モールス信号の変換
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アルファベット・数字・記号を国際モールス符号に、カタカナを和文モールスに変換します。符号から文への逆変換、送信にかかる時間、短点の長さ、トン・ツーでの読み方も表示します。
モールス信号の変換ツール
符号と時間の決まり
モールス符号は短点(トン)と長点(ツー)の組み合わせで文字を表します。長さの単位はすべて短点を1としており、長点=短点3つぶん、符号の中の間隔=1つぶん、文字と文字の間=3つぶん、語と語の間=7つぶんと決まっています。この比率は国際的に統一されており、速度が変わっても比は変わりません。
通信速度は WPM(1分あたりの語数)で表し、基準語 PARIS が 50 単位ちょうどになることから 短点の長さ(ミリ秒)=1200÷WPM で求まります。20WPM なら短点は 60ミリ秒です。既定値の「SOS HELLO」は欧文で ... --- ... / .... . .-.. .-.. --- となり、20WPM ではおよそ 5.2秒かかります(短点60ミリ秒×86単位)。なお単位数は、各要素のあとの間隔を含めて数えた概算です。
国際モールス符号(欧文)
| 文字 | 符号 | 文字 | 符号 | 文字 | 符号 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | .- | J | .--- | S | ... |
| B | -... | K | -.- | T | - |
| C | -.-. | L | .-.. | U | ..- |
| D | -.. | M | -- | V | ...- |
| E | . | N | -. | W | .-- |
| F | ..-. | O | --- | X | -..- |
| G | --. | P | .--. | Y | -.-- |
| H | .... | Q | --.- | Z | --.. |
| I | .. | R | .-. | 0 | ----- |
長さの決まり(すべて短点を1とする)
| 要素 | 長さ | 20WPM での時間 |
|---|---|---|
| 短点(トン) | 1 | 60ミリ秒 |
| 長点(ツー) | 3 | 180ミリ秒 |
| 符号の中の間隔 | 1 | 60ミリ秒 |
| 文字と文字の間 | 3 | 180ミリ秒 |
| 語と語の間 | 7 | 420ミリ秒 |
通信速度と短点の長さ
| WPM | 短点の長さ | 目安 |
|---|---|---|
| 5 | 240ミリ秒 | 初学者の練習 |
| 12 | 100ミリ秒 | アマチュア無線の入門 |
| 20 | 60ミリ秒 | 実用的な速度 |
| 25 | 48ミリ秒 | 慣れた運用者 |
| 40 | 30ミリ秒 | 熟練者・競技 |
※入力した文字列はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。結果は参考です。業務システムへの適用にあたっては、実装側の仕様をご確認ください。
モールス信号の変換の詳しい解説
モールス符号は、電流を流す時間の長短だけで文字を伝える仕組みです。1830年代にサミュエル・モールスらが考案し、電信の普及とともに世界へ広がりました。短点と長点という2種類の要素しか使わないため、電気でも、光でも、音でも、旗でも伝えられるという強みがあります。無線通信が音声中心になった現在でも、雑音に強く、ごく弱い電波でも届くという性質から、アマチュア無線や非常時の通信手段として使われ続けています。
符号の割り当てには工夫があります。英語でよく使われる文字ほど短い符号が与えられており、最も頻度の高い E は短点1つ、次に多い T は長点1つです。逆にあまり使われない Q や Z は4要素の長い符号になっています。これは通信全体の時間を短くするための設計で、現代の圧縮アルゴリズムにも通じる考え方です。有名な遭難信号 SOS は「助けて(Save Our Ship)」の略ではなく、短点3つ・長点3つ・短点3つという覚えやすく間違えにくい並びだから選ばれたもので、意味はあとから付けられました。
日本語には和文モールスという別の体系があります。カタカナに符号を割り当てたもので、欧文とは対応がまったく違います。たとえば欧文の「.-」は A ですが、和文では「イ」です。同じ符号列でも、欧文として読むか和文として読むかで意味が変わるため、通信の前にどちらを使うかを決めておく必要があります。和文には濁点と半濁点の符号があり、「ガ」は「カ」の符号のあとに濁点の符号を送る形で表します。長音符やカンマ、中点も定義されています。
速度の表し方も独特です。WPM は1分間に送れる語数のことですが、語の長さは文章によってばらつくため、PARIS という語を基準にします。この語は間隔を含めてちょうど50単位になるよう選ばれており、そこから短点の長さは1200をWPMで割った値と決まります。20WPM なら60ミリ秒です。練習では、文字自体は速く送りながら文字間の間隔を広げて全体の速度を落とすファーンズワース方式もよく使われ、これは速い符号の形に耳を慣らすための工夫です。
実際に符号を聞き取るときは、点と線を数えるのではなく、文字ごとのリズムとして覚えるのが上達の近道とされています。トン・ツーという読み方も、目で見た符号を音のイメージに変えるためのもので、このツールが読み方を併記しているのはそのためです。なお和文と欧文で使える文字が異なるため、変換できない文字があった場合はその文字を表示します。欧文モードにカタカナを入れたり、その逆をしたりすると変換できないので、種類の選択を確認してください。
業界・現場での使い方
アマチュア無線の運用と練習
交信内容を符号に直して練習し、速度ごとの所要時間を確かめます。
非常時の通信手段の準備
光や音で信号を送る場面に備えて、基本的な符号を確認します。
教材・イベントの制作
暗号解読の題材や、通信の歴史を伝える教材を作ります。
作品の考証
小説や映像で符号を使う際に、正しい並びと所要時間を確認します。
よくある間違い・注意点
- 欧文と和文の符号を混ぜる — 同じ「.-」が欧文ではA、和文ではイです。どちらを使うか決めてから送ります。
- 間隔を無視して符号だけ並べる — 文字間3単位・語間7単位が決まりです。間隔が違うと別の文字に読まれます。
- SOS を3つの単語の略だと思う — 覚えやすい並びとして選ばれた符号で、意味は後付けです。
- WPM を文字数だと思う — 基準語 PARIS を1語として数えた速度です。短点の長さは1200÷WPM で求まります。
- 小文字と大文字を区別する — モールス符号に大文字・小文字の区別はありません。
関連する規格・公的資料
- Unicode コンソーシアム — Unicode の規格と符号位置の定義
- W3C(World Wide Web Consortium) — HTML の文字参照と仕様
- WHATWG HTML Standard — 名前付き文字参照の一覧と解釈の規定
- WHATWG Encoding Standard — ブラウザが扱う文字エンコードの仕様
- IETF(RFC の発行元) — RFC 3629(UTF-8)などの規格
- ITU(国際電気通信連合) — 国際モールス符号の勧告 ITU-R M.1677
- 総務省 電波利用ホームページ — 無線従事者・和文モールスの制度
- 日本産業標準調査会(JISC) — JIS X 0201・JIS X 0208 など文字集合の規格
- 日本規格協会(JSA) — JIS 規格票の発行
- 情報処理推進機構(IPA) — 文字情報基盤と安全な実装の手引き
- MDN Web Docs — parseInt・codePointAt などの仕様解説
- IEEE — 浮動小数点や整数表現の標準
- ITU-R M.1677(国際モールス符号) — 欧文モールス符号の国際規格
- 総務省 電波利用ホームページ — 無線従事者制度と和文モールス
- 日本アマチュア無線連盟(JARL) — アマチュア無線での運用
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
SOS はどう表しますか?
短点3つ・長点3つ・短点3つで「... --- ...」です。覚えやすい並びとして選ばれました。
和文モールスとは何ですか?
カタカナに符号を割り当てた日本語用の体系です。欧文とは対応がまったく違います。
WPM とは何ですか?
1分あたりの語数です。基準語 PARIS を使い、短点の長さは1200÷WPM ミリ秒になります。
20WPM の短点は何ミリ秒ですか?
60ミリ秒です。長点はその3倍の180ミリ秒になります。
文字と文字の間はどれくらい空けますか?
短点3つぶんです。語と語の間は7つぶんになります。
符号から文に戻せますか?
戻せます。向きを切り替えて、符号を空白区切り、語の区切りを / で入力してください。
なぜ E は短点1つなのですか?
英語で最も頻繁に使われる文字だからです。よく使う文字ほど短い符号が割り当てられています。
大文字と小文字は区別しますか?
区別しません。モールス符号に大小の区別はありません。
変換できない文字が出るのはなぜですか?
選んだ種類に含まれない文字です。欧文モードにカタカナを入れた場合などに起きます。