計算ツールズ
シーリングコーキング数量拾い積算

シーリング材の必要本数計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

目地の幅・深さ・延長から、シーリング材の必要な体積とカートリッジの本数を計算します。1本で何メートル施工できるかも出るので、現場で残量の見当がつきます。幅と深さの比が適正かどうかも判定します。

最終更新:2026-09-20/監修:計算ツールズ編集部

シーリング材の必要本数計算ツール

断面積 × 延長 = 体積

シーリング材の必要量は、目地の断面積に延長を掛けた体積です。単位を揃えるのが唯一の注意点です。

必要量(ml)= 幅(mm) × 深さ(mm) × 延長(m) ÷ 1,000

幅10mm・深さ10mm・延長60m なら、10×10×60÷1000 = 6,000 ml です。320 ml のカートリッジなら18.75本、ロス10%を見込んで 21本 になります。

1本で施工できる延長(m)= 容量(ml) × 1,000 ÷ 断面積(mm²) ÷ 1,000

320 ml で断面100 mm² なら 3.20 m です。この数字を覚えておくと、現場で「あと何メートルで1本使い切るか」がすぐ分かります。

幅と深さの比には決まりがある

動く目地(ワーキングジョイント)では、幅と深さの比を1:1〜2:1 にします。深すぎるとシーリング材が変形に追従できず、浅すぎると接着面積が足りません。幅10mm なら深さは5〜10mm が適正です。この比を守るために、目地底にバックアップ材を入れて深さを調整します。

目地の断面と1本でできる延長(320 ml カートリッジ)

幅×深さ断面積1本の延長10m に必要100m に必要
5×5 mm25 mm²12.80 m0.8本7.8本
10×5 mm50 mm²6.40 m1.6本15.6本
10×10 mm100 mm²3.20 m3.1本31.3本
15×10 mm150 mm²2.13 m4.7本46.9本
20×10 mm200 mm²1.60 m6.3本62.5本
25×15 mm375 mm²0.85 m11.7本117.2本

※ロスを含まない理論値です。実際は10%前後を上乗せします。

目地の種類と施工

種類接着面幅:深さバックアップ材例
ワーキングジョイント2面接着1:1〜2:1必要サッシまわり・外壁パネル目地
ノンワーキングジョイント3面接着1:1程度原則不要コンクリートのひび割れ・打継ぎ
ガラスまわり製品による掛かり代の規定セッティングブロック等サッシへのガラス固定

容器の種類

種類容量特徴
カートリッジ320 / 333 ml手軽。少量向き。容器のゴミが出る
フィルムパック500 / 600 ml大量施工向き。単価が安くゴミも少ない

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。本ツールは一般的な規格寸法と歩掛による概算です。製品ごとに有効寸法・施工方法・必要なロス率が異なります。発注前にメーカーの施工要領書と現場の納まりでご確認ください。

シーリング材の必要本数計算の詳しい解説

シーリング材の拾いは、断面積に延長を掛けるだけの単純な計算です。それでも現場で足りなくなったり余らせたりするのは、断面の見積もりが甘いことと、ロスを見込んでいないことが原因です。

まず断面について。設計図に「目地幅10mm」と書いてあっても、実際の躯体には施工誤差があります。パネルの割付がずれれば目地幅は12mm にも15mm にもなり、断面積は1.2倍、1.5倍に増えます。幅が1.5倍になれば必要量も1.5倍です。現場を実測してから発注するのが安全で、図面の数字だけで頼むと足りなくなります。

深さの決め方には理屈があります。動く目地では、幅と深さの比を1:1〜2:1 に保ちます。シーリング材はゴム状に固まって伸び縮みしますが、深すぎると変形しにくくなり、動きに追従できずに切れます。浅すぎると接着面積が足りずに剥がれます。適正な深さにするため、目地が深い場合はバックアップ材を入れて底上げします。

そしてもっとも重要なのが2面接着と3面接着の違いです。動く目地では、シーリング材が両側の面だけに接着し、目地底には接着しないようにします。3面とも接着していると、目地が広がったときにシーリング材が底から引っ張られて中央が裂けてしまうからです。これを防ぐためにバックアップ材かボンドブレーカーを入れます。この処理を省いた目地は、数年で真ん中から切れます。外壁の目地が縦に裂けているのを見かけたら、たいていこれです。

プライマーも忘れてはいけません。シーリング材は下地に直接つけてもほとんど接着しないため、専用のプライマーを塗ってから充填します。塗り忘れた箇所は、見た目は問題なくても数年で剥離します。プライマーの塗り忘れは、施工直後には絶対に分からない不具合です。だから工程の管理が重要で、塗った範囲を記録しながら進めます。

ロス率は10%前後を見込みます。内訳は、ノズルの中に残る分、継ぎ足しのときに捨てる分、打ち始めと打ち終わりの調整分です。カートリッジは開封すると保存が効かないので、1本使い切れずに余った分は基本的に廃棄になります。本数が多い現場ではフィルムパックのほうが有利で、単価が下がるうえに容器のゴミも減ります。20本を超えるならフィルムパックとガンの導入を検討する価値があります。

業界・現場での使い方

外壁目地の材料発注

パネルの割付から延長を拾い、実測した目地幅で本数を決めます。

サッシまわりの改修

窓の周長から延長を出し、必要本数とプライマーの量を見積もります。

現場での残量把握

1本で何メートル打てるかを把握し、当日の持ち込み本数を決めます。

見積りの材料費

本数に単価を掛け、バックアップ材とプライマーを加えます。

目地設計の検証

設計された幅と深さの比が適正範囲にあるかを確かめます。

よくある間違い・注意点

  • 図面の目地幅で発注する — 施工誤差で実際は広いことが多く、足りなくなります。実測してください。
  • バックアップ材を省く — 3面接着になり、目地が動いたときに中央から裂けます。
  • プライマーを塗り忘れる — 直後は分からず、数年後に剥離します。工程管理で防ぎます。
  • 深さを深くしすぎる — 変形に追従できず切れます。幅の半分から同程度に収めます。
  • ロスを見込まない — ノズル残りと継ぎ足しで1割前後は消えます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

シーリングの必要量はどう計算しますか?

幅(mm)×深さ(mm)×延長(m)÷1,000 で ml が出ます。幅10・深さ10・60m なら6,000 ml です。

320 ml のカートリッジ1本で何メートル打てますか?

断面100 mm²(幅10×深さ10)なら3.20 m です。断面が倍なら半分になります。

ロス率はどのくらい見ますか?

10%前後です。ノズル残りと継ぎ足しの捨て分が主な理由です。

目地の深さはどう決めますか?

動く目地では幅と1:1〜2:1 にします。深すぎると追従できず切れます。

バックアップ材は必ず要りますか?

動く目地には必要です。3面接着を避けて2面接着にするためです。

3面接着だと何が起きますか?

目地が広がったときに底から引っ張られ、中央が裂けます。外壁目地の典型的な不具合です。

プライマーは省略できますか?

できません。塗り忘れた箇所は数年で剥離します。直後には分かりません。

カートリッジとフィルムパックはどちらが得ですか?

本数が多いならフィルムパックです。単価が下がりゴミも減ります。20本が目安です。

余ったカートリッジは保存できますか?

開封後は硬化が進むため基本的に使い切ります。余りは廃棄になります。

目地幅が5mm未満でも大丈夫ですか?

動く目地では追従できずに切れやすくなります。設計の見直しをおすすめします。