縞鋼板の重量計算
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縞鋼板(縞板)の厚さ・大きさ・枚数から、1枚と合計の重さを計算します。単位質量はメーカー2社のカタログで一致した標準値です。切板の重さ、定尺3サイズの重さ、平鋼板との差も一度に出します。
縞鋼板の重量計算ツール
縞鋼板の単位質量
単位質量 W1 = 7.85 × t + 1.67 [kg/m²]
t は縞鋼板の厚さ(平らな部分の厚さ、mm)です。7.85 × t は同じ厚さの平鋼板の重さで、1.67 kg/m² が縞の山のぶんです。神戸製鋼所のカタログはこの式を示し、日本製鉄のカタログの標準寸法・質量表も同じ値になっています。
1枚と合計の重さ
1枚の重さ = W1 × 幅(m) × 長さ(m) 合計 = 1枚 × 枚数
計算例
厚さ4.5mmの単位質量は 7.85 × 4.5 + 1.67 = 36.99 kg/m²。4×8(1,219×2,438mm、2.972m²)の1枚は 36.99 × 2.972 = 109.9 kg、5枚で 549.7 kg です。600×900mmの切板なら1枚 19.97 kg です。
縞鋼板の単位質量(めっき無し)
| 厚さ | 単位質量 | 平鋼板 | 縞の増し |
|---|---|---|---|
| 2.3 mm | 19.73 kg/m² | 18.05 kg/m² | 9.2% |
| 3.2 mm | 26.79 kg/m² | 25.12 kg/m² | 6.6% |
| 4.5 mm | 36.99 kg/m² | 35.32 kg/m² | 4.7% |
| 6.0 mm | 48.77 kg/m² | 47.10 kg/m² | 3.5% |
| 8.0 mm | 64.47 kg/m² | 62.80 kg/m² | 2.7% |
| 9.0 mm | 72.32 kg/m² | 70.65 kg/m² | 2.4% |
| 12.0 mm | 95.87 kg/m² | 94.20 kg/m² | 1.8% |
単位質量は神戸製鋼所(KCP)と日本製鉄(NFP)のカタログで同じ値です。
定尺1枚の重さ
| 厚さ | 3×6(914×1,829) | 4×8(1,219×2,438) | 5×10(1,524×3,048) |
|---|---|---|---|
| 2.3 mm | 33.0 kg | 58.6 kg | 91.6 kg |
| 3.2 mm | 44.8 kg | 79.6 kg | 124.4 kg |
| 4.5 mm | 61.8 kg | 109.9 kg | 171.8 kg |
| 6.0 mm | 81.5 kg | 144.9 kg | 226.5 kg |
| 8.0 mm | 107.8 kg | 191.6 kg | 299.5 kg |
| 9.0 mm | 120.9 kg | 214.9 kg | 335.9 kg |
| 12.0 mm | 160.3 kg | 284.9 kg | 445.3 kg |
メーカーのカタログの1枚の質量は有効数字3桁に丸めた値です(例 4.5mm の4×8は110kg)。製造できる寸法の組み合わせはメーカーごとに違います。
※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。単位質量は鋼材メーカー2社のカタログの標準値(めっき無し)です。実際の質量は板厚の許容差・縞の形・めっきの有無で変わります。吊り荷の重量として使う場合は、余裕を持った値で段取りしてください。
縞鋼板の重量計算の詳しい解説
縞鋼板は、片面に滑り止めの縞模様を圧延でつけた鋼板です。「縞板(しまいた)」「チェッカープレート」とも呼ばれ、工場の床、階段の踏み板、点検通路、トラックの荷台、側溝のふたなど、人や車が上を通る場所によく使われます。材質は一般構造用圧延鋼材の SS400 相当が多く、寸法の許容差は JIS G 3193(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状、寸法、質量及びその許容差)によります。
重さを計算するときに迷うのが、縞の山のぶんです。鋼の密度は 7.85 g/cm³ なので、厚さ1mmの平鋼板は1m²あたり7.85kg。厚さ4.5mmなら約35.3kg/m²です。縞鋼板の「厚さ」は平らな部分の厚さで、その上に縞の山が盛り上がっています。神戸製鋼所のカタログは、縞鋼板の単位質量を W1 = 7.85t + 1.67(kg/m²) と示しています。縞のぶんは厚さに関係なく 1.67 kg/m² で、厚さ4.5mmなら 36.99 kg/m² になります。日本製鉄の床用鋼板のカタログでも、2.3mm〜12mm の各厚さで同じ値が並んでいます。
縞の増しは、薄い板ほど割合が大きくなります。厚さ2.3mmでは平鋼板より9.2%重く、12mmでは1.8%です。薄い縞板を平鋼板の式で計算すると、1割近く軽く見積もってしまうことになります。吊り荷の重量や、床の固定荷重として使うときは、必ず縞を含めた値を使ってください。
縞鋼板には定尺と呼ばれる標準の大きさがあり、フィートで呼ぶのが習慣です。3×6(サブロク)は914×1,829mm、4×8(シハチ)は1,219×2,438mm、5×10(ゴトウ)は1,524×3,048mm。厚さ4.5mmの4×8は1枚で約110kgあり、1人で持ち上げられる重さではありません。6mmの5×10になると約227kgです。現場に搬入するときは、枚数と重さから、クレーンやフォークリフトの能力、玉掛けの方法を先に決めておきます。
実際の重さは、標準値から少しずれます。理由は3つあります。1つ目は板厚の許容差で、厚さ4.5mmの縞鋼板では±0.45mm程度の幅が認められています。2つ目は縞の形で、メーカーごとに縞目の模様と高さが違い、それぞれのカタログの値が基準です。3つ目はめっきです。溶融亜鉛めっきを施すと、めっき層のぶん重くなります。日本製鉄のめっき縞板(ZEXEED)の標準値は、めっき無しより 0.18 kg/m² 重くなっています。
切板の重さは、単位質量に面積を掛けるだけです。600×900mmの踏み板なら0.54m²なので、厚さ4.5mmで約20kg。階段1段ずつの重さを出して、取付け金物の強さや、1人で取り付けられるかを判断する目安になります。切断で出る端材の重さも、同じ単位質量で計算できます。
材料費を見積もるときは、重さに鋼材の単価(円/kg)を掛けます。縞鋼板の単価は平鋼板より高めに設定されることが多く、さらに切断・穴あけ・曲げの加工費と運賃がかかります。この計算機の材料費は重さ×単価だけなので、加工費は別に見込んでください。
床の荷重計算では、単位質量を力に直して使います。厚さ4.5mmの縞鋼板は 36.99 kg/m² なので、重力加速度 9.80665 を掛けて 約0.363 kN/m²(363 N/m²)です。これが縞鋼板の床の固定荷重で、受け梁の検討では、これに積載荷重と梁自体の重さを足します。
定尺から切板を取るときは、取れ数と歩留りも重さに関わります。4×8(1,219×2,438mm)から 600×900mm の板を取ると、向きを変えても4枚しか取れず、面積で見た歩留りは約73%です。残りの約27%は端材になりますが、仕入れの重さは定尺1枚分(4.5mmで約110kg)です。発注の重さと、取り付ける板の重さを分けて計算しておくと、運搬と費用の両方を正しく見積もれます。
現場で厚さを確かめるときは、縞の山の無い平らな部分をノギスやマイクロメータで測ります。山の上から測ると、呼び厚さより厚く読んでしまいます。縞の模様と高さはメーカーごとに違い、神戸製鋼所の縞鋼板は縞目を周辺に対して45度に付け、どの方向にも同じように滑りにくくしていると説明しています。
材質には、一般用と構造用の2つの区分があります。神戸製鋼所の KCP は一般用で機械的性質の規定がなく、KCP-SS400 は引張強さ 400〜510 N/mm² を保証する構造用です。日本製鉄の NFP-400 も、縞目部を除いて JIS G 3101 の SS400 の化学成分・機械的性質・寸法形状を満たすとしています。床や踏み板として荷重を受ける部材に使うときは、構造用の区分を指定し、ミルシートで材質を確かめてください。重さはどちらの区分でも同じ単位質量で計算できます。
業界・現場での使い方
搬入・揚重の計画
定尺の枚数から総重量を出し、クレーンやフォークリフトの能力と玉掛けを決めます。
床・通路の荷重計算
縞鋼板の床の固定荷重(kg/m²)を出して、受け梁の検討に使います。
見積りと発注
切板の寸法と枚数から重量を出し、鋼材費を見積もります。
トラック荷台・車両の改造
荷台に敷く縞板の重さを出し、車両の重量の変化を確かめます。
階段・踏み板の製作
1枚ずつの重さから、取付け金物や手で運べるかを判断します。
よくある間違い・注意点
- 平鋼板の式で計算する — 縞のぶん 1.67 kg/m² が抜けます。2.3mm では1割近く軽く出ます。
- 厚さに縞の山を含める — 縞鋼板の呼び厚さは平らな部分の厚さです。山の頂点までではありません。
- めっき品を同じ値で扱う — 溶融亜鉛めっきのぶん重くなります。めっき縞板はメーカーの値を使います。
- 定尺の寸法をインチで計算する — 4×8 は1,219×2,438mm です。1,200×2,400 で計算すると約3%軽く出ます。
- 1枚の重さを見ずに人力で運ぶ — 4.5mmの4×8は約110kgあります。機械や複数人で段取りします。
関連する規格・公的資料
- 株式会社神戸製鋼所 縞鋼板(KCP)カタログ — 製造可能寸法及び質量・単位質量の計算式
- 日本製鉄株式会社 床用鋼板(NFP)カタログ — 標準寸法・質量表
- 日本製鉄株式会社 ZEXEED 縞板 — めっき縞板の標準寸法・質量表
- 日本産業標準調査会(JISC) — JIS G 3193 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状、寸法、質量及びその許容差・JIS G 3101
- 日本規格協会(JSA) — JIS 規格票の発行
- 一般社団法人 日本鉄鋼連盟 — 鋼板の規格と統計
- JFEスチール株式会社 — 厚板・熱延鋼板の製品情報
- 一般社団法人 日本建築学会 — 鉄骨工事技術指針
- 職場のあんぜんサイト(厚生労働省) — 重量物の取扱い作業の災害事例
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
縞鋼板の単位質量は?
7.85 × 厚さ + 1.67 kg/m² です。4.5mmで36.99、6mmで48.77、9mmで72.32 kg/m² です。
4.5mmの縞鋼板 4×8 は何kg?
1,219×2,438mm で約110kgです(36.99 kg/m² × 2.972 m²)。
3.2mmの縞板 3×6 の重さは?
914×1,829mm で約44.8kgです。
縞の分はどれくらい重いですか?
1m²あたり1.67kgです。厚さ4.5mmでは平鋼板より約4.7%重くなります。
縞鋼板の厚さはどこを測りますか?
縞の無い平らな部分の厚さです。縞の山は含みません。
縞鋼板の読み方は?
「しまこうはん」です。縞板(しまいた)とも呼びます。
めっき縞板はどれくらい重い?
日本製鉄のめっき縞板の標準値は、めっき無しより0.18 kg/m² 重くなっています。
サブロク・シハチの寸法は?
3×6 は914×1,829mm、4×8 は1,219×2,438mm、5×10 は1,524×3,048mm です。