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ウレタン塗膜防水の材料使用量計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

平場の面積・立上りの寸法・膜厚・比重から、ウレタン塗膜防水材の必要量(kg)とセット数を計算します。プライマー・トップコートの量、塗り回数の目安、補強布や通気緩衝シートの面積と脱気筒の数も出します。

最終更新:2026-09-23/監修:計算ツールズ編集部

ウレタン塗膜防水の材料使用量計算ツール

膜厚から使用量へ

1 m² に厚さ1mmで塗ると、体積は1リットルです。比重が1.0なら1kg。だから使用量は、膜厚に比重を掛けるだけで求まります。

1m²あたりの使用量(kg/m²)= 膜厚(mm)× 硬化物の比重

必要量(kg)=(平場の面積 × 平場の使用量 + 立上りの面積 × 立上りの使用量)×(1+ロス率)

立上りの面積は、長さ × 高さです。セット数は必要量を1セットの重さで割って切り上げます。

計算例

平場50 m² を膜厚3mm、立上り30m × 0.3m = 9 m² を膜厚2mm、比重1.3、ロス5%で塗る場合、平場は3 × 1.3 = 3.9 kg/m² で195 kg、立上りは2 × 1.3 = 2.6 kg/m² で23.4 kg。合計218.4 kg にロスを乗せて 229.3 kg、18kgセットで 13セットです。

「比重1.0換算」に注意

仕様書の使用量は、硬化物比重1.0に換算した値で書かれていることがあります。たとえば「3.0 kg/m²(比重1.0換算)」は膜厚3mmのことで、比重1.3の材料なら実際には3.9 kg/m² 要ります。換算を忘れると、材料が3割足りず、膜厚も3割薄くなります。

膜厚と使用量の早見表(1m²あたり)

膜厚比重1.0比重1.2比重1.3比重1.4
1.0 mm1.0 kg1.2 kg1.3 kg1.4 kg
2.0 mm2.0 kg2.4 kg2.6 kg2.8 kg
2.5 mm2.5 kg3.0 kg3.25 kg3.5 kg
3.0 mm3.0 kg3.6 kg3.9 kg4.2 kg
4.0 mm4.0 kg4.8 kg5.2 kg5.6 kg

工程と材料(一般的な流れ)

工程材料量の目安
下地処理ケレン・清掃・下地調整材下地の状態による
プライマーウレタン用プライマー0.1〜0.3 kg/m²
補強布または通気緩衝シート補強布/通気緩衝シート施工面積+重ね代
防水層(1層目)ウレタン防水材1回の上限以内
防水層(2層目)ウレタン防水材残りの膜厚ぶん
トップコートウレタン用トップコート0.15〜0.3 kg/m²

密着工法と通気緩衝工法

項目密着工法通気緩衝工法
下地との関係下地に直接密着させるシートで下地と縁を切る
向いている場所ベランダ・庇など小面積屋上など広い面・改修
ふくれ下地の水分で起きやすい脱気筒から逃がせる
下地の動きひび割れを拾いやすいシートが吸収する
費用安いシートと脱気筒のぶん高い

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。比重・1回あたりの塗布量・セットの重さは製品ごとに違います。ここに置いてある数値は一般的な目安です。実際の使用量と工程は、使う材料のメーカーの仕様書(標準仕様・施工要領書)に従ってください。

ウレタン塗膜防水の材料使用量計算の詳しい解説

ウレタン塗膜防水は、液状の材料を塗り重ねて、継ぎ目のない防水層をつくる工法です。屋上・ベランダ・庇・開放廊下など、形が複雑で改修の多い場所でよく使われます。液体なので、どれだけ塗ったかがそのまま防水層の厚さになります。材料の量を正しく出すことは、品質を確保することと同じです。

使用量の計算の出発点は、「1 m² に1mmの厚さで塗ると1リットル」という関係です。比重が1.0なら1kgです。ウレタン防水材の硬化物の比重は、製品によっておよそ1.0〜1.5の幅があります。比重1.3の材料で膜厚3mmを確保するには、3.9 kg/m² が要ります。この単純な掛け算が、現場ではよく抜け落ちます。

抜け落ちる理由は、仕様書の書き方にあります。公共建築の仕様書などでは、使用量が「硬化物比重1.0換算」で示されていることがあり、比重が1.0でない材料は所定の膜厚になるよう使用量を換算する、という扱いになっています。「3.0 kg/m²」とだけ見て、比重1.3の材料を3.0 kg/m² で塗ると、膜厚は約2.3mmにしかなりません。必要な厚さの77%で、防水層の寿命がそのぶん縮みます。

面積の拾い方にも注意が要ります。平場の面積だけで材料を注文すると、立上りのぶんが丸ごと足りなくなります。立上りはパラペットや壁との取り合いで、水が最も回りやすい部分です。長さ30m・高さ0.3mなら9 m²。平場50 m² に対して2割近い面積です。立上りは垂れやすいため膜厚を平場より薄く設定することが多いですが、それでもこのツールの例では20kg以上になります。

ウレタンは一度に厚く塗れません。厚く塗ると硬化に時間がかかり、表面だけが先に固まって内部に気泡やしわが残ることがあります。そのため2回以上に分けて塗るのが基本で、1回に塗れる量の上限は製品ごとに決まっています。このツールは、入力した上限から最低限の塗り回数を出します。立上りは垂れやすいので、実際には粘度を上げた立上り用の材料を使い、さらに回数を分けます。

工法の選び方で、材料の構成が変わります。密着工法は下地に直接塗る工法で、補強布を挟んで強度を持たせます。安くて工期も短く、ベランダのような小さな面に向いています。ただし下地に水分が残っていると、日射で水分が蒸発して防水層を押し上げ、ふくれが起きます。通気緩衝工法は、下地と防水層の間に通気できるシートを挟み、湿気を脱気筒から外へ逃がす工法です。屋上の改修のように、古い下地に水分が残っている場所ではこちらが選ばれます。脱気筒は、面積に応じて数十 m² に1か所程度を設けます。

最後に、材料はセット単位で練る点に注意します。主剤と硬化剤を混ぜた瞬間から硬化が始まり、可使時間を過ぎた材料は使えません。夏場は可使時間が短くなるので、1セットを練ったら何 m² 塗るかを先に決めておきます。計算上のセット数に端数が出たら、足りなくなるより余るほうを選ぶのが現場の常識です。途中で材料が切れると、継ぎ目で膜厚が不連続になるからです。

業界・現場での使い方

防水工事の材料発注

平場と立上りの面積から、防水材・プライマー・トップコートのセット数を出して発注します。

見積りの検証

見積書の材料費が、仕様の膜厚に見合う量になっているかを確かめます。

施工管理(膜厚の確認)

使った材料の量と面積から、実際の平均膜厚を逆算して仕様と照合します。

工法の比較

密着工法と通気緩衝工法で、シート・脱気筒を含めた材料の構成を比べます。

マンションの長期修繕計画

屋上・廊下・ベランダの面積から、改修時の材料量と費用を見積もります。

よくある間違い・注意点

  • 比重を掛け忘れる — 比重1.3の材料を1.0換算の数字で塗ると、膜厚が約77%にしかなりません。
  • 立上りを数えない — 平場だけで注文すると、立上りのぶんが丸ごと不足します。
  • 一度に厚く塗る — 硬化不良や気泡の原因になります。2回以上に分けて塗ります。
  • 水分の残る下地に密着工法を使う — ふくれが起きやすくなります。広い屋上の改修は通気緩衝工法が向きます。
  • 可使時間を考えずに練る — 硬化が始まった材料は使えません。夏場は1回に練る量を減らします。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

ウレタン防水は1m²あたり何kg要りますか?

膜厚×比重です。膜厚3mm・比重1.3なら3.9kg/m²です。

比重1.0換算とはどういう意味ですか?

比重1.0の材料だったら何kgかという表し方です。実際の材料の比重を掛けて使用量にします。

平場50m²に何セット要りますか?

膜厚3mm・比重1.3・ロス5%なら約205kgで、18kgセットなら12セットです。立上りがあれば加えます。

立上りの膜厚はどれくらいですか?

平場より薄く2mm前後とする仕様が多いです。製品と仕様書に従ってください。

何回に分けて塗りますか?

2回以上が基本です。1回に塗れる量の上限は製品ごとに決まっています。

プライマーはどれくらい要りますか?

0.1〜0.3kg/m²程度が目安です。下地の吸い込みで変わります。

トップコートはなぜ必要ですか?

ウレタンは紫外線で劣化するため、表面を保護します。5年前後での塗り替えが目安です。

密着工法と通気緩衝工法の違いは?

密着は下地に直接塗り、通気緩衝はシートで下地と縁を切って湿気を脱気筒から逃がします。

脱気筒はいくつ付けますか?

面積に応じて数十m²に1か所程度です。製品の仕様に従ってください。

ロス率はどれくらい見込みますか?

容器への付着や塗りむらで5%前後を見込むのが一般的です。