受給時の調整。
10. 後期高齢者医療制度
75歳以上の医療制度。
11. 介護保険
40歳以上加入、65歳以上は第1号。
12. 要介護認定
要支援1-2・要介護1-5の7段階。
13. ケアマネジャー
介護支援専門員。
14. 訪問介護
ヘルパーによる自宅介護。
15. デイサービス
通所介護。
16. ショートステイ
短期入所介護。
17. 特別養護老人ホーム
要介護3以上、長期入所。
18. 介護老人保健施設
リハビリ目的の中期入所。
19. 介護医療院
医療と介護の融合施設。
20. 有料老人ホーム
民間運営、価格・サービス幅広い。
21. グループホーム
認知症高齢者の共同生活。
22. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
自立〜要介護まで対応。
23. 高額療養費制度
月の医療費自己負担上限。
24. 高額介護サービス費
月の介護費自己負担上限。
25. 認知症
65歳以上の15-20%が罹患。
26. 認知症サポーター
地域の認知症支援者。
27. 任意後見制度
本人の意思での後見契約。
28. 法定後見制度
裁判所選任の後見人。
29. 家族信託
認知症対策の財産管理。
30. リバースモーゲージ
持家担保で老後資金。
31. 終活
人生の終わりに向けた活動。
32. エンディングノート
財産・希望・連絡先整理。
33. 公正証書遺言
公証役場での遺言書。
34. 自筆証書遺言
自分で書く遺言書。
35. 遺留分
相続人の最低保障分。
36. 生前贈与
年110万まで非課税。
37. 教育資金贈与
孫への教育資金、年300万まで非課税。
38. 信託商品
遺言信託・教育資金信託。
39. 葬儀
家族葬・直葬・友人葬等。
40. 墓
家墓・永代供養墓・樹木葬。
41. 死後事務委任契約
死後の手続き委任。
42. 健康寿命
男性73歳・女性75歳。
43. 平均寿命
男性82歳・女性88歳。
44. 老人クラブ
地域の高齢者交流。
45. シルバー人材センター
60歳以上の地域就業支援。
46. 地域包括支援センター
高齢者総合相談窓口。
47. 民生委員
地域の見守り役。
48. 配食サービス
高齢者向け食事配達。
49. 見守りサービス
緊急時の見守り。
50. 「人生100年時代」
長寿社会の人生設計。

30阿久津光男の12ヶ月カレンダー

趣味・活動家族家計
1月初詣・年賀状息子家族訪問NISA枠リセット
2月節分確定申告準備
3月桜開花情報確定申告
4月花見
5月GW・温泉旅行家族旅行
6月
7月夏祭り夏休み・帰省固定資産税
8月家族旅行お盆
9月
10月紅葉狩りふるさと納税
11月七五三・孫年末調整
12月大掃除・正月準備クリスマス

3170代以降10年後(2036年)予測

予測1:70歳以降の働き方多様化
パート・業務委託・趣味の収入化等。
予測2:在宅医療・介護の主流化
病院・施設より自宅での医療・介護。
予測3:認知症の早期発見・治療進化
AI診断・新薬で認知症ケア大幅進化。
予測4:シニア向けコミュニティ拡大
同年代交流・趣味の会・地域活動。
予測5:シニア向け不動産多様化
サ高住・有料老人ホーム・地方移住・海外移住。
予測6:「家じまい」サービス拡大
高齢者の家じまい支援サービス産業化。
予測7:シニア向け金融商品拡大
リバースモーゲージ・信託商品・介護保険等。
予測8:シニアの社会貢献活動拡大
NPO・ボランティア・地域活動への参画増。
予測9:年金支給開始年齢引上げ議論
65→67歳への引上げ議論。
予測10:「人生100年時代」標準化
100歳まで生きる前提の人生設計。

32同年代70-74歳10名の声

A.S(72歳・完全リタイア・年金月25万)
「年金+運用で月30万生活、趣味中心」
書道・茶道・温泉旅行。
M.K(71歳・パート継続・年収200万)
「週3日のパート、社会との繋がり維持」
医療事務パート、徒歩10分。
R.K(73歳・地方移住・年金生活)
「70歳で福岡移住、生活費安く豊か」
妻と2人暮らし、年金中心。
Y.M(72歳・海外移住)
「71歳でマレーシア移住、生活費月15万」
妻と海外暮らし、年金で生活。
H.N(74歳・サ高住入所)
「妻と一緒にサ高住へ、安心して暮らせる」
月25万、医療・介護対応。
K.W(70歳・NPO理事・年収200万)
「地域子育て支援NPO、社会貢献」
退職金+年金+NPO収入で生活。
T.O(73歳・趣味本格化・カフェ経営)
「71歳でカフェ開業、地域の中核」
夫婦経営、月商60万。
S.Y(72歳・年金繰下げ)
「75歳まで繰下げ予定、月42万受給」
資産運用+パートで生活。
N.K(71歳・子家族同居)
「息子家族と同居、孫と一緒の生活」
3世代同居、家事は妻と分担。
F.I(74歳・シルバー人材)
「シルバー人材センターで月8万、生きがい」
公園清掃・剪定作業。

3370代生活FAQ50

Q1. 完全リタイアの年金は?
厚生年金月15-20万+老齢基礎年金で月20-26万。
Q2. 共済年金(公務員)は?
月20-28万、厚生年金より高め。
Q3. 年金繰下げのメリットは?
1ヶ月で0.7%増、最大75歳で84%増。
Q4. 在職老齢年金の調整は?
給与+年金が48万超で年金一部停止。
Q5. 70代の医療費は?
窓口2割(70歳から3割)、高額療養費活用。
Q6. 75歳以降の医療費は?
後期高齢者医療制度、窓口1割(一定所得超3割)。
Q7. 介護保険の使い方は?
40歳以上加入、要介護認定で介護サービス利用。
Q8. 認知症の予防は?
運動・社会的交流・知的活動・食事の4軸。
Q9. 認知症の早期発見は?
年1回脳ドック、家族での観察。
Q10. 任意後見契約は?
本人意思での後見契約、認知症対策。
Q11. 家族信託は?
認知症対策の財産管理。
Q12. リバースモーゲージは?
持家担保で老後資金、相続時に売却。
Q13. 家じまいのタイミングは?
体力低下・介護必要時・配偶者死別時。
Q14. サ高住の選び方は?
立地・費用・サービス・医療連携を比較。
Q15. 有料老人ホームの選び方は?
介護付き・住宅型・健康型の選択。
Q16. 子家族との同居メリット・デメリットは?
世代間サポート、プライバシー減。
Q17. 地方移住のメリット・デメリットは?
生活費安、医療・友人関係の課題。
Q18. 海外移住のメリット・デメリットは?
低コスト生活、医療・言語の課題。
Q19. 70代の運動習慣は?
週2-3回ウォーキング・水泳・ヨガ。
Q20. 70代の食事管理は?
たんぱく質意識、和食中心、塩分控えめ。
Q21. 70代の睡眠は?
7-8時間、規則正しい生活。
Q22. メンタルヘルス対策は?
趣味・友人交流・地域コミュニティ参加。
Q23. 趣味の本格化は?
書道・茶道・俳句・温泉旅行・園芸。
Q24. 友人関係の維持は?
大学・職場・地域の3軸、定期交流。
Q25. 孫との時間は?
月1-2回交流、教育資金贈与。
Q26. 教育資金贈与は?
孫への教育資金、年300万まで非課税。
Q27. 生前贈与は?
年110万まで非課税、計画的に。
Q28. 遺言書作成は?
70歳までに公正証書遺言作成。
Q29. エンディングノートは?
家族と共有、年次更新。
Q30. 葬儀の希望は?
家族葬・直葬・友人葬の選択。
Q31. 墓の準備は?
家墓・永代供養墓・樹木葬等。
Q32. 遺品の整理は?
生前から少しずつ整理。
Q33. デジタル遺品は?
メール・SNS・パソコンデータ整理。
Q34. 終末期医療の意思表示は?
延命治療・緩和ケアの選択を文書化。
Q35. ACP(人生会議)は?
終末期の医療・ケア希望を事前に話し合う。
Q36. 健康寿命を延ばす方法は?
運動・食事・社会的交流・知的活動。
Q37. 70代の不動産は?
持家継続・売却・住み替えの選択。
Q38. 70代の運用は?
低リスク・流動性重視、債券・REIT中心。
Q39. NISAは70代以降も活用?
年齢制限なし、長期運用継続。
Q40. 個人年金保険は?
受取中、計画的に使う。
Q41. 確定拠出年金は?
受取完了、運用継続も可能。
Q42. 医療保険・がん保険は?
終身型継続、必要時見直し。
Q43. 介護保険(民間)は?
公的介護保険の上乗せ。
Q44. 終身保険は?
葬儀費用+遺族保障、500-1,000万。
Q45. 70代の趣味は?
書道・茶道・俳句・温泉・園芸・読書等。
Q46. 70代のボランティアは?
地域子育て支援・福祉・環境保全等。
Q47. 70代の旅行は?
国内温泉旅行・近場海外旅行が主流。
Q48. 70代の食事は?
3食バランス、間食控えめ。
Q49. 70代の生活リズムは?
早寝早起き、規則正しい生活。
Q50. 70代の人生哲学は?
「感謝」「家族」「健康」「趣味」の4本柱。

34関連法規20

1. 高年齢者雇用安定法
定年延長・継続雇用、70歳まで就業確保。
2. 国民年金法
基礎年金、繰下げ受給。
3. 厚生年金保険法
厚生年金、在職老齢年金。
4. 共済年金法(2015年厚年に統合)
公務員等の年金。
5. 高齢者医療確保法
後期高齢者医療制度。
6. 介護保険法
介護サービス利用。
7. 老人福祉法
介護施設・在宅介護。
8. 介護保険指定基準
介護サービス事業者基準。
9. 民法(相続)
遺産相続・遺留分。
10. 民法(任意後見)
任意後見契約。
11. 任意後見契約法
任意後見制度。
12. 信託法
家族信託・遺言信託。
13. 所得税法
退職所得控除・公的年金等控除。
14. 相続税法
相続・贈与税。
15. 健康保険法
健康保険・任意継続。
16. 国民健康保険法
地域住民の健康保険。
17. 死後事務委任契約
死後の手続き委任。
18. 認知症基本法
認知症施策の根拠法。
19. 高齢者虐待防止法
高齢者虐待の防止。
20. 医療介護総合確保法
地域包括ケアシステム。

35阿久津家30年シミュレーション(70-100歳)

シナリオA:完全リタイア・運用継続

年齢年収累計純資産
70歳年金月23万+運用月5万=月28万3,500万
75歳年金月23万+運用月5万=月28万3,200万
80歳年金月23万+運用月3万=月26万2,500万
90歳年金月23万=月23万1,200万
100歳年金月23万=月23万200万

シナリオB:年金繰下げ75歳

年齢年収累計純資産
70歳運用+取崩し月20万3,500万
75歳年金月35万(繰下げ受給開始)2,500万
80歳年金月35万2,800万
90歳年金月35万2,000万
100歳年金月35万1,200万

シナリオC:家じまい・サ高住入所

年齢年収累計純資産
75歳家売却2,000万+年金5,500万
80歳サ高住月30万4,500万
90歳サ高住月35万2,500万
100歳サ高住月40万500万

3670代完全リタイアの現場事例10

事例1:完全リタイア初年度の戸惑い
「やることがない」状態、半年で趣味発見。
事例2:趣味の本格化
書道・温泉旅行・園芸を本格化。
事例3:地域コミュニティ参加
町内会・老人クラブ参加、新たな繋がり。
事例4:孫との時間
月2回交流、生きがい大。
事例5:健康診断で早期発見
人間ドックで前立腺早期発見、治療成功。
事例6:妻との関係性再構築
退職後の家族同居、新たな夫婦関係。
事例7:友人との温泉旅行
同期との年2回の温泉旅行。
事例8:家じまい検討
75歳で家じまい・サ高住入所検討。
事例9:遺言書作成
公正証書遺言で財産配分明示。
事例10:80歳以降の備え
介護施設・在宅介護の選択準備。

37阿久津光男の次の10年アクション50

健康(1〜10)

  1. 年1回の人間ドック(フルコース)
  2. 歯科半年に1回
  3. 運動週2-3回(ウォーキング・ヨガ)
  4. 食事管理(和食中心)
  5. 飲酒週2-3日まで
  6. 睡眠7-8時間
  7. ストレス管理
  8. 認知症予防(脳トレ・社交)
  9. 転倒予防(住居改修)
  10. ワクチン接種(インフルエンザ・肺炎球菌)

家計(11〜20)

  1. NISA月3万継続
  2. 退職金の運用継続
  3. ふるさと納税枠活用
  4. 確定申告継続
  5. 住宅ローン完済
  6. 緊急予備資金500万維持
  7. 生命保険減額・見直し
  8. 医療保険・がん保険継続
  9. 個人年金保険受取継続
  10. 介護保険(民間)検討

家族(21〜30)

  1. 息子家族との関係維持
  2. 孫との時間確保(月2回)
  3. 妻との関係性深耕
  4. 兄弟との連絡継続
  5. 家族会議月1回
  6. 家族旅行年2-3回
  7. 孫への教育資金贈与
  8. 子・孫への生前贈与
  9. 遺言書・エンディングノート作成
  10. 葬儀・墓の希望明示

趣味・社会貢献(31〜40)

  1. 書道月2回
  2. 茶道月2回
  3. 俳句月1回
  4. 温泉旅行年4-6回
  5. 園芸(庭の手入れ)
  6. 読書月3-5冊
  7. 映画鑑賞月2回
  8. 音楽鑑賞
  9. 地域コミュニティ参加
  10. NPO・ボランティア活動

終活(41〜50)

  1. 公正証書遺言作成
  2. エンディングノート作成・更新
  3. 任意後見契約
  4. 家族信託検討
  5. 葬儀の希望明示
  6. 墓の準備
  7. 遺品の整理
  8. デジタル遺品整理
  9. 終末期医療の意思表示
  10. ACP(人生会議)家族で実施

3870代完全リタイアの成功戦略30

1. 朝のルーティン

6時起床、ストレッチ、朝食。

2. 規則正しい生活

就寝・起床・食事のリズム。

3. 運動習慣の維持

週2-3回ウォーキング・ヨガ。

4. 食事管理

和食中心、たんぱく質意識。

5. 健康投資の継続

年人間ドック、歯科。

6. 趣味の本格化

書道・茶道・俳句・温泉。

7. 友人ネットワーク維持

定期交流、年2回の旅行。

8. 妻との時間

毎日の対話、月1回のデート。

9. 孫との時間

月2回交流、生きがい。

10. 地域コミュニティ参加

町内会・老人クラブ。

11. NPO・ボランティア

地域貢献。

12. 自己研鑽の継続

大学公開講座・読書。

13. デジタルリテラシー

70代でもAI・スマホ活用。

14. 認知症予防

運動・社交・知的活動・食事。

15. メンタルヘルス

趣味・友人・必要時カウンセリング。

16. NISA・運用継続

長期視点。

17. 退職金の運用

低リスク・流動性重視。

18. 個人年金保険受取

計画的に使う。

19. 医療保険・がん保険継続

70代以降の重要性。

20. 介護保険(民間)検討

公的介護保険の上乗せ。

21. 持家の活用

住み替え・売却・リバースモーゲージ。

22. 家じまいの検討

75-80歳のタイミング。

23. 子・孫への生前贈与

計画的に。

24. 教育資金贈与

孫への教育資金。

25. 遺言書作成

公正証書遺言。

26. エンディングノート

家族と共有。

27. 任意後見契約

認知症対策。

28. 家族信託

認知症対策の財産管理。

29. 完璧主義の放棄

80点で生きる。

30. 「人生100年時代」

70歳はまだ折り返し、第二の人生を意識的に。

3970代生活の活用リソース30

就業・社会参加(1〜10)

家計・資産(11〜18)

健康・介護(19〜25)

趣味・社会(26〜30)

4070代完全リタイアの失敗パターン10

失敗1:何もすることがない

退職後の趣味・活動準備不足、孤独。対策:60代から趣味・コミュニティ準備。

失敗2:健康管理の怠慢

健康診断スキップ、病気の早期発見機会逃す。対策:年1人間ドック必須。

失敗3:認知症の早期発見遅れ

認知症兆候を見逃し、進行。対策:年1脳ドック、家族での観察。

失敗4:運用失敗

退職金一括投資で大幅損失。対策:低リスク・分散投資。

失敗5:家族関係悪化

退職後の家族同居でストレス。対策:適度な距離感。

失敗6:社会との繋がり喪失

退職後に孤立、鬱症状。対策:地域コミュニティ参加。

失敗7:終活の先延ばし

遺言書未作成、急逝で家族困る。対策:70歳までに作成。

失敗8:詐欺被害

オレオレ詐欺・投資詐欺被害。対策:家族との相談、警察通報。

失敗9:転倒・骨折

住居の段差で転倒、寝たきり。対策:住居改修・運動継続。

失敗10:「老老介護」の負担

配偶者の介護で疲弊。対策:介護サービス活用、家族分担。

4170代の地域別比較

東京都心
医療充実、生活費高い、孤独リスク。
関東郊外
家族暮らし最適、医療中庸。
関西
生活費中庸、コミュニティ豊か。
名古屋・愛知
生活費安め、医療充実。
福岡・札幌
生活費安く家計余裕大、Uターン候補。
沖縄
温暖な気候、長寿地域。
海外(マレーシア・タイ)
低コスト生活、医療水準も向上。

4270代家計重要数値ベンチマーク25

指標業界平均阿久津家目標値
世帯年収250万280万300万
年金(月)20万23万
住居費比率15%10%10%
食費比率25%22%20%
医療費比率10%8%10%
趣味比率15%18%15%
貯蓄率5%10%10%
緊急予備資金500万800万1,000万
NISA積立月額1万3万3万
運用資産2,000万2,500万3,000万
住宅ローン残高00
生命保険月額5,000円5,000円5,000円
医療保険月額5,000円7,000円
がん保険月額3,000円4,000円
介護保険(民間)05,000円
個人年金(月)05万
NISA累計500万1,500万2,000万
退職金(受領済)2,500万3,000万
純資産3,000万3,500万4,000万
5年後純資産2,500万3,200万3,500万
10年後純資産2,000万2,500万2,800万
20年後純資産1,000万1,200万1,500万
30年後純資産200万500万800万
運用利回り目標2%3%3%
月生活費22万25万22万

4370歳以降30年の人生設計

阿久津光男が70歳→100歳までの30年を設計。

70-75歳:完全リタイア+趣味本格化

年金月23万+運用月5万=月28万生活。趣味(書道・茶道・温泉旅行)に注力。

75-80歳:体力低下対応期

家事の外部化検討、月25万生活。健康維持に投資。

80-85歳:家じまい検討期

持家売却・サ高住入所検討、月30-35万生活(介護費込み)。

85-90歳:要介護期

サ高住・有料老人ホーム入所、月35-40万生活。

90-95歳:介護施設・在宅介護

家族の支援、月40-45万生活。

95-100歳:最終フェーズ

介護施設、月45万生活。家族との時間最優先。

4470代男性の健康管理20

1. 年1回人間ドック
前立腺・大腸検査必須。
2. 歯科半年に1回
歯周病予防。
3. 運動習慣
週2-3回ウォーキング・水泳・ヨガ。
4. 食事管理
和食中心、たんぱく質意識。
5. 睡眠時間
7-8時間。
6. ストレス管理
趣味・友人交流。
7. メンタルヘルス
退職後の孤独対策。
8. 視力管理
白内障早期発見。
9. 聴力管理
聴力低下時は補聴器。
10. 関節・筋肉
ストレッチ・筋トレ。
11. 心血管
高血圧・糖尿病管理。
12. がん検診
胃・大腸・肺・前立腺定期検診。
13. 認知症予防
運動・社交・知的活動。
14. 健康食品
プロテイン・ビタミン・オメガ3。
15. 水分補給
1日2L目標。
16. 規則正しい生活
就寝・起床・食事のリズム。
17. 転倒予防
住居改修・運動継続。
18. 口腔ケア
誤嚥性肺炎予防。
19. ワクチン接種
インフルエンザ・肺炎球菌・帯状疱疹。
20. 「健康は最大の財産」
70代の健康投資が、80-100歳のQOLを決める。

4570代から本格化する趣味30

1. 書道

静かな趣味、集中力。

2. 茶道

和の心、礼儀作法。

3. 華道

季節の花。

4. 俳句・短歌

言葉の芸術。

5. 読書

歴史・文学・哲学、月3-5冊。

6. 映画鑑賞

NetFlix・劇場。

7. 音楽鑑賞

クラシック・ジャズ。

8. 楽器演奏

ピアノ・ギター。

9. 絵画

水彩画・油絵。

10. 写真撮影

スマホ・デジカメ。

11. 旅行

国内・海外。

12. 温泉巡り

全国温泉地。

13. 料理

男の料理教室。

14. ガーデニング

庭の手入れ。

15. 家庭菜園

自宅で野菜栽培。

16. ハイキング

地元山歩き。

17. ウォーキング

朝の習慣。

18. 水泳

関節への負担少ない。

19. ヨガ・太極拳

シニア向け運動。

20. 囲碁・将棋

頭の体操。

21. マージャン

友人交流+脳トレ。

22. 陶芸

創造性。

23. 神社仏閣巡り

御朱印帳。

24. 歴史散策

地元の歴史。

25. 鉄道旅

日本一周。

26. 釣り

渓流・海・湖。

27. ゴルフ

シニアゴルフ。

28. ボランティア

社会貢献。

29. 語学学習

英会話・中国語。

30. ペット飼育

犬・猫との時間。

46阿久津光男から読者へ

完全リタイア5年目、70歳の私から、同年代の方々へメッセージです。

70歳という年齢は、人生の「第3章」の始まりです。仕事から完全に離れ、自分の好きなように時間を使える贅沢な時期です。同時に、健康・家族・社会との繋がりを意識的に維持しないと、孤独や鬱症状に陥るリスクもあります。

私は完全リタイアを選び、趣味(書道・茶道・温泉旅行)と家族時間(妻・子・孫)を中心に、月25-28万の生活を送っています。年金+運用+個人年金で安定収入、住宅ローン完済、健康保険・介護保険も対応済み。

同年代の方々、これからの30年を一緒に楽しみましょう。健康・家族・誇りある生き方——この3つを大切にして、人生100年時代を生き抜きましょう。

4730年後の自分(100歳)への手紙

30年後(100歳)の自分へ。

今、私は70歳で完全リタイア中。30年後のあなたは、もし健在なら100歳。長寿を達成したことを誇りに思ってください。

30年後のあなたへ:①これまでの人生に感謝してください、②家族と最期の時間を大切にしてください、③お元気で人生を全うしてください。

応援しています。

— 70歳・阿久津光男より

48阿久津光男の半年日記抜粋

4月15日(月)晴 — 完全リタイア5年目

朝6時起床、ストレッチ20分、朝食。9時に書道教室、午後は読書・温泉。週3日趣味、週2日家事、週末は家族時間。

5月20日(月)晴 — 孫の誕生日

長女の長男5歳の誕生日、家族で食事会。教育資金贈与50万を信託設定。

6月25日(金)晴 — 健康診断

年1回の人間ドック、軽度高血圧発見、薬で管理開始。

8月15日(土)晴 — 家族旅行

子家族と温泉旅行、孫と過ごす時間最高の幸せ。

10月10日(金)晴 — 茶会開催

茶道の師範として茶会開催、20名参加。

12月25日(木)晴 — 大掃除

妻と大掃除、エンディングノート更新。

49阿久津光男の週次ルーティン

曜日午前午後
6:00起床・ストレッチ書道教室読書温泉
6:00起床家事趣味(園芸)
6:00起床茶道教室読書
6:00起床俳句の会家事
6:00起床ウォーキング地域コミュニティ
7:00起床家事・買物家族時間(孫)
7:00起床家族時間

50阿久津光男の人生哲学10

1. 健康こそ最大の資産

70歳の健康投資が80-100歳のQOLを決める。

2. 家族あっての人生

妻・子・孫との時間。

3. 趣味を楽しむ

書道・茶道・俳句・温泉。

4. 社会との繋がり

地域コミュニティ・友人。

5. 自己研鑽の継続

70代でも学び続ける。

6. 感謝の心

家族・友人・社会への感謝。

7. 終活の準備

家族のために。

8. 完璧主義の放棄

80点で生きる。

9. 「人生100年時代」

70歳はまだ折り返し。

10. 「生かされている」

長寿への感謝。

51同年代70歳への10のアドバイス

1. 健康投資を最優先に。

2. 家族との時間を大切に。

3. 趣味を本格化。

4. 社会との繋がりを失わない。

5. 終活の準備を進める。

6. 認知症予防を意識的に。

7. 詐欺被害に注意。

8. 転倒予防(住居改修)。

9. 「老老介護」への備え。

10. 「人生100年時代」の意識。

5270代の終活20項目

1. 公正証書遺言作成
70歳までに作成。
2. エンディングノート作成
家族と共有、年次更新。
3. 任意後見契約
認知症対策。
4. 家族信託
財産管理対策。
5. 葬儀の希望
家族葬・直葬・友人葬。
6. 墓の準備
家墓・永代供養墓・樹木葬。
7. 遺品の整理
生前から少しずつ。
8. デジタル遺品
メール・SNS・パソコンデータ。
9. 介護の希望
在宅介護・施設介護の意思表示。
10. 終末期医療の意思表示
延命治療・緩和ケアの選択。
11. ACP(人生会議)
終末期の医療・ケア希望を家族と話す。
12. 生前贈与
年110万まで非課税。
13. 教育資金贈与
孫への教育資金、年300万まで非課税。
14. 生命保険受取人確認
配偶者・子の指定。
15. 銀行口座の整理
使わない口座は閉鎖。
16. 証券口座の整理
NISA・特定口座管理。
17. 不動産の整理
名義・抵当権確認。
18. 借金・ローンの整理
住宅ローン完済確認。
19. 相続税試算
基礎控除内か確認。
20. 「人生の整理」
残された家族のため。

5370歳リタイア生活費の実態(年金月23万の使い道)

完全リタイア5年目の阿久津家。年金世帯収入月23万(夫17.4万+妻5.6万)の実支出は、固定費が想像以上に重く、「趣味と医療」を残す配分思考が肝になります。下表は2025年度の月次平均実績で、家計簿アプリ「Zaim」3年分集計から再構成したものです。

カテゴリ項目月額年額世代平均比
固定費戸建て維持費(固都税・修繕積立・火災保険)8.0万96.0万+1.8万
光熱水道(電気2.4+ガス1.6+水道0.8)4.8万57.6万+0.6万
通信費(光ファイバー+スマホ夫婦2台)1.8万21.6万同等
各種保険(医療・がん・介護・自動車)2.4万28.8万+0.4万
医療診療代(夫:高血圧・脂質異常+妻:膝関節症)1.2万14.4万同等
処方薬(後発医薬品メイン)0.6万7.2万同等
歯科・眼科・健康診断0.8万9.6万+0.3万
趣味・娯楽家庭菜園(種苗・肥料・道具)0.5万6.0万独自
写真(フィルム代・現像・プリント)0.8万9.6万独自
囲碁会費・棋書購入・対局料0.6万7.2万独自
週1温泉(夫婦・近隣日帰り平均)1.1万13.2万独自
交際孫への小遣い・誕生日・お年玉(孫3人)1.5万18.0万+0.7万
同窓会・元同僚との会食(月1〜2)0.8万9.6万同等
冠婚葬祭(年4-6件)0.7万8.4万+0.2万
食費食材・外食(自家菜園で食材費△0.6万圧縮)5.4万64.8万△0.5万
旅行年2回温泉旅行(夫婦・国内・年18万)1.5万18.0万独自
その他衣料・日用品・理美容1.5万18.0万同等
合計32.0万384.0万年金23万-9万/月不足
補足。月9万の不足は、退職金残2,400万からの取り崩し(年108万)で対応中。86歳までの平均余命16年で取り崩し総額は理論値1,728万。家じまい後(2027年予定)の試算では、戸建て維持費8万→マンション管理費3.5万に圧縮され、月収支は△4.5万まで改善見込み。

※家計調査年報2024(総務省統計局)「無職世帯・夫65歳以上妻60歳以上」の月次実支出標準値27.7万と比較すると、阿久津家は+4.3万。差分の主因は趣味・娯楽4ジャンル並行(菜園・写真・囲碁・温泉)と戸建て維持費。世代平均より「お金を使う対象が明確」な分、人生満足度調査(内閣府高齢者調査2025)でも上位四分位の自己評価。

54家じまい3年計画(5LDK→2LDKマンションへ)

2027年実行予定の戸建て→マンション住み替え。築41年・延床128㎡・5LDKの戸建てから、所沢駅徒歩7分・新築or築浅2LDK(65-70㎡)への移行を3年計画で進めます。家具家電処分・断捨離・査定・契約・引越まで、阿久津家のリアルな工程表を公開します。

3年計画の年次タスク
四半期主要タスク費用見込意思決定ポイント
2025(年初)Q1住み替え意思共有・夫婦・子2人での合議0円家族の納得形成
Q2不動産業者3社査定(東急リバブル・三井のリハウス・住友)0円市場価値1,400万を確認
Q3新居エリア候補の絞り込み(所沢駅・新所沢駅・小手指駅)交通費2万所沢駅徒歩7分内に確定
Q4マンション内見10件以上、終の住処要件確認2万3-4候補リスト化
2026(準備年)Q1家具家電の段階処分(祖父母遺品・古い家電)処分費15万10年以上未使用品ゼロ化
Q2戸建て外壁・屋根塗装(売却前リフォーム)180万売却価格+200万期待
Q3マンション物件契約(仮押え・手付金)110万(手付)契約締結
Q4戸建て売り出し開始(媒介契約・専属専任)0円3,000万特別控除確認
2027(実行年)Q1戸建て売却成約(想定1,400万)・住宅ローン残債なし仲介手数料46万残金決済
Q2引越し(戸建て→マンション)・家具新調最小限引越50万+家具80万新生活スタート
Q3登記・税務処理・町内会変更・郵便転送登記費30万住民票異動
Q4固定費の見直し・新生活ペース確立0円月収支△4.5万化

家具家電処分の内訳(2026年Q1実施予定)

品目処分方法費用備考
応接セット(1985年購入)不用品回収業者2.5万40年使用、買取不可
桐ダンス3棹(祖母遺品)古道具屋へ売却+1.2万状態良で買取可
食器棚2台(婚礼家具)市の粗大ごみ0.8万処分券で対応
テレビ(ブラウン管2台)家電リサイクル0.6万運搬料込
古い冷蔵庫・洗濯機家電リサイクル1.4万新居で買い替え
本棚と書籍3,500冊古書店一括+寄贈+0.8万地元図書館へ300冊寄贈
写真フィルム・ネガ約20年分デジタル化(業者)3.5万HDDに集約
趣味道具(釣具・ゴルフ)メルカリ・ヤフオク+4.0万使わない物のみ
季節家電・布団類(多数)不用品回収業者5.0万2tトラック1台
父母の遺品(位牌・仏具以外)遺品整理業者3.0万供養込
純コスト合計約10.6万(売却分相殺後)

※引越し業者見積もり(2025年7月時点・サカイ・アート・アリさん3社相見積):戸建て5LDK→マンション2LDK・段ボール80箱想定で平均48-52万。閑散期(5月-7月・10月-11月)狙いで2-3割圧縮可能、阿久津家は2027年6月実行の方向で調整中。

5570歳の趣味経済学(年間予算と健康効果のバランス)

70代の趣味は「お金・体力・人間関係」の3要素で持続性が決まります。阿久津さんが現在続けている4趣味と、過去に検討して断念した3趣味の年間予算・身体負担・社交効果を比較します。70代後半に向けて何を残し何を縮小するかの判断材料です。

趣味初期投資年間予算身体負担社交効果健康寿命継続性
家庭菜園(現在)道具15万6.0万高(菜園仲間)非常に高80代まで可
写真(現在)機材45万9.6万中(写真クラブ)85歳まで可
囲碁3段(現在)盤石セット5万7.2万非常に低非常に高非常に高(脳活)90歳まで可
週1温泉(現在)0円13.2万中(夫婦のみ)非常に高85歳まで可
ゴルフ(断念)クラブ30万36-48万高(足腰)75歳が限界
釣り(年数回のみ)道具20万8.4万中(移動・夜釣)80歳まで可
ガーデニング(妻)苗・鉢15万4.8万中(園芸サークル)85歳まで可
読書(夫婦共通)本棚10万3.6万非常に低高(認知症予防)95歳まで可
国内旅行(年2回)0円18.0万中(夫婦時間)80歳まで可
海外旅行(過去)0円60-100万高(時差・長距離)72歳で卒業

菜園経済学(自家消費換算で年18.4万分の食材)

所沢戸建ての庭40㎡を菜園化、夏野菜(トマト・ナス・キュウリ・ピーマン・オクラ・ゴーヤ)と冬野菜(ダイコン・ハクサイ・ホウレンソウ・キャベツ)の年8品目栽培。スーパー価格で換算した「自家消費換算額」は18.4万/年。投資6万に対して食費圧縮+趣味+健康効果のトリプル効能。

作物収穫時期収穫量スーパー換算
トマト6-9月40kg2.8万
ナス6-10月32kg2.2万
キュウリ6-9月50kg2.0万
ピーマン6-10月15kg1.2万
オクラ7-9月8kg0.8万
ゴーヤ7-10月20本1.0万
ダイコン11-2月30本2.4万
ハクサイ11-2月25個3.0万
ホウレンソウ11-3月40束1.6万
キャベツ11-3月15個1.4万
合計(自家消費換算)18.4万/年
趣味選択の哲学。阿久津さんは退職後5年間で「拡げる時期は終わった、減らす時期に入った」と認識。海外旅行は72歳で卒業、ゴルフは断念、釣りは年数回に縮小。残した4趣味(菜園・写真・囲碁・温泉)は全て「夫婦or仲間と共有でき」「身体負担が低く」「80代まで継続可能な」基準で選別済み。

※スポーツ庁「高齢者の運動・スポーツ実施状況調査2024」によると、70代男性の運動実施率は週1回以上で56.8%、ウォーキング・健康体操が主流。阿久津さんは菜園作業(週6日・1日2時間)が運動代替となり、歩数計は1日平均7,200歩、70代男性平均6,400歩を上回る水準を維持しています。

56読者からのメッセージ5通(阿久津さんへの問い)

本記事公開後、編集部に寄せられた読者からの問いとそれに対する阿久津光男さんの返答を、5通分掲載します。リタイア検討中の同年代から、両親の家じまいに直面する子世代、施設選びの只中にいる方まで、リアルな悩みと向き合った往復書簡です。

letter 01|リタイア検討中・67歳男性(元銀行員)

問い。「68歳まで再雇用で働いていますが、年収は現役の半分まで下がりました。完全リタイアの踏ん切りがつかず、惰性で働き続けている自分がいます。阿久津さんは65歳完全リタイアを後悔したことはありませんか?お金の不安より、社会から切れる感覚の方が怖いです。」

阿久津さんの返答。私も65歳の最初の半年は「曜日の感覚がなくなる」「妻と1日中いて関係がぎこちなくなる」「肩書がなくなって他人にどう自己紹介するか戸惑う」3つの喪失感に苦しみました。乗り越えられたのは、リタイア前から「囲碁クラブ」「菜園仲間」「写真サークル」3つの場所に薄く参加していたことです。職場以外の所属を退職前に作っておくと、肩書がなくても会える人が残ります。お金は工夫で何とかなりますが、人間関係はゼロからは作れません。今からでも遅くないので、地元の地域包括支援センターやシニア向けサークルに足を運んでみてください。

letter 02|両親の家じまい直面・45歳女性(実家・千葉県松戸市)

問い。「両親(70代後半)が築40年の戸建てを手放したくないと言い張ります。母は『庭の梅の木と一緒に死ぬ』とまで。私は遠方で介護できないため、サ高住への移住を勧めていますが、説得材料が見つかりません。阿久津さんはどう奥様と合意形成されましたか?」

阿久津さんの返答。家じまいの合意形成は最低3年かかると覚悟してください。我が家も最初は妻が「ご先祖の仏壇を動かせない」「庭の柿の木と桜が」と反対。突破口は「全部を捨てるのではなく、新居に持ち込めるものを一覧化する」ことでした。仏壇は新居サイズに買い替え、柿の木は子に挿し木を分け、桜の写真集を編んで思い出を「形」にしました。説得より、思い出を形に残す協働作業を一緒に進める方が動きます。第三者(FPや住宅相談員)を入れて家族3人での合議の場を作るのも効果的です。一方的説得は逆効果、3年かけて進めるのが現実解です。

letter 03|施設選び中・52歳女性(母88歳・要介護2)

問い。「母(88歳・要介護2)の施設選びに迷走中です。特養は3年待ち、サ高住は月18-25万、介護付き有料は入居一時金1,500万。経済力と医療体制のバランスが取れず、私自身が燃え尽きそうです。阿久津さんは将来の施設についてどんな準備をされていますか?」

阿久津さんの返答。私たち夫婦も「家じまい後のマンション売却で施設費5-7年分」を確保する設計です。施設選びの3つの軸を共有します。(1)医療体制:併設クリニック・看取り対応・夜間看護師常駐の3点セットが必須、(2)経済性:入居一時金は500万以下に抑え、月額費用は年金+取り崩し可能額の範囲内、(3)立地:娘・息子が月1-2回会いに行ける範囲(電車1時間圏内)。要介護2なら在宅サービス(訪問介護・デイサービス・ショートステイ)の組合せで月10-13万に収まる場合もあります。地域包括支援センターのケアマネさんに「在宅最大化プラン」と「施設プラン」両方の見積もりを取ってもらい、母上の意思も入れて選んでください。介護はマラソン、自分が倒れたら全部終わるので、レスパイト(介護休暇)の仕組みも忘れずに。

letter 04|趣味仲間からの問い・72歳男性(埼玉県・囲碁クラブ仲間)

問い。「阿久津さん、いつも対局ありがとうございます。私は妻に先立たれて3年、独居の寂しさが堪えます。家じまいでマンションに移ったら、囲碁クラブに通えなくなりませんか?私みたいな独居老人にアドバイスがあれば。」

阿久津さんの返答。木下さん、いつもの土曜対局楽しみにしています。マンションは所沢駅徒歩7分を選ぶ予定なので、囲碁クラブ(駅前)には今より近くなります。むしろ通いやすくなりますよ。独居の備えとして3つお伝えします。(1)地域包括支援センターに「見守り登録」する(緊急通報・週1電話確認)、(2)スマホで子・孫・友人とのLINEグループ作成(既読がつく=生存確認)、(3)趣味の会を3つ以上持つ(囲碁・写真・菜園・温泉等)。木下さんは囲碁+ボランティア+同窓会で既に3つお持ちなので、見守り登録だけ追加されると安心です。来週の対局で詳しく話しましょう。

letter 05|子世代から・50歳男性(阿久津さんの長男)

問い。「父さん、家じまいの話、よくここまで進めたね。正直、母さんが寂しがるのが心配です。マンションに移って、地域コミュニティが切れたり、孫と会う頻度が減ったりしないか。長男として何かサポートできることはありますか?」

阿久津さんの返答。圭介、心配してくれてありがとう。母さんは最初2年抵抗したけど、新居の見学を3件一緒に回って「庭は無くなるけどベランダ菜園はできる」「囲碁クラブも近くなる」「孫が泊まりに来れる客間は確保する」3点を約束してから前向きになった。お前にお願いしたいのは、(1)2027年6月の引越し当日に手伝いに来てくれること、(2)新居が落ち着いたら家族で泊まりに来てくれること、(3)孫の運動会や発表会に俺たち夫婦を呼んでくれること、の3つだけ。お金の援助は要らない、家族の時間を作ってくれることが何よりの支えだ。

57編集部追記|70歳の幸福は健康と人間関係で決まる

本記事の取材を通じて、70歳という節目の意味について編集部で議論を重ねました。お金の話に始まり、最終的に行き着いたのは「健康と人間関係」という、誰もが頭では分かっているが、若い世代ほど後回しにしがちな2つの真実でした。阿久津光男さんの取材は、この2つが70代以降の幸福度をほぼ決定づけるという仮説を、定量・定性の両面から強く裏づけるものでした。

厚生労働省「中高年者縦断調査」(2024年第19回)の追跡データによれば、70歳時点の主観的幸福度を最も強く規定する変数は、収入や資産ではなく、「健康自己評価」と「親しい友人の数」でした。年収・貯蓄額の説明力が標準化偏回帰係数で0.12-0.18にとどまる一方、健康自己評価は0.42、友人数は0.31と、経済変数を大きく上回ります。70歳という年齢は、若い頃に蓄積した「人的資本(健康)」と「社会関係資本(人間関係)」の利息で生きる時期に切り替わる転換点なのです。

阿久津さんの取材で印象的だったのは、お金の話を聞きに行ったはずなのに、語られる内容の半分以上が「人」と「身体」の話だったことです。囲碁クラブの仲間との対局、菜園で隣の畑のおじいさんと交わす立ち話、写真サークルでの作品評、週1の温泉で妻と並んで湯に浸かる時間。退職金や年金は「これらを継続するための燃料」として位置づけられており、目的が極めて明確でした。同年代の取材対象者には、お金はあっても孤独に苦しむ方、お金は少ないが人間関係に恵まれて朗らかな方、両方がいらっしゃいます。両者を分けるのは、現役時代から「職場以外の所属」を意識的に築いてきたかどうかでした。

家じまい3年計画も同じ視点から読み解けます。阿久津さんが2027年実行を決めた最大の理由は、戸建て維持費の圧迫よりも「妻が体力的に庭の管理を負担に感じ始めた」「囲碁クラブまでの距離が車運転前提だが、運転免許返納も視野」という、生活の質を維持するための選択でした。お金の話は手段、目的は「夫婦と仲間と過ごす時間を、できるだけ長く、できるだけ良い質で残すこと」。この思想は60-70代に限らず、20-50代の読者にも今すぐ応用可能です。

具体的には、現役世代には3つの提案があります。第1に、年に1度は人間ドックを受けて健康投資を最優先する(健康は40代後半から目に見えて目減りします)。第2に、職場以外の所属を最低3つ持つ(趣味のサークル・地域活動・学び直しの場など、利害関係のない人間関係)。第3に、配偶者・子・親との関係に「定期的な対話の場」を設計する(年1回の家族会議、四半期1回の親孝行旅行など)。これらはお金で買えず、晩年に金銭で取り戻すこともできない、複利で増える資本です。

阿久津さんは取材の最後にこう仰いました。「70歳になって分かったのは、お金は使い切る前に体が動かなくなるということ。だから60代までに、お金を使って楽しめる体と仲間を作っておくのが、最高の老後資産形成だと思う」。本記事を、お金の話として読んでくださった読者にも、最終的にはこの一文が記憶に残ることを願います。70歳の幸福は、健康と人間関係で決まる。これは編集部の取材の結論です。

※参考:厚生労働省「中高年者縦断調査(第19回)」2024年公表、内閣府「高齢社会白書」2025年版、Health and Retirement Study(米ミシガン大学・1992-2022年追跡データ)。日米とも70代以降の幸福度に対する経済変数の説明力は中央値以下、健康・社会関係資本の優位性が確認されています。

58FAQ10問|70代の家じまい・趣味・老後資金の核心

Q1. 家じまいのベストタイミングは何歳ですか?
体力・判断力が残る70-75歳が最適期です。75歳を過ぎると内見対応・契約手続き・引越しの身体負担が一気に重くなり、80歳以降は子世代が代行する負担も増えます。阿久津さんの2027年(72歳)実行は、夫婦の健康と判断力のピーク末期での実行で、教科書的にも最適。逆算で「いつ売るか」より「いつまで動けるか」から考えるのが核心です。
Q2. 趣味で交友関係を作るには、どの順番で動けばよいですか?
(1)地元の地域包括支援センター訪問でシニア向けサークル一覧入手、(2)市民センター・公民館の講座体験参加(陶芸・写真・俳句・囲碁が定番)、(3)地元の趣味サークル3つに体験入会、(4)半年で1-2つに絞り込み定例参加、の順がスムーズです。阿久津さんは退職前52歳から囲碁クラブに月1で通い、退職後フル参加にスムーズ移行できました。前倒しの「種まき」が効きます。
Q3. 老後資金が不足したら、どんな対策が現実的ですか?
(1)固定費見直し(保険・通信費・住居費で月3-5万圧縮可能)、(2)家じまいによる住居コスト圧縮(戸建→マンション・サ高住で月2-4万削減)、(3)リバースモーゲージ(住みながら自宅担保で年金併用、月8-12万追加)、(4)生活保護(持家保有でも条件次第で受給可能、自治体に相談)、(5)子世代との同居・近居検討、の5択が定番です。働き続ける選択肢は70代後半以降は現実的でないため、コスト圧縮と資産活用が中心軸となります。
Q4. 配偶者と家じまいで意見が対立した時はどうすれば?
合意形成には3年想定が現実的です。(1)第三者(FP・住宅相談員・子世代)を交えた家族会議を半年に1回設定、(2)「全部捨てる」ではなく「持ち込めるものリスト」を共同作成、(3)思い出の対象(庭木・仏壇・写真等)を新居に形を変えて引き継ぐ仕組みを設計、(4)新居候補を3-5件夫婦同伴で内見し具体イメージを共有、の4ステップで進めます。一方的説得は逆効果、感情のケアと並走が鍵です。
Q5. 戸建ての売却査定で高値を引き出すコツは?
(1)地元密着型2社+大手3社(東急リバブル・三井のリハウス・住友不動産販売)の合計5社相見積もり、(2)売却前1年以内に外壁・屋根塗装(投資180万→査定+200-300万の事例多数)、(3)空き家にせず売却(人が住んでいる方が査定+5-10%)、(4)媒介契約は専属専任(業者の本気度UP)、(5)3,000万特別控除を譲渡所得税対策で活用、の5点が定番です。阿久津家は2026年外壁塗装→2027年売却の段取り。
Q6. 70代の医療費・介護費の備えはどれくらい必要ですか?
夫婦2人で1,500-2,000万が標準的な備えです。内訳は(1)医療費月3-5万×夫婦×16年=1,000-1,500万(高額療養費制度で月上限あり)、(2)介護費は要介護3-5で月15-25万×平均5年=900-1,500万、(3)葬儀・墓・遺品整理で300-500万。阿久津家の金融資産2,400万は標準的備え水準。健康保険・介護保険の自己負担割合は所得連動なので、毎年確認を。
Q7. 子・孫への資産移転はいつから始めるべきですか?
70歳から開始が王道です。(1)生前贈与(年110万非課税×子2人×孫3人=年550万まで非課税で移転可能)、(2)教育資金一括贈与(孫1人1,500万まで非課税、信託銀行経由)、(3)結婚・子育て資金贈与(1,000万まで非課税)、(4)住宅取得資金贈与(最大1,000万非課税)。阿久津家は基礎控除4,800万以内で相続税ゼロ確実なため、贈与は「子の住宅ローン補助」「孫の教育費」など使途明確な支援に絞るのが効率的です。
Q8. 認知症リスクへの備えで70代から始めるべきことは?
(1)任意後見契約(司法書士と契約・公正証書化、認知症発症時に後見開始)、(2)家族信託(自宅・預金を子に信託、認知症で凍結回避)、(3)エンディングノート(資産リスト・パスワード・希望医療を記入)、(4)認知症予防運動(囲碁・将棋・音読・有酸素運動)、(5)定期検診(70歳から年1回脳ドック検討)、の5点セットが王道です。阿久津家は囲碁+菜園で認知症予防を兼ねる二重構造。
Q9. リタイア後の夫婦関係を良好に保つコツは?
(1)それぞれの「自分時間」を1日4時間以上確保(阿久津夫婦は囲碁/編み物・菜園/ガーデニングで分離)、(2)週1の「夫婦時間」を儀式化(阿久津家は週1温泉)、(3)家事の分担明文化(料理・掃除・洗濯・買物の担当固定)、(4)個別の友人関係を尊重(夫の囲碁仲間・妻の編み物仲間)、(5)月1の「夫婦会議」(家計・健康・予定の共有)、の5原則が王道です。「24時間一緒」が最大のリスクと心得て。
Q10. 70代から始めるべき新しい挑戦はありますか?
(1)スマホ・PC習熟(孫世代との連絡・行政手続きDX対応・写真整理)、(2)地元ボランティア(社会貢献+人間関係+健康維持の三重効果)、(3)学び直し(市民大学・大学公開講座・通信制大学院)、(4)本の出版(自費出版で人生の記録を形に・親族へのレガシー)、(5)新しい趣味1つ(陶芸・俳句・楽器など、80代まで続けられるもの)。阿久津さんは「これからスマホで写真整理+囲碁オンライン化+自費出版で家族史を書く」3つに挑戦予定。70代は「収穫期」であると同時に「最後の種まき期」でもあります。
DISCLAIMER

架空。共済年金は地方公務員共済組合連合会公表値に基づく。

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