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コンクリートFc水セメント比JASS 5配合設計生コン

設計基準強度Fc・水セメント比計算|JASS 5準拠の配合設計とW/C・単位水量・単位セメント量早見

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

呼び強度・スランプから水セメント比W/C・単位セメント量・単位水量の目安を即算出。Fc18(基礎・土間)・Fc21(一般構造)・Fc24(住宅低層)・Fc27(中層マンション)・Fc30(高層)・Fc36(免震)・Fc60(超高強度)の配合の目安を一括で確認し、JASS 5・JIS A 5308準拠の生コン発注仕様「呼び強度-スランプ-粗骨材最大寸法」を確定するまでを支援。夏冬配合・混和剤・耐久設計基準強度Fd・構造体強度補正値までを、構造設計・生コン工場・現場施工のプロ向けに徹底解説します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

設計基準強度Fc・水セメント比ツール

計算式とFc・W/Cの関係

基本の関係式

W/C ≒ 2020 ÷ (呼び強度 + 12) (%) ※最大65%

コンクリートの強度は水セメント比(W/C)で決まるのがコンクリート工学の第一原理です。W/Cを下げるほどセメント硬化体の強度が上昇しますが、同時にスランプ(施工性)は悪化し、材料コストも増加するトレードオフの関係にあります。強度はセメント水比(C/W)にほぼ比例するため、本ツールはその関係を代表的な配合に合わせた目安式で表しています。係数はセメント・骨材・工場ごとに違い、実際のW/Cは生コン工場の試し練りと実績で決まります。呼び強度が高いほど、より低いW/Cが必要です。

単位水量・単位セメント量

単位水量 W ≒ 143 + スランプ×1.5 (kg/m³) ※JASS 5の上限185

単位セメント量 C = W ÷ (W/C比) × 100 (kg/m³) ※JASS 5の最小値270

実務ではJASS 5「建築工事標準仕様書・同解説 鉄筋コンクリート工事」の配合設計フローに従い、まずW/Cを決定→単位水量→単位セメント量の順で確定します。スランプ18cmが住宅・一般建築の標準、21cmは高流動配合、8-12cmは道路・土間コンです。粗骨材最大寸法(20mm/25mm/40mm)によって単位水量が5-10kg/m³変動します。

呼び強度別 配合の目安(スランプ18cm・粗骨材20mm)

呼び強度(N/mm²)W/C単位水量単位セメント量細骨材率s/a主な用途
1865%170270kg/m³(最小値)48%基礎・土間・擁壁
2161%17027847%一般構造・住宅基礎
2456%17030346%住宅・低層RC造
2752%17032845%中層マンション・事務所
3048%17035344%高層マンション
3642%17040443%免震・高強度RC造
4237%17045442%超高層RC造
6028%17060640%超高強度コンクリート

単位水量は185kg/m³以下がJASS 5の上限規定(耐久性確保のため)。表は本ツールの目安式による値で、細骨材率・用途は参考です。36N/mm²を超える高強度では高性能AE減水剤で単位水量を下げ、試し練りで調合を決めます(表の単位水量170のままにはしません)。

設計基準強度Fc・水セメント比の詳しい解説

Fc・呼び強度・調合管理強度の違い

設計基準強度Fcは構造計算で使う強度、品質基準強度FqはFcと耐久設計基準強度Fdの大きい方、調合管理強度FmはFqに構造体強度補正値Sを足した値(Fm=Fq+S)です。生コンの呼び強度はFm以上で発注します(呼び強度はFcと同じ値ではありません)。Sは普通ポルトランドセメントの場合、打込みから28日までの予想平均気温が8℃以上で3N/mm²、0〜8℃未満で6N/mm²、暑中期(特記がない場合)も6N/mm²です(JASS 5)。例:Fc21・Fd24・S=3なら呼び強度27。

強度発現とセメント種類

普通ポルトランドセメントで28日強度=Fcが原則ですが、早強セメント(1週で普通の28日相当)・低熱セメント(マスコン用)・高炉セメントB種(耐久性向上)・フライアッシュセメント(温度応力低減)など、部位・季節・耐久性要求で使い分けます。高層マンションの下層階では低熱系+高性能AE減水剤の組み合わせでFc60超を実現しています。

混和剤の役割

W/Cを下げると流動性(スランプ)が悪化しますが、高性能AE減水剤(ポリカルボン酸系)を添加すると同じスランプのまま単位水量を大きく減らせます(JIS A 6204では減水率18%以上)。乾燥収縮ひび割れ・耐久性の改善に効き、36N/mm²を超える高強度では実質的に必須の混和剤です。

夏冬配合と施工性

コンクリートの水和反応は温度依存性が強いため、外気温に応じた対応が必要です。JASS 5には暑中コンクリートと寒中コンクリートの規定があります。

期間外気温対応ポイント
夏期(暑中コンクリート)日平均気温の平年値が25℃超遅延型AE減水剤可使時間確保・急速硬化防止
標準期上記以外普通AE減水剤標準配合
冬期(寒中コンクリート)旬の日平均気温4℃以下など促進型AE減水剤・早強セメント強度発現促進・凍害防止

練混ぜから打込み終了までの時間は、外気温25℃以上で90分以内、25℃未満で120分以内(JASS 5)。寒中期は5℃以下で打設後の凍結防止に給熱養生・断熱シート養生を実施します。

耐久設計基準強度Fdと計画供用期間

JASS 5では構造強度のFcとは別に、耐久設計基準強度Fdを計画供用期間に応じて規定しています。計画供用期間「短期」(30年)はFd=18N/mm²、「標準」(65年)はFd=24、「長期」(100年)はFd=30、「超長期」(200年)はFd=36。Fc・Fdのうち大きい方が品質基準強度Fqとなり、実際の設計はこれで決まります。なお2022年版では、腐食環境でない一般環境で特記がない場合はFdを設定しない扱いになり、かぶり厚さを10mm増やすとFdを減じられる規定もあります。適用する版と特記を確認してください。

計画供用期間期間目安Fd典型用途
短期30年18仮設・簡易構造物
標準65年24一般住宅・共同住宅
長期100年30公共建築など
超長期200年36官庁建築・重要施設

住宅の一般的な計画供用期間は「標準」で、Fd=24N/mm²。構造計算上のFcが21で足りていても、耐久性からFd=24が要求され、この場合Fq=24で、呼び強度はさらにSを足した値以上になります。長期優良住宅などの認定を受ける場合は、その基準(水セメント比・かぶり厚さなど)も別に満たす必要があります。

コンクリートの構成材料と絶対容積

コンクリート1m³はセメント・水・細骨材・粗骨材・空気から構成されます。密度換算した絶対容積の合計が1000L=1m³になるように配合を決定するのがJASS 5の絶対容積法です。

材料密度(g/cm³)Fc24典型量絶対容積(L)備考
普通ポルトランドセメント3.15303kg96密度が高いほどセメント量は少なくなる
練り混ぜ水1.00170kg170水道水・上水道水品質
細骨材(砂)2.60790kg304川砂・砕砂・海砂・山砂
粗骨材(砕石20mm)2.651,020kg385硬質砂岩砕石・玉砂利
空気(AE剤で連行)—4.5%45耐凍害性・ワーカビリティ向上
合計—約2,283kg/m³1,000一般的な普通コンの単位容積質量

実測の単位容積質量(空気量控除)は約2,285-2,320kg/m³が普通コンの標準。軽量コンではパーライト・軽量骨材で1,600-1,900kg/m³、重量コンでは磁鉄鉱骨材で3,000-4,000kg/m³にできます。

ポンプ圧送とスランプ選定

コン打設はポンプ圧送が主流で、打設場所までの距離・高さ・配管径がスランプ選定を左右します。以下は圧送距離とスランプ選定の目安。

圧送条件推奨スランプ混和剤ポンプ選定
近距離水平(50m以内)15-18cm普通AE減水剤圧送車(50-70m³/h)
中距離水平(50-150m)18cmAE減水剤(標準型)圧送車(80-100m³/h)
長距離水平(150m超)18-21cm高性能AE減水剤大型圧送車・中継ポンプ
高所圧送(高さ50m以上)18-21cm高性能AE減水剤ブーム車・据置ポンプ
超高層(150m以上)21cm(高流動)高性能AE減水剤(SP)超高圧ポンプ(圧力25MPa超)

JIS A 5308のスランプは荷卸し地点での値です。圧送でスランプが低下するため、打込み箇所で必要なスランプに圧送による低下分を見込んで、荷卸し時のスランプを指定します。低下量は圧送距離・配管・コンクリートの種類で変わるので、施工計画で確認してください。

圧縮強度試験と品質管理

コンクリート品質は圧縮強度試験で最終確認します。JIS A 1108に基づき、φ100×200mmまたはφ150×300mmの円柱テストピースを採取し、標準養生(20±2℃・水中養生)で材齢28日に破壊試験します。

試験頻度と判定

試験項目頻度判定基準不合格時
スランプ各運搬車指定値±2.5cm以内受け入れ拒否
空気量各運搬車4.5±1.5%受け入れ拒否
塩化物総量150m³/日ごと0.30kg/m³以下受け入れ拒否
圧縮強度150m³/日ごと3本3回平均が呼び強度以上・1回値が85%以上非破壊検査・コア抜き試験
温度暑中期各運搬車35℃以下受け入れ拒否

不合格時の対応

28日圧縮強度が呼び強度に達しない場合は、非破壊試験(シュミットハンマー)で実構造体強度を推定、それでも不安があればコア抜き試験(φ100mmコアを構造体から採取して破壊試験)を実施。設計基準強度を下回れば、補強・撤去やり直しの重大対応になります。

生コン単価の調べ方

生コンの価格は地域の生コンクリート協同組合ごとに決まり、地域差が大きく、改定も頻繁です。全国一律の相場表は当てになりません。最新の地区別単価は「建設物価」(建設物価調査会)・「積算資料」(経済調査会)などの物価資料か、地元の協同組合・販売店の見積もりで確認してください。

打設全体の費用は、生コン代に加えてポンプ圧送費・打設手間・仮設費(型枠・ホッパー)がかかります。数量は設計図書から拾い、ロス分を見込んで積算します。

養生・仕上げの実務

コンクリートは打設直後の湿潤養生で強度発現が大きく変わります。JASS 5では計画供用期間が短期・標準の場合、普通ポルトランドセメントで5日以上、早強で3日以上、中庸熱・低熱・高炉B種・フライアッシュB種で7日以上の湿潤養生期間を規定しています(長期・超長期はそれぞれ7日・3日・10日以上)。側面のせき板は、短期・標準なら構造体コンクリートの圧縮強度5N/mm²以上で外せ、平均気温10℃以上なら下表の材齢で試験なしに外せます。

セメント種類湿潤養生日数(短期・標準)側面せき板を試験なしで外せる材齢(20℃以上/10〜20℃)備考
普通ポルトランドセメント5日以上4日/6日最も汎用
早強ポルトランドセメント3日以上2日/3日寒中期・工期短縮用
低熱ポルトランドセメント7日以上圧縮強度で確認マスコン・温度応力対策
高炉セメントB種7日以上5日/8日耐久性・長期強度重視
フライアッシュセメントB種7日以上5日/8日ひび割れ抑制・耐久性

スラブ下・梁下の支保工は、構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度に達したことを確認するまで存置します(JASS 5)。それより早く外す場合は、外した直後にかかる荷重を安全に支えられる強度を計算で求め、実際の強度がそれを上回ることを確かめます(最低12N/mm²以上)。冬期は現場水中養生テストピースを用意し、強度発現を確認して工程を進めます。

仕上げのタイミング

打設直後の初期沈下・ブリーディングが収まった後、金ゴテ押えはコンクリート表面のブリージング水消失後が目安。早すぎると表面がザラつき、遅すぎると硬化して押さえ不能。夏期は打設1-2時間後、冬期は2-4時間後が典型的なタイミングです。

業界・現場での使い方

🏢 建築構造設計

構造計算からFcを決定し、耐久設計基準強度Fdと比較して品質基準強度Fqを確定。「27-18-20N」(呼び強度27・スランプ18cm・粗骨材20mm)のように、呼び強度をFq+S以上として生コン発注仕様を確定する。高層・免震ではFc60超も。

🏭 生コン工場(レディーミクストコン)

調合管理強度Fm=Fq+S(構造体強度補正値、普通ポルトランドセメントで3または6N/mm²)で配合設計。セメント銘柄・骨材産地・季節で試験練り→配合表確定→JIS A 5308認証を維持。標準養生と現場水中養生の28日強度の差を管理する。

🚧 土木・道路工事

舗装コン(Fc21相当)・橋梁(Fc30-40)・トンネル覆工コン(Fc21-24)・PC橋(Fc40-60)まで用途で使い分け。橋梁上部工では耐凍害性のためAE量4.5±1.5%を確保する。

🏗️ プレキャストコン工場

PCa部材(壁・床版・柱)は工場製造でFc36-60、蒸気養生で早期強度発現。品質管理は工場出荷検査(圧縮強度・寸法精度)。プレテンPC桁ではFc50-60、ポストテンではFc36-50が標準。

🔬 現場品質管理・試験

スランプ試験(JIS A 1101)、空気量試験(JIS A 1128)、圧縮強度試験用テストピース(φ100×200mmまたはφ150×300mm)採取。1日1回・150m³ごとに3本ずつ、材齢7日・28日・91日で圧縮試験を実施。

💰 コスト・見積り

生コン単価は地域の協同組合ごとに決まり差が大きいため、物価資料(建設物価・積算資料)か見積もりで確認する。ポンプ圧送費・打設手間・仮設(ホッパー・型枠)を加算して打設単価を出す。

よくある間違い・注意点

  • スランプを上げるために現場加水 — 打設現場でホースから水を追加するのは水セメント比が上がって強度・耐久性が下がり、JASS 5でも運搬・打込み時の加水を禁じています。スランプ不足なら高性能AE減水剤を追添する。
  • Fc(構造)とFd(耐久)を混同 — 構造計算でFc21で足りていても、標準供用期間ではFd=24が必要。品質基準強度Fq=max(Fc,Fd)で発注する。
  • 構造体強度補正値Sの取り忘れ — 呼び強度はFq+S以上で発注する。Sは普通ポルトランドセメントで予想平均気温8℃以上3、8℃未満と暑中期6(特記がない場合)。これを忘れると構造体の強度不足になる。
  • 外気温を無視した配合 — 外気温25℃以上では練混ぜから打込み終了まで90分以内、冬場は強度発現が遅れる。季節配合・打設計画の変更が必須。
  • 粗骨材最大寸法の混同 — 「20-N」と「25-N」で単位水量5-10kg/m³違う。図面指定の粗骨材最大寸法を必ず確認する。狭あい配筋部では最大寸法20mm以下必須。
  • 単位水量185kg/m³超え — JASS 5で単位水量は185kg/m³以下と規定。乾燥収縮ひび割れの主因となる。混和剤で185以下に抑制する。
  • 試験練り省略 — 新規プラント・新規骨材で試験練りを省略すると、実強度がFmを下回るリスク。JIS A 5308認証範囲外の配合は必ず試験練り(標準養生28日圧縮試験)を実施する。
  • 圧縮強度試験の材齢間違い — 呼び強度=材齢28日圧縮強度が原則。7日強度で判定して不合格でも、28日で合格するケースが多い。判定は必ず28日材齢で行う。

関連する規格・法規

  • JASS 5「建築工事標準仕様書・同解説 鉄筋コンクリート工事」(日本建築学会) ― 建築分野の配合設計・施工・養生・検査の実質的な標準。Fc・Fd・Fmの規定と品質管理体系。
  • JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」 ― 生コン(工場出荷品)のJIS規格。呼び強度・スランプ・粗骨材最大寸法の組合せと品質基準を規定。
  • JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」 ― φ100×200mmまたはφ150×300mm円柱供試体の圧縮強度試験方法。
  • JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」 ― スランプコーン(高さ30cm)による流動性試験方法。
  • 建築基準法・同施行令(第74~79条) ― コンクリート強度・配合の法的規定。設計基準強度・品質管理の基本要求。
  • 土木学会「コンクリート標準示方書」 ― 土木構造物の配合設計・施工の標準。橋梁・トンネル・港湾・PC構造物の設計指針。
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編) ― 国土交通省が定める公共工事の標準仕様。コン工事の品質基準。
  • NEXCO(旧日本道路公団)構造物施工管理要領 ― 道路橋・高速道路のコンクリート施工基準。耐久性重視の配合。

参考文献・公的資料

コンクリート配合設計・強度規定の一次情報は、以下の学協会・公的機関の資料です。設計・施工の判断は最新の告示・示方書に従ってください。

※本ページの配合値および強度規定はJASS 5・JIS A 5308・土木学会示方書の一般的な規定に基づく参考値です。個別の設計・施工では、上記公的機関の最新の告示・仕様書・示方書、および有資格者(1級建築士・構造設計1級建築士・技術士(建設部門)・コンクリート主任技士等)の判断に従ってください。実際の生コン発注仕様は、JIS A 5308認証工場の配合表と試験練り結果を優先してください。

よくある質問(FAQ)

呼び強度24の水セメント比は?

目安は約56%(2020÷(24+12)=56.1%)。単位水量170kg/m³なら単位セメント量約303kg/m³。実際の値は生コン工場の配合計画書で確認します。

スランプの意味は?

コンクリートの流動性・軟らかさを示す指標。cm単位で、スランプコーン(高さ30cm)を引き抜いた後の沈み量。8-12cmは硬練り(道路・土間)、15-18cmは一般建築、21cmは高流動(ポンプ圧送距離長)。

高強度コンクリートとは?

一般に設計基準強度が36N/mm²を超えるものを高強度コンクリートと呼びます。高性能AE減水剤で単位水量を抑え、低い水セメント比で配合し、試し練りで調合を決めます。超高層建築の下層階柱などに使用。

季節配合の違いは?

暑中期(25℃以上)は遅延型AE減水剤、寒中期(4℃以下)は促進型AE減水剤・早強セメント使用。予想平均気温8℃未満の時期と暑中期は構造体強度補正値S=6N/mm²を見込んで発注する(普通ポルトランドセメント・特記がない場合。Fq24なら呼び強度30)。

耐久設計基準強度Fdとは?

計画供用期間(30/65/100/200年)に応じた耐久性からの強度要求。標準65年でFd=24N/mm²。構造計算のFcとFdのうち大きい方が品質基準強度Fq。

単位水量の上限は?

JASS 5で185kg/m³以下とし、所要の品質が得られる範囲でできるだけ小さくすると規定。乾燥収縮ひび割れ抑制のため。

構造体強度補正値Sは何のため?

28日圧縮強度(標準養生)と、実構造体の強度差を補正するもの。普通ポルトランドセメントで予想平均気温8℃以上S=3、0〜8℃未満と暑中期S=6(特記がない場合)。呼び強度はFq+S以上で発注し、実構造体でFqを確保する。

生コンの発注表記の読み方は?

「24-18-20N」= 呼び強度24 - スランプ18cm - 粗骨材最大寸法20mm - 普通ポルトランドセメント。JIS A 5308の標準表記です。

圧縮強度試験はいつ行う?

1日1回・150m³ごとに3本テストピース採取。標準養生で材齢7日・28日・91日に圧縮試験。28日強度が呼び強度以上で合格。7日で不合格でも28日で合格するケースあり、判定は必ず28日で。

生コン1m³の価格はどう調べる?

地域の生コンクリート協同組合ごとに価格が決まり、地域差と改定が大きいため、最新の地区別単価は「建設物価」「積算資料」などの物価資料か、地元の協同組合・販売店の見積もりで確認します。

高性能AE減水剤の役割は?

ポリカルボン酸系などの混和剤。JIS A 6204で減水率18%以上と規定され、同スランプのまま単位水量を大きく減らせる。36N/mm²を超える高強度コンクリートに実質必須。乾燥収縮ひび割れ低減の効果も大きい。

Fc60超の実現方法は?

低熱ポルトランドセメント+シリカフューム(超微粉)+高性能AE減水剤の組合せ。単位水量・水結合材比は試し練りで決める。練混ぜ・打込み・養生の計画を個別に立てる。

ポンプ圧送でスランプは落ちる?

落ちます。JIS A 5308のスランプは荷卸し地点の値なので、打込み箇所で必要なスランプに圧送による低下分を見込んで指定します。低下量は圧送距離・配管・コンクリートの種類で変わります。

塩化物総量の規制値は?

JIS A 5308で0.30kg/m³以下と規定。過剰塩分は鉄筋を発錆させ耐久性を著しく損なう。海砂使用地域では特に厳格に管理し、150m³ごとに測定する。

28日強度不足のときの対処は?

まず非破壊試験(シュミットハンマー)で構造体強度を推定、それでも不安ならコア抜き試験。設計基準強度未達なら補強・撤去やり直し。生コン工場の責任なら賠償・工期損失請求の対象になる重大事案。

マンション1棟の生コン工事費は?

設計図書から打設数量を拾い、地域の生コン単価(物価資料・見積もり)とポンプ圧送費・打設手間を掛けて積算します。建物の形状・地域で大きく変わるため、一律の目安は示しません。

湿潤養生の期間は?

JASS 5で計画供用期間が短期・標準なら普通ポルトランドセメント5日以上、早強3日、中庸熱・低熱・高炉B種・フライアッシュB種7日と規定(長期・超長期は長くなる)。散水養生・シート養生・膜養生剤いずれでも良いが、乾燥させないことが原則。

脱型のタイミングは?

基礎・梁側・柱・壁のせき板は圧縮強度5N/mm²以上(計画供用期間が短期・標準の場合)。スラブ下・梁下の支保工は設計基準強度に達するまで存置し、早く外す場合は計算で安全を確かめる(最低12N/mm²以上)。現場水中養生・封かん養生の供試体で確認する。

金ゴテ押えのタイミングは?

ブリージング水消失後が目安。夏期は打設1-2時間後、冬期は2-4時間後。早すぎるとザラつき、遅すぎると硬化して押さえ不能。目安は指で押して跡が付く程度の硬さ。

コンクリート単位容積質量は?

普通コンで約2,285-2,320kg/m³。軽量コン(パーライト・軽量骨材)は1,600-1,900、重量コン(磁鉄鉱骨材・遮蔽コン)は3,000-4,000kg/m³にできる。

ひび割れの主な原因は?

乾燥収縮ひび割れ(単位水量過剰・W/C過大)、温度応力ひび割れ(セメント量過剰による水和熱)、沈下ひび割れ(打設速度・締固め不足)、拘束ひび割れ(既設との打継ぎ)の4系統が典型。

マスコンでの水和熱対策は?

断面厚80cm以上のマスコンでは水和熱で内部温度80℃到達も。低熱ポルトランド・中庸熱ポルトランド使用、パイプクーリング・遅延型AE減水剤・打設リフト高さ制限で対応。温度ひび割れ指数≧1.5を目標に配合設計する。