配管呼び径 早見表|A呼称⇔B呼称⇔外径mmと、外径からの逆引き
【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項
15A=1/2B=外径21.7mm・内径16.1mm。20A=3/4B=外径27.2mm。25A=1B=外径34.0mm。50A=2B=外径60.5mm。100A=4B=外径114.3mm。下の早見表に、JIS G 3452:2019のSGP鋼管6A〜500A(全24サイズ)の外径・厚さ・内径・単位質量・ねじの呼びをそのまま載せています。ノギスで実測した外径から呼び径を逆引きすることもできます。日本の配管規格は2系統存在し、JIS規格の「A呼称(ミリ表記)」と、米国系ANSI/ISO由来の「B呼称(インチ表記)」を並行使用します。15A=1/2B=外径21.7mm、25A=1B=外径34.0mm、100A=4B=外径114.3mmといった対応関係が固定されており、鋼管(SGP・STPG)・ステンレス鋼管(SUS)・銅管(JIS H 3300)・塩ビ管(JIS K 6741)・ポリエチレン管でそれぞれ規格が異なります。設備設計・給排水工事・空調工事・製造業の配管図面読解に必須の換算知識で、JIS G 3452(SGP)・JIS G 3448(一般配管用ステンレス鋼管)の外径・厚さ・内径と、JIS G 3454(STPG)・JIS G 3455(STS)の主なSCH(スケジュール番号)の厚さを掲載しています。
呼び径とは?
呼び径(よびけい)は管の太さを表す呼び名で、実際の外径とも内径とも一致しません。ミリ系のA呼称(15A・20A・25A…)とインチ系のB呼称(1/2B・3/4B・1B…)の2通りがあり、15A=1/2B、25A=1B、50A=2B のように1対1で対応します。SGP鋼管(JIS G 3452)の外径は15A=21.7mm、20A=27.2mm、25A=34.0mm、32A=42.7mm、40A=48.6mm、50A=60.5mmで、どれも呼び径の数字より大きくなります。圧力配管用のSTPG(JIS G 3454)も同じ呼び径なら外径は同じで、厚さ(スケジュール)が変わると内径が変わります。塩ビ管の「呼び径13・20」は内径に近い別の体系です。全サイズは計算機のすぐ下の早見表にあります。
配管呼び径ツール(呼び径⇔外径mmの双方向)
ノギスで測った外径を入れると、SGP鋼管・塩ビ管VP・塩ビ管VUのどの呼び径にあたるかを返します。呼び径は外径でも内径でもないため、実測から特定するには外径で照合するのが確実です。
SGP鋼管の呼び径・外径・厚さ・内径 早見表(JIS G 3452:2019)
SGP(配管用炭素鋼鋼管)は使用圧力の比較的低い蒸気・水(上水道用を除く)・油・ガス・空気などの配管に使う規格で、白管(亜鉛めっき)と黒管(無めっき)があります。飲み水の給水には使いません(JIS G 3452 の適用範囲が「上水道用を除く」ため)。この表がこのページの本体です。呼び径A・呼び径B・ねじの呼び・外径・厚さ・内径・単位質量を、JIS G 3452:2019 表4の全24サイズ分そのまま載せています。
| 呼び径A | 呼び径B | ねじの呼び JIS B 0203 | 外径 (mm) | 厚さ (mm) | 内径 (mm) | 単位質量 (kg/m) | 典型用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6A | 1/8B | R1/8 | 10.5 | 2.0 | 6.5 | 0.419 | 計装・小口径 |
| 8A | 1/4B | R1/4 | 13.8 | 2.3 | 9.2 | 0.652 | 計装・小口径 |
| 10A | 3/8B | R3/8 | 17.3 | 2.3 | 12.7 | 0.851 | 器具まわり |
| 15A | 1/2B | R1/2 | 21.7 | 2.8 | 16.1 | 1.31 | 枝管・器具まわり |
| 20A | 3/4B | R3/4 | 27.2 | 2.8 | 21.6 | 1.68 | 枝管 |
| 25A | 1B | R1 | 34.0 | 3.2 | 27.6 | 2.43 | 空調・一般配管 |
| 32A | 1-1/4B | R1 1/4 | 42.7 | 3.5 | 35.7 | 3.38 | 主管 |
| 40A | 1-1/2B | R1 1/2 | 48.6 | 3.5 | 41.6 | 3.89 | 主管・排水 |
| 50A | 2B | R2 | 60.5 | 3.8 | 52.9 | 5.31 | 排水主管・空調 |
| 65A | 2-1/2B | R2 1/2 | 76.3 | 4.2 | 67.9 | 7.47 | 大型設備 |
| 80A | 3B | R3 | 89.1 | 4.2 | 80.7 | 8.79 | 大型設備・排水 |
| 90A | 3-1/2B | R3 1/2 | 101.6 | 4.2 | 93.2 | 10.1 | 大型設備 |
| 100A | 4B | R4 | 114.3 | 4.5 | 105.3 | 12.2 | 排水主管・消火 |
| 125A | 5B | R5 | 139.8 | 4.5 | 130.8 | 15.0 | 大規模設備 |
| 150A | 6B | R6 | 165.2 | 5.0 | 155.2 | 19.8 | 大規模設備・排水 |
| 175A | 7B | R7 | 190.7 | 5.3 | 180.1 | 24.2 | 大規模設備 |
| 200A | 8B | R8 | 216.3 | 5.8 | 204.7 | 30.1 | 本管 |
| 225A | 9B | R9 | 241.8 | 6.2 | 229.4 | 36.0 | 本管 |
| 250A | 10B | R10 | 267.4 | 6.6 | 254.2 | 42.4 | 本管 |
| 300A | 12B | R12 | 318.5 | 6.9 | 304.7 | 53.0 | 本管 |
| 350A | 14B | — | 355.6 | 7.9 | 339.8 | 67.7 | 大口径本管 |
| 400A | 16B | — | 406.4 | 7.9 | 390.6 | 77.6 | 大口径本管 |
| 450A | 18B | — | 457.2 | 7.9 | 441.4 | 87.5 | 大口径本管 |
| 500A | 20B | — | 508.0 | 7.9 | 492.2 | 97.4 | 大口径本管 |
内径は「外径 − 厚さ×2」で計算した値です。単位質量はJIS G 3452の規定値で、鋼を1cm³あたり7.85gとして W=0.02466 × 厚さ × (外径 − 厚さ) で求めたもの。ねじ付管の両端にはJIS B 0203の管用テーパねじが施され、その呼び(R1/2 など)は呼び径Bと同じ数字になります。350A以上はプレンエンド(ねじなし)が原則です。出典:JIS G 3452:2019「配管用炭素鋼鋼管」表4、JIS B 0203:1999「管用テーパねじ」附表1。
ねじの記号の読み分け(R・Rc・Rp・G)
JIS B 0203では、同じ呼びに対してR=テーパおねじ、Rc=テーパめねじ、Rp=平行めねじという記号を使い分けます。平行ねじだけを規定するJIS B 0202はGです。図面で「PT」「PS」「PF」と書かれているのは旧記号で、現在のR/Rc/Gに読み替えます。米国のNPTはねじ山の角度が異なるため、JISのRとは直接ねじ込めません。海外機器を接続するときは変換継手が必要です。
A呼称・B呼称の関係
配管呼び径は2系統あり:A呼称(mm)とB呼称(インチ)。15A=1/2B=外径21.7mm。日本のJIS規格はA呼称メイン、B呼称も併記。設備設計・水道工事で必須の換算です。
A呼称(JIS):15・20・25・32・40・50・65・80・100・125・150...
B呼称(ANSI/ISO):1/2・3/4・1・1-1/4・1-1/2・2・2-1/2・3・4・5・6...
1インチ = 25.4mm(ただし呼び径はSI丸め・寸法規格で決まる)
外径は呼び径より大きい(材厚み分)
呼び径の由来
「A」は「Aシリーズ」の意味で、mm系規格。「B」は「Bシリーズ」の意味で、インチ系規格。歴史的にはB呼称(米国)が先で、日本のJIS規格制定時にmmベースのA呼称が併記されました。国際規格(ISO 6708)ではDN(Diameter Nominal・呼び径)を使用し、DN15=15A=1/2Bの関係になります。
硬質塩化ビニル管 VP・VU の呼び径と外径(JIS K 6741:2016)
塩ビ管は呼び径がおおむね内径を表しており、鋼管のA呼称とは別体系です。「呼び径13」「呼び径20」は水道の給水管でよく使われますが、これは鋼管の13A・20Aとは寸法が違います(塩ビVP20は外径26.0mm、SGP 20Aは外径27.2mm)。VPとVUは外径が同じで厚さだけが違うため、外径を測っただけでは区別できません。
| 呼び径 | VP(肉厚・圧力管) | VU(薄肉・主に無圧の排水) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外径(mm) | 厚さ(mm) | 概略内径(mm) | 外径(mm) | 厚さ(mm) | 概略内径(mm) | |
| 13 | 18.0 | 2.2 | 13 | — | — | — |
| 16 | 22.0 | 2.7 | 16 | — | — | — |
| 20 | 26.0 | 2.7 | 20 | — | — | — |
| 25 | 32.0 | 3.1 | 25 | — | — | — |
| 30 | 38.0 | 3.1 | 31 | — | — | — |
| 40 | 48.0 | 3.6 | 40 | 48.0 | 1.8 | 44 |
| 50 | 60.0 | 4.1 | 51 | 60.0 | 1.8 | 56 |
| 65 | 76.0 | 4.1 | 67 | 76.0 | 2.2 | 71 |
| 75 | 89.0 | 5.5 | 77 | 89.0 | 2.7 | 83 |
| 100 | 114.0 | 6.6 | 100 | 114.0 | 3.1 | 107 |
| 125 | 140.0 | 7.0 | 125 | 140.0 | 4.1 | 131 |
| 150 | 165.0 | 8.9 | 146 | 165.0 | 5.1 | 154 |
| 200 | 216.0 | 10.3 | 194 | 216.0 | 6.5 | 202 |
| 250 | 267.0 | 12.7 | 240 | 267.0 | 7.8 | 250 |
| 300 | 318.0 | 15.1 | 286 | 318.0 | 9.2 | 298 |
出典:JIS K 6741:2016「硬質ポリ塩化ビニル管」表3(VP・HIVP・VM・VUの管の外径及び厚さ)。概略内径は同表の参考値です。HIVP(耐衝撃性)はVPと同じ外径・厚さで、密度だけが異なります(VP 1.43g/cm³、HIVP 1.40g/cm³)。
「13A」と「呼び径13」は別物
水道の給水管で言う「口径13mm」「呼び径13」は、おおむね内径13mmの管を指し、塩ビならVP13(外径18.0mm)、鋼管系なら15A(外径21.7mm・内径16.1mm)が対応します。JIS G 3452のSGPに13Aというサイズは存在しません(6A・8A・10A・15A…と並ぶ)。図面や見積で「13」とだけ書かれているときは、鋼管なのか塩ビなのか、外径なのか内径なのかを必ず確認してください。
SUSステンレス管の寸法(JIS G 3448)
| 呼び方 | 外径(mm) | 厚さ(mm) | 内径(mm) | 単位質量 (kg/m・SUS304) | 外径が同じSGP |
|---|---|---|---|---|---|
| 8Su | 9.52 | 0.7 | 8.12 | 0.154 | (なし) |
| 10Su | 12.70 | 0.8 | 11.10 | 0.237 | (なし) |
| 13Su | 15.88 | 0.8 | 14.28 | 0.301 | (なし) |
| 20Su | 22.22 | 1.0 | 20.22 | 0.529 | (なし) |
| 25Su | 28.58 | 1.0 | 26.58 | 0.687 | (なし) |
| 30Su | 34.0 | 1.2 | 31.6 | 0.980 | 25A |
| 40Su | 42.7 | 1.2 | 40.3 | 1.24 | 32A |
| 50Su | 48.6 | 1.2 | 46.2 | 1.42 | 40A |
| 60Su | 60.5 | 1.5 | 57.5 | 2.20 | 50A |
| 75Su | 76.3 | 1.5 | 73.3 | 2.79 | 65A |
| 80Su | 89.1 | 2.0 | 85.1 | 4.34 | 80A |
| 100Su | 114.3 | 2.0 | 110.3 | 5.59 | 100A |
| 125Su | 139.8 | 2.0 | 135.8 | 6.87 | 125A |
| 150Su | 165.2 | 3.0 | 159.2 | 12.1 | 150A |
| 200Su | 216.3 | 3.0 | 210.3 | 15.9 | 200A |
| 250Su | 267.4 | 3.0 | 261.4 | 19.8 | 250A |
| 300Su | 318.5 | 3.0 | 312.5 | 23.6 | 300A |
出典:JIS G 3448「一般配管用ステンレス鋼鋼管」の寸法表(日本製鉄・ステンレス協会・ベンカンの技術資料で照合)。内径は「外径−厚さ×2」で計算した値、単位質量はSUS304の値です。
呼び方には「Su」を付けます(例:13Su・20Su)。数字が同じでもSGPとは外径が違い、たとえば50Suの外径48.6mmはSGPの40Aと同じで、SGPの50A(60.5mm)とは合いません。13Su〜25SuはSGPに同じ外径のサイズがありません。JIS G 3448は給水・給湯・排水・冷温水・消火用水などの配管に使う薄肉のステンレス鋼管の規格です。
銅管・塩ビ管・ポリ管の規格
銅管(JIS H 3300・タイプK/L/M)
| 呼び径 | 外径(mm) | 厚み(K) | 厚み(L) | 厚み(M) |
|---|---|---|---|---|
| 1/4 | 6.35 | 0.81 | 0.76 | - |
| 3/8 | 9.52 | 0.89 | 0.81 | 0.71 |
| 1/2 | 12.70 | 1.24 | 1.02 | 0.71 |
| 5/8 | 15.88 | 1.24 | 1.02 | 0.81 |
| 3/4 | 19.05 | 1.24 | 1.07 | 0.89 |
| 1 | 25.40 | 1.65 | 1.27 | 0.89 |
銅管は「呼び径=外径」で、SGPと違います。給湯配管・冷媒配管で使用。
塩ビ管(VP・VU、JIS K 6741)
- VP管:肉厚パイプ。圧力のかかる配管用(設計圧力0〜1.0MPa、水)
- VU管:薄肉パイプ。主に無圧の排水・通気・雨水用(設計圧力は0〜0.6MPa)
- HIVP:耐衝撃性の塩ビ管(設計圧力0〜1.0MPa)
- VP・VU・HIVPは給湯には使えない。給湯は耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管(HTVP)など。飲み水の水道用は JIS K 6742 の水道用硬質ポリ塩化ビニル管
- 外径はVP・VU同じ、厚みが異なる
ポリエチレン管(HDPE・PEX)
給湯・給水・埋設用の樹脂管。柔軟性があり凍結にも強い。呼び径は外径ベース(16mm・20mm・25mm等)で、JIS規格外の独自規格が主流。
SCH(スケジュール)とは
SCH(スケジュール番号)は管の厚さの区分で、同じ呼び径なら外径は変わらず、番号が大きいほど厚く(内径が小さく)なります。米国のASME B36.10M由来の考え方で、JISでは圧力配管用炭素鋼鋼管STPG(JIS G 3454)、高圧配管用炭素鋼鋼管STS(JIS G 3455)、配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3459)などが厚さをスケジュール番号で定めています。SGP(JIS G 3452)はスケジュール管ではなく、厚さは呼び径ごとに1種類です。
| 規格・SCH | 15A厚さ (外径21.7) | 50A厚さ (外径60.5) | 100A厚さ (外径114.3) | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| STPG(JIS G 3454)SCH40 | 2.8mm | 3.9mm | 6.0mm | 350℃程度以下の圧力配管 |
| STPG(JIS G 3454)SCH80 | 3.7mm | 5.5mm | 8.6mm | 同上・より高い圧力 |
| STS(JIS G 3455)SCH160 | 4.7mm | 8.7mm | 13.5mm | 350℃程度以下の高圧配管 |
| 参考:SGP(JIS G 3452) | 2.8mm | 3.8mm | 4.5mm | スケジュール管ではない |
厚さはJIS G 3454・JIS G 3455の寸法表の値(日本製鉄「建設用資材ハンドブック」ほかメーカーの技術資料で照合)。JIS G 3454には口径によってSCH10・20・30・60もありますが(15AはSCH40・60・80のみ)、SCH160はありません。SCH160はSTS(JIS G 3455)などの規格にあります。どのスケジュールを使うかは、使用圧力・温度・材料から必要な厚さを計算して決めます。
シーン別の使い方
給排水設計
給水は25-50A、排水は75-150Aが標準。SGP鋼管の内径から流量計算→ポンプ選定。集合住宅の主管は150A以上が一般的。
空調ダクト・冷温水配管
冷温水は40-100Aが標準、大型設備は150-200A。SUS管使用の場合は寸法対応表で外径確認必須。
ガス配管
都市ガス:25-50A、LPガス:15-32A。ガス機器の消費量から必要ガス流量→配管径選定。ガス事業法・液化石油ガス法遵守。
プラント配管
化学プラントは圧力・温度に応じてSTPG・STSなどのスケジュール管を選ぶ。腐食性流体はSUS316L・チタン・ハステロイなど特殊材質。
海外機器接続
米国・欧州機器はB呼称(インチ)で表記。15A=1/2Bの対応で規格変換。ANSI B36.10とJIS G 3452で若干厚み・外径が異なるため接続時は要注意。
DIY配管工事
水道の給水装置・LPガス設備・公共下水道につなぐ排水設備・浄化槽の工事は、法令や条例で指定業者・有資格者の工事と決められています。自分でできるのはそれ以外の一部だけなので、事前に水道局・自治体に確認してください。
よくある勘違い
1. 呼び径 = 外径だと誤解
SGPの「50A」は外径60.5mm、内径52.9mm。呼び径は「およその内径」を示す指標だが、実寸ではない。実際の設計は外径・内径をJIS表で確認。
2. SGPとSUS管の互換性を仮定
同じ「50」でもSGPの50Aは外径60.5mm、一般配管用ステンレス鋼管の50Suは外径48.6mmと異なる(50SuはSGPの40Aと同じ外径)。接続時は変換継手(アダプター)が必要。無理な接続は漏水の原因。
3. 銅管とSGPで同じ呼び径を仮定
銅管は「呼び径=外径」、SGP・SUSは呼び径と外径が異なる。銅管1/2は12.7mm、SGP15A(1/2)は外径21.7mmと2倍近く違うため要注意。
4. SCH規格を無視して選定
圧力配管は、使用圧力・温度・材料から必要な厚さを計算し、それを満たすスケジュールを選ぶ。スケジュール番号だけで耐圧は決まらない(同じSCH40でも口径ごとに厚さが違う)。適用される法規・基準の計算式で確かめる。
5. 塩ビ管VPとVUの用途混同
VP(肉厚)は圧力のかかる配管用(JIS K 6741 の設計圧力0〜1.0MPa)、VU(薄肉)は主に無圧の排水・通気・雨水用(設計圧力0〜0.6MPa)。給水に使う圧力に足りるか、刻印の種類で必ず確認。どちらも給湯には使えない(給湯は耐熱性のHTVPなど)。
6. 白管と黒管の使い分け
SGPには白管(亜鉛めっき)と黒管(めっき無し)がある。JIS G 3452の適用範囲は「上水道用を除く」ので、白管でも飲み水の給水には使わない。建物の給水には水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(JWWA K 116)・ステンレス鋼管・樹脂管などを使う。黒管は錆びやすく、水の配管に使うと赤水の原因になる。
7. 継手のねじ規格
JIS配管用テーパねじ(PT)とISO管用テーパねじ(Rc/R)は互換性あるが、米国NPTとは若干異なる。海外機器接続時は変換継手が必要な場合も。
参考リンク・公的資料
- 日本産業標準調査会(JISC) — JIS配管規格の確認
- 公益社団法人 空気調和・衛生工学会 — 設備規準
- 国交省 給水装置の構造材質基準 — 給水配管規格
- 日本水道協会(JWWA) — 水道規格
- 日本ガス協会 — ガス配管基準
- 日本配管工事協会 — 実務基準
- ISO 6708 (Pipe Nominal Diameter) — 国際呼び径規格
- ASME B36.10(米国配管規格) — 米国スケジュール規格
- 日本ステンレス協会 — SUS管情報
- 日本銅センター — 銅管情報
本ツールはJIS G 3452(SGP)・JIS G 3448(SUS)・JIS H 3300(銅管)・JIS K 6741(塩ビ管)等の一般的な配管規格に基づく寸法データを提供します。実際の配管設計・選定は使用圧力・温度・流体特性・接続機器・法規制(水道法・ガス事業法・消防法・液化石油ガス法・高圧ガス保安法)を総合考慮し、建築設備士・給水装置工事主任技術者・液化石油ガス設備士・配管技能士等の有資格者が行う必要があります。海外規格との接続や特殊用途配管は必ず有資格者にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
外径が40mmくらいの配管は何Aですか?
SGP鋼管なら32A(外径42.7mm)が最も近く、次が25A(外径34.0mm)。塩ビ管ならVP30(外径38.0mm)またはVP40/VU40(外径48.0mm)。呼び径は外径でも内径でもないため、実測から特定するときは外径で照合します。上のツールの「実測した外径から逆引き」欄に数値を入れると、SGP・VP・VUそれぞれの最も近い呼び径と差が出ます。
28mmの配管はインチでいくつですか?
外径28mmに最も近いのはSGP鋼管の20A=3/4B(外径27.2mm)です。25A(1B)は外径34.0mmなので別物。塩ビなら呼び径20のVP(外径26.0mm)が近い値になります。銅管だけは呼び径がそのまま外径なので、外径28mmなら実質1-1/8インチ相当の管ということになります。
「13A」と水道の「呼び径13」は同じですか?
違います。JIS G 3452のSGPに13Aというサイズはありません(6A・8A・10A・15A…と並びます)。水道で言う「口径13mm」「呼び径13」はおおむね内径13mmの管を指し、塩ビならVP13(外径18.0mm)、鋼管系なら15A(外径21.7mm・内径16.1mm)が対応します。図面に「13」とだけあるときは、材質と、外径・内径どちらの意味かを確認してください。
配管のねじの呼び(R・Rc・Rp・PT)はどう読むのですか?
JIS B 0203「管用テーパねじ」では、R=テーパおねじ、Rc=テーパめねじ、Rp=平行めねじ。呼びの数字は呼び径Bと同じで、15A(1/2B)の管ならR1/2です。平行ねじだけを規定するJIS B 0202はG。図面の「PT」「PS」「PF」は旧記号でR/Rp/Gに読み替えます。米国のNPTはねじ山の角度が異なるため、JISのRとは直接ねじ込めません。
A呼称とB呼称どっち使う?
日本JIS=A・米国系=B。図面で確認。日本の建築設備業界はA呼称が主流、化学プラント・製薬工場は米国由来でB呼称が使われることが多い。JIS規格では両方併記が原則。
15Aの内径は?
SGP(JIS G 3452)の15Aは内径16.1mm、外径21.7mm、厚さ2.8mm(STPGの15A SCH40も厚さ2.8mmで同じ内径)。一般配管用ステンレス鋼管(JIS G 3448)に15Suというサイズは無く、近いのは13Su(外径15.88mm・内径14.28mm)と20Su(外径22.22mm・内径20.22mm)。銅管1/2は外径12.7mmで大幅に細い。
銅管との違いは?
銅管は「呼び径=外径」。呼び径1/2の銅管は外径12.7mm、SGP15A(1/2)は外径21.7mmと約2倍差。接続時は変換継手(銅→鋼アダプター)必須。銅管はK・L・Mの3タイプで厚みが異なる。
SGPとSTPGの違いは?
SGP(JIS G 3452)は使用圧力の比較的低い蒸気・水(上水道用を除く)・油・ガス・空気などの配管用で、厚さは呼び径ごとに1種類。STPG(JIS G 3454)は350℃程度以下で使う圧力配管用で、厚さをスケジュール番号(SCH10〜80。口径により異なる)で選ぶ。SCH160のようなさらに厚い管は高圧配管用のSTS(JIS G 3455)にある。
SCH(スケジュール)とは?
管の厚さの区分で、数字が大きいほど厚くなる(米国ASME B36.10M由来。JISではSTPG・STS・配管用ステンレス鋼管などが採用)。SGPはスケジュール管ではなく、SCH40とも厚さが違う(50AでSGP 3.8mm・SCH40 3.9mm、100AでSGP 4.5mm・SCH40 6.0mm)。どのスケジュールにするかは使用圧力・温度から必要な厚さを計算して決める。
白管と黒管の使い分け
SGPの白管は亜鉛めっきで錆びにくく、黒管はめっき無し。ただしJIS G 3452の適用範囲は「上水道用を除く」ので、白管でも飲み水の給水には使わない。建物の給水・給湯には水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(JWWA K 116)・ステンレス鋼管・樹脂管などを使う。
塩ビ管VPとVUの違い
JIS K 6741 の設計圧力(水)はVP 0〜1.0MPa、VU 0〜0.6MPa。VP(肉厚)は圧力のかかる配管に、VU(薄肉)は主に無圧の排水・通気・雨水に使います。どちらも給湯には使えず、給湯は耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管(HTVP)など、飲み水の水道には水道用(JIS K 6742)の管を使います。種類は刻印で必ず確認。
ステンレス管の呼び径「Su」
一般配管用ステンレス鋼管(JIS G 3448)は呼び方に「Su」を付ける(13Su・20Su・25Su…)。数字が同じでもSGPとは外径が違う(50Suは外径48.6mmでSGPの40Aと同じ、SGPの50Aは60.5mm)。13Su〜25SuはSGPに同じ外径のサイズが無い。SGPとつなぐときは専用の変換継手を使う。SUS管の方が薄肉・軽量。
DIYで配管工事できる?
多くは自分ではできません。水道の給水装置の工事は水道事業者が指定した指定給水装置工事事業者が行い(水道法第16条の2)、LPガスの設備工事は液化石油ガス設備士でなければ作業できません(液化石油ガス法)。公共下水道につなぐ排水設備の工事は多くの自治体が条例で指定工事店に限っており、浄化槽の工事は浄化槽工事業者が浄化槽設備士の監督のもとで行います(浄化槽法)。これらに当たらない一部だけが自分でできる範囲なので、事前に水道局・自治体に確認してください。
継手のねじ規格
JIS配管用テーパねじ(PT)とISO管用テーパねじ(Rc/R)は互換性あり。米国NPTとは角度が異なるため接続にはアダプター必要。海外機器接続時は必ず確認。
配管の耐用年数
実際の寿命は水質・温度・腐食環境・施工・維持管理で大きく変わり、材料ごとに一律の年数は決められません。なお税法上の法定耐用年数(減価償却用)は、建物附属設備の「給排水又は衛生設備及びガス設備」で15年ですが、これは配管が使える年数とは別物です。更新時期は点検(肉厚測定・漏水・赤水の有無など)で判断します。
ANSIとJISの互換性
ANSI B36.10(米国)とJIS G 3452(日本)は外径・厚みが概ね同じだが、厳密には若干の差異あり。国際プロジェクトや輸入機器との接続では、両規格の詳細比較・変換継手の使用を検討。