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硬さHRCHVHB

硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)

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HRC・HB・HV・HRBの相互換算と引張強さ推定。金属熱処理受入・素材購入時の硬さ確認に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)ツール

硬さ換算

本ツールは、鋼(炭素鋼・低合金鋼)のビッカース硬さに対する近似的換算表(SAE J417。JISハンドブック鉄鋼Ⅰに収録)の値を直線補間しています。試験原理が違うため換算値は近似で、材料・熱処理によっては外れます。検査・合否判定は図面で指定された試験方法で直接測定してください。

入力値 → 換算表でHVに直す → HV から HRC・HB・引張強さを補間

引張強さの欄は換算表で HV120〜590 の範囲だけ(おおむね HV×3.2 前後)

硬さ換算早見(SAE J417・鋼)

HVHRCHBWHRB引張N/mm²
70060.1656——
60055.2564——
50049.1471—1705
40040.8379—1290
30029.8284—950
25022.223899.5795
200—19091.5635
150—14378.7490
100—9556.2—

出典:SAE J417(JISハンドブック鉄鋼Ⅰ「鋼のビッカース硬さに対する近似的換算」)。—は表に値がない範囲。

硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)の詳しい解説

硬さ試験はロックウェル(HRC/HRB)・ブリネル(HB)・ビッカース(HV)が3大方式。同じ材料でも試験法で値が変わるため、材料規格・図面指示・検査報告書で使い分けます。焼入れ鋼はHRC(圧痕小・迅速)、鋳鉄・軟鋼はHB(圧痕大・確実)、薄板・浸炭層はHV(微小硬さ試験)が定番。

換算表では、HBW は HV よりやや小さく(HV300 で HBW284)、引張強さはおおむね HV の3.2倍前後です(HV300 で約950N/mm²)。以前よく使われた「引張強さ≒HV×3.4」は表より約7%大きく、強度を過大に見積もる側です。HRC55(HV約600)を超える焼入れ鋼は換算表に引張強さの値がなく、硬さからの強度推定は使えません。厳密な検査では換算値でなく直接測定が原則です。

業界・現場での使い方

金属熱処理受入

焼入れ・焼戻し後の硬さ検査。HRCで指定→HV or HB換算。

工具材料選定

工具鋼SKD11 HRC58-62、SKH51 HRC63-66の適用可否判定。

素材購入検査

鋼板・丸棒受入時のHB/HV測定→材料規格適合確認。

よくある間違い・注意点

  • 換算値を絶対値と誤解 — 換算は近似です。受入・合否判定は指定の試験法で直接測定。
  • 薄板でHRC試験 — 圧痕が裏面まで届き誤値。HVで微小硬さ測定に切替。
  • 鋼以外に換算表を当てる — この換算表は鋼の関係です。鋳鉄(特に片状黒鉛鋳鉄)や非鉄金属、オーステナイト系ステンレスでは硬さと引張強さの関係が大きく違い、使えません。

関連する規格・法規

  • JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験
  • JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験
  • JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

HRC 60はHVで?

HV約698、HBW約654です(SAE J417)。この硬さの範囲は換算表に引張強さの値がないため、硬さから強度は推定できません。

HRC 30はどのくらい?

HV約302・HBW約286で、焼入れ焼戻し(調質)した構造用鋼によくある硬さです。引張強さは換算表で約960N/mm²です。

引張強さの推定は正確?

換算表は鋼の平均的な関係で、材料・熱処理によって外れます。強度の保証が必要なら引張試験で確かめてください。

薄板の硬さ試験は?

HVビッカース微小硬さ試験(荷重10-1000gf)。