地耐力(N値・許容支持力度)
【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項
N値・土質・基礎深さから許容支持力度・地盤改良要否を即判定。戸建て・低層建築の基礎設計に。
地耐力(N値・許容支持力度)ツール
N値と支持力(概算)
砂質・礫質: qa ≒ N × 10 + 根入れ深×20 (kN/m²・長期の目安)
粘性: qa ≒ N × 10 + 根入れ深×6 (kN/m²・長期の目安)
粘性土は告示第1113号の式 qa = 1/3(α·C·Nc + γ2·Df·Nq) に、φ=0(Nc=5.1・Nq=1.0)、粘着力C=一軸圧縮強さqu/2、qu≒12.5N(Terzaghi-Peck)を当てた概算です。N値からの推定は誤差が大きいため、設計は地盤調査(一軸圧縮試験・平板載荷試験など)の結果によります。
N値=標準貫入試験の打撃回数。10未満で軟弱、10-30で普通、30以上で良好が目安。地盤調査結果に基づく判定が原則。
N値と地盤区分
| N値 | 砂質土 | 粘性土 |
|---|---|---|
| 0-4 | 非常に緩い | 非常に軟らかい |
| 4-10 | 緩い | 軟らかい |
| 10-30 | 中程度 | 中程度 |
| 30-50 | 密 | 硬い |
| 50+ | 非常に密 | 非常に硬い |
地耐力(N値・許容支持力度)の詳しい解説
地耐力は「N値と土質の関数」で概算判定。戸建ての基礎は、地盤の長期許容応力度が20kN/m²未満なら基礎杭、20以上30未満なら基礎杭またはべた基礎、30以上なら布基礎も可(平成12年建設省告示第1347号)。N値10未満なら地盤改良検討。液状化リスク・不同沈下・盛土地盤の場合は特に厳格な判定が必要です。
実務では「スウェーデン式サウンディング(SS)+標準貫入試験(SPT)」で地盤調査。戸建てはSSで簡易判定、大型建物・地下ある物件はSPTで詳細調査。地耐力不足なら表層改良・柱状改良・杭基礎の3択で対応します。
業界・現場での使い方
戸建て基礎設計
地盤調査結果からべた基礎/布基礎/杭選定。
マンション設計
杭工事の支持層深さ判定。
土木工事
擁壁・護岸の基礎地盤評価。
よくある間違い・注意点
- N値のみで判断 — 液状化・不同沈下・盛土等の総合評価必要。
- 根入れ深さ無視 — 根入れ深いほど支持力向上。
- 土質判別ミス — 同じN値でも砂と粘土では支持力の出方が異なり、粘性土はN値からの推定誤差が大きい。土質試験結果を確認。
関連する規格・法規
- JIS A 1219 標準貫入試験
- 建築基礎構造設計指針
- 地盤工学会 — 地盤調査・地盤設計の学会基準
- 日本建築学会 — 建築基礎構造設計指針の発行元
- 全国地質調査業協会連合会 — 地質調査の実務基準・調査会社の検索
- 国土交通省 — 建築基準法施行令第93条(地盤の許容応力度)・道路土工要綱
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
戸建てに必要な地耐力は?
建物の荷重と基礎の設計で決まります。基礎の種類は、地盤の長期許容応力度が20kN/m²未満なら基礎杭、20以上30未満なら基礎杭またはべた基礎、30以上なら布基礎も可(平成12年建設省告示第1347号)。
地盤改良の相場は?
表層改良30-50万、柱状改良80-150万、杭基礎150万-。
液状化リスクは?
緩い砂質土(N値10未満)+地下水位高で発生。
スウェーデン式サウンディングとは?
戸建て向け簡易地盤調査。5-10万円/物件。
N値とは何ですか?
標準貫入試験(JIS A 1219)で、重さ63.5kgのハンマーを76cm落下させ、サンプラーを30cm貫入させるのに要した打撃回数です。数値が大きいほど地盤が締まっていることを示し、基礎設計の第一パラメータとして扱われます。
N値50以上の地盤はどう評価しますか?
非常に密(硬い)地盤で、支持層として扱える良好な地盤です。マンションや中高層建築では、この層まで杭を到達させる設計が基本になります。ただし薄い層が挟まっているだけのケースもあるため、層厚と連続性の確認が必要です。