計算ツールズ
換気回数ビル管法建築基準法24時間換気CO2

換気回数 計算ツール

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

床面積+天井高+用途+人数から必要換気量を即算出。建築基準法+ビル管法準拠。設備設計・行政協議に対応。

最終更新:2026-09-25/監修:計算ツールズ編集部

換気回数とは、1時間に室内の空気が何回入れ替わるかを表す値で、「換気回数(回/h) = 換気量(m³/h) ÷ 室容積(m³)」で求めます。室容積は床面積×天井高です。例:床面積10㎡・天井高2.4mの部屋(24m³)に100m³/hの換気扇なら 100÷24≒4.2回/h。逆に、必要な換気量は「室容積×必要な換気回数」で出ます。住宅の24時間換気(建築基準法の0.5回/h以上)を確かめるときは換気回数計算機(建築基準法・24時間換気)、在室人数から必要換気量を出すときは必要換気量 計算ツールを使ってください。

換気回数 計算ツールツール

換気回数の基本式

換気回数 (回/h) = 換気量 (m³/h) ÷ 室容積 (m³)

必要換気量 = 室容積 × 必要換気回数

建築基準法(施行令20条の8・シックハウス対策)では、居室に住宅等の居室0.5回/h以上、その他の居室0.3回/h以上の換気設備が必要です。ビル管理法の基準はCO2 1,000ppm以下で、これを保つ目安として1人あたり約30m³/hの換気量がよく使われます(法令の数値ではありません)。下の用途別の回数は設計の目安で、法令の基準ではありません。

用途別 換気回数の目安

設計の目安として使われる値です。法令で決まっているのは住宅等の居室0.5回/h・その他の居室0.3回/h(シックハウス対策の下限)だけで、実際の風量は在室人数・火気・臭気から決めます。

用途換気回数の目安(回/h)
住宅の居室(24時間換気・法令の下限)0.5以上
寝室・居間2
事務所8
教室10
便所・浴室10
会議室15
飲食店15
厨房30-60
喫煙室70

※本ツールはJIS/SHASE-S/JRAIA等の公的基準に基づく参考計算です。実施設計・冷凍機保安・行政協議時は設備士・冷凍機械責任者による最終判断が必須です。

換気回数 計算ツールの詳しい解説

換気設計は健康+省エネのトレードオフ。過小はCO2蓄積・シックハウス・感染リスク、過大は空調負荷増+熱損失で光熱費高騰の原因です。

建築基準法 24時間換気の義務化

2003年7月から、新築・増改築の建築物の居室に住宅等の居室は0.5回/h以上、その他の居室は0.3回/h以上の換気設備の設置が原則義務になりました(施行令20条の8・シックハウス対策)。第1種(給排気機械)、第2種(給気機械のみ)、第3種(排気機械のみ)の3方式があり、住宅は第3種が主流です。

COVID-19以降の換気強化

厚生労働省は2020年に、換気の悪い密閉空間を改善する目安として1人あたり毎時30m³の換気量とCO2 1,000ppm以下を示しました。CO2センサでの需要制御換気(DCV)で健康と省エネを両立する設計も広がっています。

業界・現場での使い方

空調設計

新築・改修時の必要換気量算定、全熱交換器選定、機械換気容量決定。

建築確認申請

24時間換気設備の適合性証明、シックハウス対策の設計根拠。

ビル管理

既存建物のビル管法適合性チェック、CO2測定と換気改善提案。

感染対策コンサル

医療・介護施設の換気強化提案、CO2センサ導入。

省エネ改修

換気+全熱交換で熱損失削減、需要制御換気(DCV)導入。

特殊用途の換気設計と実装上のポイント

一般の居室と異なり、粒子清浄度や油煙・臭気の管理を目的とする室では、換気回数が桁違いに大きくなります。クリーンルームは60〜500回/hが目安で、ISO 14644のクラス(清浄度)に応じて厳密に設計します。半導体・医薬品(GMP)・食品工場では、換気・空調設備が総建設費の20〜30%を占めることもあります。

厨房フードの捕集風速

厨房は全体換気の回数だけでなく、フード開口面の吸込風速0.3〜0.5m/sを確保して油煙・熱気を捕集します。回数を満たしていても、フード形状や面速度が不足すると油煙が室内へ拡散します。

必要換気量と実装風量の違い

計算で求めた必要換気量は下限値です。ダクトからの漏れやフィルタ目詰まりによる風量低下を見込み、実装風量は必要換気量に20%程度の余裕を加えて機器を選定します。

CO2濃度を指標にした換気の確認

室内のCO2濃度は、換気が足りているかを判断する実務的な指標です。1,000ppmがビル管理法の管理基準で、これを超えると集中力・判断力の低下が起こり、1,500ppmを超えると眠気や頭痛を訴える人が出ます。在室人数の変動が大きい会議室では、CO2センサによる需要制御換気(DCV)で必要なときだけ風量を増やす方式が有効です。

よくある間違い・注意点

  • 人数無視で回数のみで判断 — CO2 1,000ppm(ビル管法)を保つには1人あたり約30m³/hが目安。人数が増えると同じ回数でも不足します。
  • 全熱交換の効率忘れ — 75%効率で換気による熱損失1/4に。冷暖房負荷削減効果大。
  • 局所排気(厨房)を全体換気で代用 — 厨房油煙は局所排気+ミストコレクタが必須。
  • 喫煙室基準の見落とし — 健康増進法の喫煙専用室は出入口で室外から室内へ0.2m/s以上の気流、壁・天井などでの区画、煙の屋外排気が基準。回数だけでは判断できません。
  • 第1種+全熱で電力コスト増 — ファン+熱交で電力消費。24時間運転で年数万円差。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

住宅の24時間換気は?

住宅等の居室は0.5回/h以上(建築基準法施行令20条の8)。住宅以外の居室は0.3回/h以上。2003年7月から。

ビル管法の基準は?

基準はCO2 1,000ppm以下(特定建築物が対象)。これを保つ目安として1人あたり約30m³/hの換気量がよく使われます。

事務所の換気回数は?

法令に換気回数の基準は無く、在室人数から必要換気量を出します(建築基準法は1人あたり20m³/h)。表の8回/hは設計の目安です。

厨房の換気は?

30-60回/h。油煙対策で局所排気(レンジフード)+全体換気。

喫煙室は?

健康増進法の喫煙専用室の技術的基準は、出入口で室外から室内へ0.2m/s以上の気流、壁・天井などでの区画、たばこの煙の屋外排気です。70回/hは設計の目安で、法令の基準ではありません。

全熱交換のメリットは?

換気で捨てる熱の一部を回収できます(回収できる割合は製品の熱交換効率によります)。

第1種と第3種の違いは?

第1種=給排気機械両方、第3種=排気機械のみ。住宅は第3種が主流。

COVID対策の換気は?

厚生労働省は2020年に、1人あたり毎時30m³の換気量とCO2 1,000ppm以下を目安として示しました。CO2センサでの確認が有効です。

クリーンルームの換気回数は?

60-500回/h。ISO 14644のクラス(清浄度)に応じて設計します。

CO2濃度はどこまで許容できる?

1,000ppm以下がビル管理法の管理基準。1,500ppm超で眠気・頭痛が出やすくなります。