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単管パイプ単管足場許容荷重鋼管重量

単管パイプの重量と許容荷重の計算

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単管パイプ(外径48.6mm)の肉厚・長さ・本数から重量を出し、支点間隔と荷重のかかり方から1本あたりの許容荷重とたわみを計算します。許容曲げは労働安全衛生規則第572条の式で、継手があるときは3/4に下げます。

最終更新:2026-10-16/監修:計算ツールズ編集部

単管パイプの重量と許容荷重の計算ツール

単位質量(JIS G 3444 の式)

W = 0.02466 × t × (D − t) [kg/m]

D は外径、t は肉厚(mm)です。鋼の密度 7.85 g/cm³ から導かれる式で、JIS G 3444 の表の単位質量もこの式で計算されています。外径48.6mm・肉厚2.4mmなら 0.02466 × 2.4 × 46.2 = 2.73 kg/m、4mの単管1本で 10.9 kg です。

許容曲げモーメント(労働安全衛生規則第572条の式)

Ma = Z × (降伏点 ÷ 1.5) × 係数 (継手があれば × 3/4)

係数は肉厚と外径の比で決まり、肉厚が外径の1/14以上なら1、1/20以上1/14未満なら0.9、1/31以上1/20未満なら0.8です。肉厚2.4mmは外径の1/20.25なので0.8、肉厚2.5mmは1/19.44なので0.9です。

許容荷重とたわみ(単純ばり)

中央集中荷重 P = 4Ma ÷ L、等分布荷重の合計 W = 8Ma ÷ L。たわみは中央集中 δ = PL³/48EI、等分布 δ = 5WL³/384EI です。

計算例

STK500・肉厚2.4mm の断面係数は 3.835 cm³。Ma = 3,835 × 355 ÷ 1.5 × 0.8 = 0.726 kN・m。支点間隔1.8mの中央に載せられるのは 4 × 0.726 ÷ 1.8 = 1.61 kN = 約165 kgf、等分布なら合計 約329 kgf です。

外径48.6mm 鋼管の断面性能と単位質量

肉厚単位質量断面積断面二次モーメント断面係数断面二次半径
2.3 mm2.63 kg/m3.345 cm²8.99 cm⁴3.70 cm³1.64 cm
2.4 mm2.73 kg/m3.483 cm²9.32 cm⁴3.83 cm³1.64 cm
2.5 mm2.84 kg/m3.621 cm²9.65 cm⁴3.97 cm³1.63 cm
2.8 mm3.16 kg/m4.029 cm²10.6 cm⁴4.36 cm³1.62 cm

2.3・2.5・2.8mm は JIS G 3444 表6の値。2.4mm は同じ規格の式で計算した値です(表6には無い寸法)。

単管(STK500・肉厚2.4mm)1本の許容荷重

支点間隔中央集中等分布(合計)継手ありの中央集中中央集中のたわみ
0.9 m329 kgf658 kgf247 kgf2.6 mm
1.2 m247 kgf494 kgf185 kgf4.6 mm
1.5 m197 kgf395 kgf148 kgf7.1 mm
1.8 m165 kgf329 kgf123 kgf10.3 mm
2.0 m148 kgf296 kgf111 kgf12.7 mm
2.5 m118 kgf237 kgf89 kgf19.8 mm

単管の重さ(2.73 kg/m)

長さ1本10本
1 m2.73 kg27.3 kg
2 m5.46 kg54.6 kg
3 m8.19 kg81.9 kg
4 m10.92 kg109.2 kg
5 m13.65 kg136.5 kg
6 m16.38 kg163.8 kg

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。ここで出す許容荷重は鋼管1本を単純ばりとして曲げだけで見た値です。クランプ・ジョイントの強さ、支点の沈下、座屈、衝撃は含みません。足場や作業床として使う場合は労働安全衛生規則と製品の取扱説明に従い、作業主任者・施工管理者が判断してください。

単管パイプの重量と許容荷重の計算の詳しい解説

単管パイプは、外径48.6mmの亜鉛めっき鋼管です。足場の建地や布、仮設の手すり、資材置き場の架台、農業用のハウスや小屋まで、現場で最もよく使われる鋼材の一つです。材質は一般構造用炭素鋼鋼管の STK500(JIS G 3444。引張強さ500 N/mm²以上・降伏点355 N/mm²以上)が使われます。JIS A 8951(鋼管足場、1995年版)は単管足場用の鋼管を STK500・外径48.6mm・厚さ2.5mm と定めていますが、市販の単管パイプは厚さ2.4mmと表示されたものが多く出回っています。

重さは JIS G 3444 の式 W = 0.02466 × t × (D − t) で求まります。外径48.6mm・肉厚2.4mmで 2.73 kg/m。4mの単管1本は約10.9kg、6mなら約16.4kgです。トラックに積む量や、人が担いで運べる本数を決めるときは、この重さに本数と長さを掛けます。クランプやジョイントの重さは別に足してください。

単管を梁のように横に渡して荷物を載せるとき、どれだけ載せてよいかは曲げで決まります。鋼管の断面係数 Z(外径48.6・肉厚2.4で3.835 cm³)に許容曲げ応力度を掛けたものが、許容曲げモーメントです。このページでは、労働安全衛生規則第572条の式を使います。同条は、規格品以外の鋼管で組む鋼管足場について「各支点間を単純ばりとして計算した最大曲げモーメントが、断面係数 × 降伏強さの1.5分の1 × 肉厚比の係数(継手のある場合はその3/4)以下」であることを求めています。曲げで安全側に見る式として分かりやすいので、単管を梁に使うときの目安に使っています。

肉厚比の係数は、薄い鋼管ほど局部的につぶれやすいことを見込んだものです。肉厚が外径の1/14以上なら1、1/20以上なら0.9、1/31以上なら0.8。肉厚2.4mmは外径の1/20.25で、1/20にわずかに届かないため係数は0.8になります。肉厚2.5mmなら1/19.44で0.9です。肉厚がたった0.1mm違うだけで、許容曲げモーメントは 0.726 kN・m から 0.846 kN・m へと16%変わります。手元の単管がどちらか、表示を確かめてから使ってください。

許容曲げモーメントから許容荷重への換算は、荷重のかかり方で変わります。支点間の中央に1点で載せると P = 4Ma ÷ L、均等に並べて載せると合計 W = 8Ma ÷ L です。同じ単管でも、等分布なら中央集中の2倍まで載せられます。重い物を1か所に集めず、支点の近くに分けて置くのが単管を長持ちさせるコツです。肉厚2.4mm・STK500・支点間隔1.8mなら、中央集中で約165kgf、等分布で合計約329kgfです。間隔を0.9mに詰めれば、それぞれ2倍になります。

支点の間で単管をジョイントでつないでいる場合は、継手の部分が弱点になります。第572条の考え方に合わせ、継手があるときは許容値を3/4に下げます。継手は支点の近くに設けるのが基本です。

注意してほしいのは、この許容荷重は鋼管1本の曲げだけを見た値だということです。単管を支える直交クランプや自在クランプにはすべり耐力があり、ジョイントにも強さの限度があります。荷物を載せる架台では、支点の地盤の沈み、斜めに倒れる力、荷物を落としたときの衝撃も効いてきます。人が乗る足場では、労働安全衛生規則が別に、単管足場の建地の間隔をけた行方向1.85m以下・はり間方向1.5m以下、建地間の積載荷重を400kgまでと定めています(第571条)。足場や作業床は、計算ではなくこの規定と製品の最大積載荷重で管理してください。

たわみも確かめておきましょう。許容荷重いっぱいを載せると、支点間隔1.8mで中央集中なら約10mm、等分布なら約13mm沈みます。棚や架台では、見た目と使い勝手のために支点間隔の1/200〜1/300程度に抑えたいことが多く、その場合は許容荷重より軽く使うか、支点を増やします。

単管を柱(建地)として縦に使うときは、曲げではなく座屈で強さが決まります。外径48.6mm・肉厚2.4mmの断面二次半径は1.64cmなので、1.8mおきに横から支えたときの細長比は 180 ÷ 1.64 ≒ 110 になります。細長い柱ほど、まっすぐ押しているつもりでも横にたわんで急に耐えられなくなります。このページの許容荷重は横に渡した梁としての値で、柱の許容荷重には使えません。建地は足場の規定どおりに組み、布や筋かいで座屈長さを短く保ちます。

使い方の手順は、まず手元の単管の材質と肉厚を確かめ、支点の間隔と荷物の載せ方を選びます。表示された許容荷重より、実際に載せる重さ(荷物の重さに置き方のばらつきを見込んだもの)が小さいことを確かめ、継手が支点の間に来るなら継手ありで計算し直します。重量は、運ぶ本数と長さを入れると合計が出ます。4mの単管50本なら約546kgです。クランプ・ジョイントの重さは別に足してください。

業界・現場での使い方

仮設資材の運搬計画

単管の本数と長さから総重量を出し、トラックの積載量や荷揚げの回数を決めます。

資材置き場・架台の検討

単管を梁に使う架台で、支点間隔ごとに載せられる重さの目安を出します。

仮設手すり・養生

手すりや養生枠の単管に、どれくらいの荷重がかかってよいかを確かめます。

農業・DIYの小屋づくり

単管で組む棚や小屋の梁に、載せる物の重さが収まるかを見ます。

見積りと発注

必要な単管の総延長と重量から、リース料や運搬費を見積もります。

よくある間違い・注意点

  • 肉厚を確かめずに計算する — 2.4mmと2.5mmで肉厚比の係数が0.8と0.9に分かれ、許容値が16%違います。
  • 集中荷重と等分布を取り違える — 中央に1点で載せると、等分布の半分しか載せられません。
  • 継手を支点間に設ける — 継手のある区間は許容値を3/4に下げます。継手は支点の近くに設けます。
  • クランプの強さを考えない — 鋼管が持ってもクランプがすべれば崩れます。金具の性能も確かめます。
  • 足場の積載荷重に使う — 足場は第571条の400kgの限度と製品の表示で管理します。この計算値を使いません。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

単管パイプ1mの重さは?

外径48.6mm・肉厚2.4mmで約2.73kgです。4mで約10.9kg、6mで約16.4kgです。

単管パイプの規格は?

外径48.6mmの STK500(JIS G 3444)です。JIS A 8951(1995年版)は厚さ2.5mmと定め、市販品は2.4mm表示が多いです。

単管1本に何kg載せられますか?

STK500・肉厚2.4mm・支点間隔1.8mなら、中央集中で約165kgf、等分布で合計約329kgfが目安です。

支点間隔を半分にすると?

許容荷重は2倍、たわみは8分の1になります。

継手があるとどうなりますか?

労働安全衛生規則第572条の考え方で、許容曲げモーメントを3/4に下げます。

足場の積載荷重は?

単管足場の建地間の積載荷重は400kgが限度です(労働安全衛生規則第571条)。

STK400 の単管だと?

降伏点が235 N/mm²で STK500 の355より低く、許容荷重は約3分の2になります。

たわみはどれくらい?

肉厚2.4mm・支点間隔1.8mに許容荷重いっぱいを載せると、中央集中で約10mmです。