医師 往診費用 計算ツール|日中・夜間・深夜・休日・緊急の料金と保険3割負担早見
【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項
自宅に医師を呼ぶ往診の費用を、時間帯区分(日中・夜間・深夜・休日)、緊急性、保険負担割合(1〜3割)から即算出。往診料720点、夜間加算650点、深夜加算1,300点、緊急往診加算325点、患家診療時間加算100点/30分など2026年度診療報酬点数を反映。定期的な訪問診療との違い、コロナ禍で拡大した民間往診サービスの料金まで、厚生労働省の公的資料に基づいて解説します。
医師往診費用 計算機
計算式と診療報酬点数
基本式
窓口自己負担 = (往診料 + 加算 + 初再診料 + 患家診療時間加算) × 10円 × 負担割合
往診は診療報酬点数1点=10円で医療費総額が決まり、患者は年齢・所得に応じた1〜3割を窓口で支払います。時間帯・緊急性で加算が異なります。
2026年度診療報酬点数(往診の主要項目)
| 項目 | 点数 | 3割自己負担 |
|---|---|---|
| 往診料(基本) | 720点 | 2,160円 |
| 緊急往診加算(在支診以外) | 325点 | 975円 |
| 緊急往診加算(在支診・機能強化型) | 850点 | 2,550円 |
| 夜間・休日往診加算 | 650点 | 1,950円 |
| 深夜往診加算 | 1,300点 | 3,900円 |
| 患家診療時間加算(30分超1時間まで) | 100点 | 300円 |
| 患家診療時間加算(1時間超30分ごと) | +100点 | +300円 |
| 初診料 | 291点 | 873円 |
| 再診料 | 76点 | 228円 |
時間帯区分の目安
| 時間帯 | 目安時刻 | 典型的な点数総計(初診+往診) |
|---|---|---|
| 日中 | 8:00〜18:00 | 1,011点(3,033円) |
| 夜間 | 18:00〜22:00 | 1,661点(4,983円) |
| 深夜 | 22:00〜6:00 | 2,311点(6,933円) |
| 休日 | 日祝・年末年始 | 1,661点(4,983円) |
| 緊急・日中 | 発症後速やか | 1,336点(4,008円) |
往診と訪問診療の違い
「往診」と「訪問診療」は混同されがちですが、診療報酬上は明確に区別されます。
| 項目 | 往診 | 訪問診療 |
|---|---|---|
| 目的 | 急変時の臨時対応 | 計画的・定期的な診療 |
| 要求主体 | 患者・家族からの依頼 | 医師の判断による計画 |
| 頻度 | 不定期・随時 | 月1〜4回等の定期 |
| 点数(基本) | 720点/回 | 888点/回(同一建物以外) |
| 時間帯加算 | 夜間・深夜・緊急加算 | 基本的になし |
| 包括月額 | ― | 在宅時医学総合管理料あり |
| 対象 | 通院可能でも急変時は可 | 通院困難な患者に限定 |
訪問診療の詳細は在宅医療月額計算ツールを、往診と組み合わせた在宅療養は高額療養費計算もあわせてご参照ください。
往診の主な加算
緊急往診加算(325〜850点)
「発症後速やか」に対応する必要のある往診に加算されます。標準の医療機関で325点、在宅療養支援診療所(在支診)なら650点、機能強化型在支診なら850点。往診依頼から即時対応した記録が必要です。
夜間・休日往診加算(650点)
18時〜22時の夜間、または日曜・祝日・年末年始の往診に加算。深夜(22時〜6時)は別途1,300点の深夜加算。時間帯は医療機関の標榜時間ではなく、実際の往診時刻で判定されます。
患家診療時間加算(100点/30分)
患家での診療時間が30分を超えた場合、30分ごとに100点加算。診療に時間を要した場合に算定。カルテに開始・終了時刻の記録が必須。
在宅ターミナルケア加算
末期の患者を看取った場合の加算。死亡前14日以内に2回以上の往診があった場合、6,000〜8,500点(在支診の種別による)が算定されます。
看取り加算・死亡診断加算
在宅で看取り、死亡診断書を作成した場合の加算。看取り加算3,000点+死亡診断加算200点。ご家族の意向を尊重した在宅看取りを支援する制度設計です。
特別地域加算・へき地加算
離島・へき地等の特別地域では加算(75〜300%)があり、費用総額が上がりますが患者負担も加算対象。医療保険で軽減されます。
利用シーン別の使い方
寝たきり高齢者の往診
通院が難しい場合、かかりつけ医の往診を受けられます。日中の往診で3割負担3,000〜4,000円、夜間なら5,000〜6,000円が目安です。
指定難病の方の往診
指定難病医療費助成の対象なら月額自己負担上限(2,500〜30,000円)まで軽減。訪問看護の費用も同じ上限の中で扱われます。
老々介護世帯の緊急時
高齢配偶者の急変で介護者が付き添えない場合。往診で自宅対応が可能なら、無理な通院搬送を避けられます。地域包括支援センターと連携するかかりつけ医の確保が重要です。
近年の往診サービスの動向
2020年以降のコロナ禍で、スマホアプリから往診依頼できる民間往診サービスが急速に拡大しました。都市部を中心に「ファストドクター」「みてね家族相談医」「みんなのかかりつけ医」などが対応エリアを広げています。
| 特徴 | 従来型往診(かかりつけ医) | 民間往診サービス |
|---|---|---|
| 対応時間 | 診療所の裁量による | 24時間365日対応が中心 |
| 依頼方法 | 電話 | アプリ・Webサイト |
| 費用 | 保険適用+実費(交通費等) | 保険適用+サービス費(初診料等) |
| 対応疾患 | 継続診療前提 | 単発の急性症状が中心 |
| 薬の処方 | 診療所の処方箋 or 院内処方 | 処方箋または配送薬局と連携 |
| 継続診療 | 可能 | 原則単発、翌日以降はかかりつけへ |
民間往診サービスは厚労省が定める保険診療のルールに則って運営されており、自己負担は通常の保険診療と同様1〜3割です。ただし特別対応料(呼出料等)を自費で別途請求するサービスもあるため、事前に料金体系の確認をしてください。
よくある間違い・注意点
- 訪問診療と往診を混同 — 訪問診療は計画的定期訪問、往診は急変時の臨時訪問です。同じ月に訪問診療の在宅時医学総合管理料算定と往診料算定は併算定できるため、費用がやや変則的になります。
- 民間往診サービスの自費請求を保険と誤解 — 一部の民間往診サービスは特別対応料・呼出料等の自費項目があります。「保険適用でも自費+保険」で総額が高くなる場合があるため、事前に確認してください。
- 時間帯加算の適用時刻を勘違い — 夜間加算は往診到着時刻ではなく診療開始時刻で判定される場合があります。医療機関により運用が異なるため、明細書で確認しましょう。
- 「往診=無料」だと思い込む — 往診は保険診療であり、日中でも3割負担で3,000円前後、深夜なら6,000〜10,000円が目安。無料の医療サービスではありません。
- 交通費の別途請求を知らない — 保険適用往診でも、遠距離(片道16km超等)の場合はタクシー実費等が別途請求されるケースがあります。事前確認を推奨。
関連する規格・法令
- 診療報酬点数表(2026年度改定) ― 厚生労働省告示。往診料(C000)、緊急往診加算、夜間・休日往診加算、深夜往診加算、患家診療時間加算などの点数と算定要件を規定。
- 健康保険法・国民健康保険法 ― 医療保険給付の根拠法。往診も保険給付の対象で、年齢・所得により1〜3割負担。
- 医師法第19条(応召義務) ― 「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない」と規定。往診も同義務の対象。
- 救急医療対策実施要綱 ― 都道府県の救急医療体制整備の根拠。二次救急・三次救急・救急告示医療機関の指定。
- 保険医療機関及び保険医療養担当規則 ― 保険診療の運用ルール。往診の算定要件・カルテ記載事項を規定。
- 特別地域加算の告示 ― 離島・へき地等における往診料の加算基準を規定。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法) ― コロナ・インフル等の届出対象疾患を規定。往診時の対応も準用。
参考文献・公的資料(発リンク)
- 厚生労働省 診療報酬情報提供サービス ― 2026年度診療報酬改定の最新告示・通知。往診料と加算の詳細が確認できます。
- 厚生労働省 救急・災害医療 ― 救急医療体制・救急車の利用状況・救急安心センター事業の統計。
- 厚生労働省 高額療養費制度 ― 高額療養費の所得区分別上限額と申請方法。
- 日本医師会 ― 医師の応召義務・往診の医療倫理ガイダンス。
よくある質問(FAQ)
医師の往診料はいくらかかる?
2026年度診療報酬点数で往診料720点+初診料291点(または再診料76点)が基本です。日中・初診なら3割負担で約3,033円、夜間・再診なら約4,340円、深夜・初診なら約6,933円が目安となります。加えて処置・投薬料が別途加算されます。
往診と訪問診療の違いは?
往診は急変時の臨時対応、訪問診療は計画的な定期訪問です。訪問診療は月2回等の定期スケジュールで在宅時医学総合管理料が算定されますが、往診は不定期・随時で緊急・夜間・深夜加算が付きます。同じ月に両方の算定も可能です。
夜間・深夜の往診はどれくらい高い?
18時〜22時の夜間加算は650点(1,950円/3割)、22時〜6時の深夜加算は1,300点(3,900円/3割)、休日加算も650点です。日中の往診が3割負担3,000円前後なのに対し、深夜だと7,000円前後まで上がります。それでも救急外来搬送のトータルコストより安価なケースが多い。
民間往診サービス(ファストドクター等)の費用は?
保険診療部分は通常の1〜3割負担ですが、特別対応料・呼出料等の自費項目が加算されるサービスもあります。総額の目安は3割負担で7,000〜15,000円/回(日中〜深夜による)。依頼前にアプリ・Webサイトで料金体系を確認してください。
コロナ・インフルの発熱でも往診してもらえる?
コロナ禍以降、発熱対応の往診サービスが拡大しました。費用は通常の往診と同じく保険診療の1〜3割負担で、事業者によっては自費項目が加わります。依頼前に料金体系を確認してください。
往診の医師は薬を持ってきてくれる?
院内処方か処方箋発行かは医療機関により異なります。院内処方ならその場で薬を受け取れ、処方箋発行の場合は24時間対応の調剤薬局または配送薬局と連携するケースが多いです。薬剤料は往診料とは別にかかります。
寝たきり高齢者の往診はどこに頼めばいい?
まずかかりつけ医に相談。かかりつけ医が対応困難な場合は、地域の在宅療養支援診療所(24時間対応)を紹介してもらえます。地域包括支援センターも相談窓口として活用できます。
末期がんの看取りで往診してもらえる?
在宅療養支援診療所の医師が対応します。緊急往診加算(在支診850点)・在宅ターミナルケア加算(6,000〜8,500点)・看取り加算(3,000点)等が算定され医療費総額は上がりますが、高額療養費で自己負担は月8〜17万円の上限まで軽減されます。
往診の交通費・タクシー代は請求される?
基本的に往診料に含まれます。ただし片道16km超の遠距離や、患家が指定する特別なタクシー費用は別途実費請求されることがあります。事前に医療機関の重要事項説明書または電話で確認してください。
保険適用でなく自費の往診とは?
健康診断・美容医療・自由診療(未認可治療等)は保険適用外の自費往診となります。またVIP対応・観光地でのホテル往診等も自費が中心。1回2〜5万円が相場ですが、サービス提供者により大きく異なります。