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産業廃棄物分別処分費コスト削減

分別による処分費の差の計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

品目ごとの容積と単価を入れると、分別した場合と全部混合で出した場合の処分費を比べます。分別にかけた人件費を引いた実質の差と、何時間までかけてよいかの上限も出します。

最終更新:2026-09-20/監修:計算ツールズ編集部

分別による処分費の差の計算ツール

分別と混合を並べて比べる

産業廃棄物の単価は品目で大きく違います。コンクリートがらは安く、混合廃棄物は高い。分けて出せばそれぞれの単価が適用され、混ぜれば最も高い単価が適用されます。

分別 = Σ(品目の容積 × 品目の単価) / 混合 = 合計容積 × 混合の単価

既定値(コンクリートがら8 m³×3,000円、木くず6 m³×12,000円、金属くず2 m³×0円、その他混合4 m³×25,000円)で計算すると、分別は 246,000円。全部混合なら20 m³×25,000円で 500,000円 です。差は254,000円、削減率50.8% になります。

手間との損益分岐

分別には人手がかかります。その人件費を引いて、はじめて本当の得が分かります。

実質の差 = 処分費の差 − 分別にかけた時間 × 時間単価
かけてよい時間 = 処分費の差 ÷ 時間単価

差が254,000円、時間単価3,000円なら、84.7時間までかけても元が取れます。6時間で済むなら実質236,000円の得です。分別が割に合わないと言われることがありますが、計算してみるとたいてい割に合います。

品目別の処分単価の目安(地域差が大きい)

品目単価の目安混合との差備考
金属くず0円〜買取−25,000円以上有価物として売れることがある
コンクリートがら2,000〜5,000円/m³−20,000円前後再生砕石になる
アスファルトがら2,000〜5,000円/m³−20,000円前後再生合材になる
木くず8,000〜15,000円/m³−10,000円前後チップ・燃料になる
石膏ボード10,000〜20,000円/m³−5,000円前後管理型処分場が必要
廃プラスチック15,000〜30,000円/m³ほぼ同等かさばる
混合廃棄物20,000〜35,000円/m³—手選別のコストが乗る

※地域・時期・業者で大きく変わります。必ずご自身の見積書の数字を入力してください。

分別の効果(既定値の例・20 m³)

やり方処分費手間実質
全部混合で出す500,000円0時間500,000円
分別して出す246,000円6時間(18,000円)264,000円
差−254,000円+18,000円−236,000円

分別のコツ

タイミング手間理由
解体しながら分けるもっとも少ない元から別々に出てくる
現場で仮置きしてから分ける中置き場と重機が要る
積み込んだ後に分ける多い下ろして選別し直す
処理場で分けてもらう自社は不要手選別の費用が単価に乗る

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。単価は地域と時期、業者によって大きく変わります。ここに置いてある数値は一般的な目安であり、特定の処理業者の料金ではありません。マニフェストの運用と法令の適用判断は、所轄の自治体と委託先にご確認ください。

分別による処分費の差の計算の詳しい解説

現場で「分別は面倒だから全部まとめて出そう」という判断がされることがあります。実際に金額を並べてみると、この判断はたいてい損です。産業廃棄物の処分単価は品目によって10倍近く違い、混ぜた瞬間に最も高い単価が全量に適用されるからです。

単価の差はおおむね次のように並びます。金属くずは0円か、むしろ買い取ってもらえます。コンクリートがらとアスファルトがらは2,000〜5,000円/m³ と安い。再生砕石や再生合材として使えるからです。木くずは8,000〜15,000円/m³、チップや燃料に回ります。そして混合廃棄物は20,000〜35,000円/m³。混合が高いのは、受け入れた側が手で選別しなければならないからです。その人件費が単価に乗っています。

つまり、分別するかしないかは「その選別作業を自社でやるか、処理業者にやってもらうか」の選択です。処理業者にやってもらえば、その分の費用を払うことになります。そして処理業者の選別は、現場で分けるより効率が悪い。混ざって圧縮された状態から分けるより、出てきた瞬間に分けるほうが圧倒的に楽だからです。この効率差が、単価差として跳ね返ってきます。

既定値の例で見ると、20 m³ の廃棄物を全部混合で出すと50万円、分別すると24.6万円。差は25.4万円、半分です。分別に6時間かけたとして人件費1.8万円を引いても、23.6万円の得になります。逆算すると、84.7時間までかけても元が取れる計算です。2人で丸5日かけてもまだ得という水準で、「分別は割に合わない」という感覚は、金額を見ると成り立ちません。

効率よく進めるコツは、効く品目から分けることです。このツールが「いちばん効いている品目」を表示するのは、そのためです。容積が多く、混合との単価差が大きい品目が最優先になります。既定値ではコンクリートがらが8 m³ ×単価差22,000円で17.6万円の削減。これだけ分ければ効果の7割が取れます。逆に、量が少なく単価差も小さい品目を分けるのは手間に見合いません。全部きれいに分ける必要はなく、効く順に2〜3品目だけ分ければよいという結論になります。

タイミングも重要です。最も安く済むのは解体しながら分けることで、そもそも別々に出てくるように工程を組みます。建設リサイクル法が分別解体を義務づけているのも、この考え方です。次が現場で仮置きしてから分ける方法で、置き場と重機が要ります。最も高くつくのが、積み込んだ後に下ろして分け直すことです。分別は計画の問題であって、作業の問題ではありません。

最後に有価物について。金属くずは市況によっては買い取ってもらえます。鉄スクラップの相場は変動しますが、まとまった量があれば運搬費を差し引いてもプラスになることがあります。処分費を払うつもりだったものが収入に変わるので、分別の効果はさらに大きくなります。ただし有価物として売却する場合は廃棄物処理法の適用が変わるため、扱いを業者と確認してください。

業界・現場での使い方

解体現場の分別計画

品目ごとの量と単価から、どこまで分別すべきかを金額で決めます。

処分費の見積り検証

業者の見積りが混合前提か分別前提かを確かめ、差額を把握します。

作業員の配置判断

分別にかけてよい時間の上限を出し、人員計画に反映します。

スクラップの売却判断

金属くずの買取単価を入れ、運搬費を含めて売れるかを判断します。

発注者への説明

分別によるコスト削減を数字で示し、工期と費用の関係を説明します。

よくある間違い・注意点

  • 分別は割に合わないと決めつける — 20 m³ で25万円の差が出ます。84時間かけても元が取れる水準です。
  • 全部をきれいに分けようとする — 効く品目から2〜3種類分ければ効果の大半が取れます。
  • 積み込んだ後に分けようとする — 最も高くつきます。解体しながら分けるのが最も安いやり方です。
  • 人件費を考えない — 処分費の差から分別の手間を引いて、実質で判断します。
  • 金属を捨ててしまう — 有価物として売れることがあります。処分費が収入に変わります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

分別するとどのくらい安くなりますか?

条件によりますが、既定値の例では50.8%、25.4万円の削減です。

なぜ混合は高いのですか?

受け入れた側が手で選別する必要があり、その人件費が単価に乗るためです。

分別にどれだけ時間をかけてよいですか?

処分費の差を時間単価で割った時間までです。既定値なら84.7時間です。

どの品目から分ければよいですか?

容積が多く、混合との単価差が大きい品目からです。このツールが表示します。

全部分ける必要がありますか?

ありません。効く順に2〜3品目分ければ効果の大半が取れます。

いつ分けるのが安いですか?

解体しながら分けるのが最も安く、積み込んだ後に分け直すのが最も高くつきます。

金属は売れますか?

市況によります。まとまった量があれば運搬費を引いてもプラスになることがあります。

コンクリートがらの単価は?

2,000〜5,000円/m³ が目安です。再生砕石になるため安く済みます。

石膏ボードはなぜ高いのですか?

管理型処分場での処理が必要だからです。他の品目と混ぜられません。

単価は自分で入れられますか?

できます。地域差が大きいので、ご自身の見積書の数字を入れてください。