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根切り土量残土埋戻し土工事

根切り土量の計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

基礎の寸法・深さ・余掘り・法勾配から根切りの土量を出し、埋戻しに使う土と場外へ出す残土、ダンプの台数まで計算します。土量変化率によるほぐし・締固めの換算と、手掘りの勾配の法令上の限度、土留めと作業主任者の要否も判定します。

最終更新:2026-09-23/監修:計算ツールズ編集部

根切り土量の計算ツール

根切りの土量(角すい台の公式)

法面を付けて掘ると、上に行くほど広がる形になります。底の面積 A1、上端の面積 A2、深さの中央の面積 Am から、体積は次の式で正確に求まります。

V = H/6 × (A1 + 4×Am + A2)

底の寸法は、基礎の寸法に余掘り(型枠を組むための作業の幅)を両側に足したものです。上端は、そこに法勾配の水平長さ(勾配 × 深さ)を両側に足します。

底 = (L+2e) × (W+2e)  上端 = (L+2e+2nH) × (W+2e+2nH)

埋戻しと残土

土は掘るとふくらみ(ほぐし・L)、締め固めると縮みます(締固め・C)。地山を1としたときの比が土量変化率です。

埋戻し = 根切り − 埋め戻さない体積  埋戻しに要る地山 = 埋戻し ÷ C
残土(地山)= 根切り − 埋戻しに要る地山  運ぶ量 = 残土 × L

計算例

10m × 8m の基礎を深さ1.5m、余掘り0.5m、法勾配1:0.3で掘ると、底は11m × 9m = 99 m²、上端は11.9m × 9.9m = 117.81 m²、根切りは 162.41 m³ です。基礎などで60 m³ を埋め戻さないとすると、埋戻しは102.41 m³。これに要る地山は ÷0.9 で113.78 m³ なので、残土は 48.62 m³(地山)、ほぐして58.35 m³。1台5.5 m³ のダンプで 11台です。

土量変化率の目安

土質L(ほぐし)C(締固め)
砂1.10〜1.200.85〜0.95
砂質土1.20前後0.85〜0.95
粘性土1.20〜1.450.85〜0.95
礫まじり土1.20前後0.90前後
軟岩1.30〜1.701.00〜1.30

※目安です。現場の土質試験や発注者の積算基準の値を使ってください。

法勾配と角度

法勾配角度深さ1.5mでの水平の広がり(片側)
垂直90度0 m(土留めが必要)
1:0.3約73.3度0.45 m
1:0.5約63.4度0.75 m
1:1.045度1.50 m
1:1.5約33.7度2.25 m

手掘りの勾配の限度(労働安全衛生規則 第356条・第357条)

地山の種類掘削面の高さ勾配の限度
岩盤または堅い粘土5m未満90度以下
5m以上75度以下
その他の地山2m未満90度以下
2m以上5m未満75度以下
5m以上60度以下
砂からなる地山—35度以下または高さ5m未満
発破などで崩れやすい地山—45度以下または高さ2m未満

法勾配による土量の違い(10m×8m・深さ1.5m・余掘り0.5m)

法勾配根切り垂直との差
垂直148.50 m³—
1:0.3162.41 m³+9.4%
1:0.5172.13 m³+15.9%

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。土量変化率は土質と施工条件で大きく変わります。ここにある値は一般的な目安です。掘削は土砂崩壊による死亡災害が起きやすい作業です。法勾配と土留めの要否は、地山の状態を見て作業主任者と施工管理者が判断してください。

根切り土量の計算の詳しい解説

建物や擁壁の基礎をつくるために地面を掘ることを「根切り」といいます。根切りの土量は、掘削の手間、残土の処分費、ダンプの台数、仮置きの場所と、工事の段取りのほとんどに効いてきます。最初の数字を間違えると、後の手配がすべてずれます。

根切りの寸法は、基礎の寸法そのものではありません。型枠を組んだり防水をしたりするには、基礎の外側に人が立って作業できる幅が要ります。これが余掘りで、片側0.3〜0.6m程度を見込むのが一般的です。10m × 8m の基礎に0.5mの余掘りを取ると、底は11m × 9m になり、面積は80 m² から99 m² へと2割以上増えます。余掘りを忘れると、土量を大きく見誤ります。

次に効くのが法勾配です。土留めをせずに掘るなら、崩れないように斜めに掘る必要があります。1:0.3の勾配で深さ1.5mを掘ると、上端は片側に0.45mずつ広がります。垂直に掘った場合と比べると、同じ条件で土量は148.5 m³ から162.4 m³ へ約9%増えます。1:0.5なら約16%増です。深く掘るほど、この差は大きくなります。

法面のある掘削の体積は、上に向かって広がる角すい台になります。上端と底の面積を平均して深さを掛ける方法(両端断面平均法)は手軽ですが、体積を少し大きく見積もります。このツールは、上端・中央・底の3つの断面から求める公式を使っていて、形が角すい台なら誤差なく求まります。

土量で最も混乱しやすいのが、ほぐしと締固めの換算です。地山の土を掘るとすき間ができてふくらみます。砂質土ならおよそ1.2倍で、これが土量変化率 L です。逆に、埋め戻して締め固めると地山より縮み、およそ0.9倍になります。これが C です。地山1 m³ を掘ると、運ぶときは1.2 m³、締め固めると0.9 m³ になるということです。

この換算を正しくやらないと、埋戻しと残土の量がずれます。基礎の周りを102 m³ 埋め戻すとき、必要な土は102 m³ ではありません。締め固めると0.9倍に縮むので、地山で約114 m³ の土が要ります。掘った土が162 m³ なら、残るのは約49 m³(地山)で、運ぶときにはほぐれて約58 m³ になります。ここを取り違えて「162 − 102 = 60 m³ を運ぶ」と考えると、残土は合っていそうに見えて、埋戻しの土が足りなくなります。

掘った土を場外へ出す前に、埋戻し分を場内に仮置きするなら、その置き場も必要です。仮置きの土はほぐれた状態なので、162 m³ 掘れば約195 m³ の山になります。狭い敷地では、仮置きができずに一度搬出して、埋戻しのときに購入土を搬入することもあります。土量の計算は、置き場の計画とセットで行うものです。

最後に安全について。掘削作業は、土砂崩壊による死亡災害が毎年起きている作業です。労働安全衛生規則は手掘りの掘削面の勾配に限度を定めていて、たとえば「その他の地山」で高さ2m以上5m未満なら75度以下です。また掘削面の高さが2m以上になると、地山の掘削作業主任者を選任しなければなりません。建設工事公衆災害防止対策要綱では、掘削の深さが1.5mを超えるときは原則として土留めを設けるとしています。土量を減らすために勾配を立てるのは、安全と引き換えです。このツールの判定は目安として使い、地山の状態を見て判断してください。

業界・現場での使い方

基礎工事の段取り

根切りと残土の量からダンプの手配台数と処分費を見積もります。

仮置き場の計画

ほぐした土量から、場内に置ける量と置き場の面積を確かめます。

法勾配と土留めの比較

勾配を付けた場合の土量増と、土留めの費用を比べて工法を決めます。

埋戻し土の過不足の確認

締固めで縮む分を見込み、購入土の搬入が要るかを判断します。

安全書類の作成

掘削深さから土留めと作業主任者の要否を確認し、作業計画に反映します。

よくある間違い・注意点

  • 余掘りを入れ忘れる — 型枠や防水の作業幅が要ります。10m×8mの基礎で底面積が2割以上変わります。
  • ほぐしと締固めを換算しない — 地山・ほぐし・締固めで体積が違います。残土と埋戻しの量がずれます。
  • 埋戻しを掘った量から単純に引く — 締め固めると縮むので、埋戻しに要る土は埋戻し量より多くなります。
  • 仮置きの場所を考えない — ほぐれた土は地山の1.2倍前後になります。置き場が足りずに二度手間になります。
  • 勾配を立てて土量を減らそうとする — 法令の勾配の限度があります。崩壊の危険と引き換えです。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

根切りとは何ですか?

基礎や地下の構造物をつくるために地面を掘ることです。掘った底の面を床付け面といいます。

余掘りはどれくらい取りますか?

片側0.3〜0.6m程度が一般的です。型枠の組立てや防水の作業ができる幅を見込みます。

土量変化率 L と C は何ですか?

地山を1としたとき、掘ってほぐした土の比が L、締め固めた土の比が C です。

砂質土の L と C はいくつですか?

L は1.2前後、C は0.85〜0.95程度が目安です。

残土はどう計算しますか?

根切りの量から、埋戻しに要る地山の量(埋戻し量÷C)を引き、運ぶときは L を掛けます。

10tダンプには何m³積めますか?

重さで決まり、ほぐした土で5.5m³前後が目安です。土の重さで変わります。

法勾配1:0.3は何度ですか?

約73.3度です。1:0.5は約63.4度、1:1.0は45度です。

土留めはいつ必要ですか?

建設工事公衆災害防止対策要綱では、掘削深さが1.5mを超えるとき原則として設けるとしています。

作業主任者はいつ必要ですか?

掘削面の高さが2m以上の地山の掘削では、地山の掘削作業主任者の選任が必要です。

両端断面平均法と違いますか?

このツールは角すい台の公式を使います。両端断面平均法は体積を少し大きく出します。